アルマ​(しょ) アルマ​の​(むす)()​アルマ​の​(しょ)

第​53​章​

レーマン(じん)​の​()(りょ)​は​バウンティフル​の​(まち)​の​(ぼう)()​を​(かた)める​ため​に​(はたら)かされる。ニーファイ(じん)​の​(なか)​の​()()​が​もと​で、レーマン(じん)​が​(しょう)()​を​()る。ヒラマン、アンモン​の​(たみ)​から​()た​二千​(にん)​の​青年(せいねん)​の​()()​を​()る。()(げん)(ぜん)(やく)​六十四​(ねん)​から​六十三​(ねん)​に​(いた)る。

  さて、ニーファイ(じん)​は​()(りょ)​の​レーマン(じん)​を​()()る​番兵(ばんぺい)​を​()き、その​()(りょ)​たち​に​レーマン(じん)​の​()(たい)​と、(ころ)された​ニーファイ(じん)​の​()(たい)​と​を​(ほうむ)らせた。モロナイ​は、(かれ)ら​が​(はたら)いて​いる​(あいだ)(かれ)ら​を​()()る​(へい)​を​()いた。

  また​モロナイ​は、リーハイ​と​ともに​ミュレク​の​(まち)​へ​()き、その​(まち)​の​()()(けん)​を​掌握(しょうあく)​し、それ​を​リーハイ​に​(あた)えた。()よ、この​リーハイ​は、モロナイ​が​戦闘(せんとう)​に​()る​とき​に​は​ほとんど​いつも​(かれ)​と​ともに​いた​(ひと)​で、モロナイ​に​​()た​人物(じんぶつ)​で​あった。そして、(ふた)()​は​(たが)い​の​()()​を​(よろこ)び​()い、また​(たが)いに​(あい)し​()い、ニーファイ​の​(たみ)​も​(みな)​この​(ふた)()​を​(あい)して​いた。

  さて、レーマン(じん)​は​同胞(はらから)​の​()(たい)​と​ニーファイ(じん)​の​()(たい)​を​(ほうむ)り​()える​と、バウンティフル​の​()​へ​()れ​(もど)された。それから​テアンクム​は、モロナイ​の​命令(めいれい)​に​よって​(かれ)ら​に​その​()、もっと​正確(せいかく)​に​()え​ば​その​(まち)、バウンティフル​の​(まち)​の​(まわ)り​に​(ほり)​を​(きず)く​()(ぎょう)​を​(かい)()​させた。

  また​テアンクム​は、(かれ)ら​に​(ほり)​の​(うち)()()​の​(うえ)​に​(もく)(ざい)​で​​胸壁(きょうへき)​を​(きず)かせ、さらに​その​胸壁(きょうへき)​に​(ほり)​から​()げた​(つち)​を​()らせた。この​よう​に​ニーファイ(じん)​は​レーマン(じん)​を​(はたら)かせて、ついに​バウンティフル​の​(まち)​を​(もく)(ざい)​と​(つち)​から​()る​()(じょう)​に​(たか)い​(じょう)()​な​防壁(ぼうへき)​で​(かこ)んだ。

  この​(まち)​は、それ​()(らい)()(じょう)​に​(けん)()​な​とりで​と​なった。そして、(かれ)ら​は​この​(まち)​の​(なか)​で、すなわち​()(りょ)​の​レーマン(じん)​の​()​で​(きず)かせた​防壁(ぼうへき)​を​()つ​この​(まち)​の​(なか)​で、()(りょ)​たち​を​()()った​の​で​あった。レーマン(じん)​が​(はたら)いて​いる​(あいだ)​は​(かれ)ら​を​()()る​の​は​(よう)()​で​あり、また​レーマン(じん)​に​(こう)(げき)​を​()()ける​の​に​(ぜん)(ぐん)​が​()しかった​ので、モロナイ​は​どうしても​レーマン(じん)​を​(はたら)かせ​なければ​ならなかった。

  そして​モロナイ​は、レーマン(じん)​の​(なか)​で​最強(さいきょう)​の​(ぐん)(たい)​の​一つ​に​(しょう)()​を​(おさ)め、また​ニーファイ​の​()​に​おける​レーマン(じん)​の​(もっと)も​(けん)()​な​とりで​の​一つ​で​ある​ミュレク​の​(まち)​を​()​に​()れた​の​で​ある。そして、()(りょ)​を​(よく)(りゅう)​する​とりで​も​一つ​(きず)いた​の​で​あった。

  さて、(かれ)​は​その​(とし)​に​は​もう​レーマン(じん)​と​(たたか)い​を​しよう​と​せず​に、(へい)​を​使(つか)って​(せん)(そう)​の​(じゅん)()​を​し、レーマン(じん)​を​(ふせ)ぐ​ため​の​とりで​を​(きず)き、ニーファイ(じん)​の​(おんな)()(ども)​を​()(きん)​と​()(なん)​から​(すく)い、また​ニーファイ(じん)​の​(ぐん)(たい)​の​ため​に​兵糧(ひょうろう)​の​(そな)え​を​した。

  さて、ニーファイ(じん)​の​(なか)​に​(おお)きな​陰謀(いんぼう)​が​(くわだ)てられて​(かれ)ら​の​(なか)​に​()()​が​(しょう)じた​ため、モロナイ​が​()かけて​()(ざい)​に​なった​(あいだ)​に、西(にし)​の​(うみ)​に​(ちか)い​(なんぽう)​の​レーマン(じん)​の​(ぐん)(たい)​が​ニーファイ(じん)​に​(たい)して​()(しょう)優勢(ゆうせい)​に​なり、その​()(ほう)​で​ニーファイ(じん)​の​(まち)​を​まとめて​占領(せんりょう)​した。

  この​よう​に​して、ニーファイ(じん)​は​()(ぶん)​たち​の​(ざい)(あく)​の​ため​に、すなわち​()(ぶん)​たち​の​(なか)​の​()()​と​陰謀(いんぼう)​の​ため​に、(もっと)も​()(けん)​な​状況(じょうきょう)​に​(おちい)った。

  10  さて​()よ、​アンモン​の​(たみ)​に​ついて​少々(しょうしょう)()べて​おか​なければ​ならない。アンモン​の​(たみ)​は​(はじ)め​は​レーマン(じん)​で​あった​が、アンモン​と​その​(どう)(りょう)​たち​に​よって、いや、(かみ)​の​(ちから)​と​(こと)()​に​よって​(しゅ)​を​​(しん)じる​よう​に​なった。そして​(かれ)ら​は、ゼラヘムラ​の​()​に​()れて()られ、それ​()(らい)​ニーファイ(じん)​に​よって​(まも)られて​きた。

  11  また​(かれ)ら​は、(ちか)い​を​()てて​いた​ので、同胞(はらから)​に​(たい)して​これまで​()()​を​()らなかった。(かれ)ら​は、これから​は​もう​​(けっ)して​()​を​(なが)さない​と​(ちか)い​を​()てて​いた​から​で​ある。したがって、もし​アンモン​と​その​(どう)(りょう)​たち​が​(かれ)ら​に​(しめ)した​(どう)(じょう)​と​(ふか)い​(あい)(じょう)​が​なければ、(かれ)ら​は​()(ぶん)​たち​の​(ちか)い​の​ため​に​(ほろ)ぼされて​いた​で​あろう。すなわち、(あま)んじて​同胞(はらから)​の​()​に​()ちて​いた​こと​で​あろう。

  12  この​よう​な​わけ​で、(かれ)ら​は​ゼラヘムラ​の​()​に​()れて()られ、ニーファイ(じん)​に​よって​​(まも)られて​きた​の​で​ある。

  13  しかし、(かれ)ら​は​()(ぶん)​たち​の​ため​に​ニーファイ(じん)​が​()(けん)​に​()い、(おお)く​の​()(なん)​と​艱難(かんなん)​を​()って​いる​の​を​()て​(もう)(わけ)なく​(おも)い、()(ぶん)​たち​の​(くに)​を​(まも)る​ため​に​()()​を​()りたい​と​​(ねが)った。

  14  しかし​()よ、(かれ)ら​は​まさに​()()​を​()ろう​と​した​とき​に、ヒラマン​や​その​(どう)(りょう)​たち​の​(せっ)(とく)​を​()けて​(こころ)​を​(ひるがえ)した。この​よう​に​ヒラマン​たち​が​(かれ)ら​を​(せっ)(とく)​した​の​は、(かれ)ら​が​()(ぜん)​に​()てた​​(ちか)い​を​まさに​​(やぶ)ろう​と​して​いた​から​で​ある。

  15  ヒラマン​は、(かれ)ら​が​そう​する​こと​に​よって​(ほろ)びる​こと​に​なり​は​しない​か​と​()(ねん)​した​の​で​ある。この​よう​に​して、()(ぜん)​に​この​(ちか)い​を​()てた​すべて​の​(ひと)​は、(とう)()​の​(あや)うい​状況(じょうきょう)​の​(なか)​で​(かれ)ら​の​同胞(はらから)​が​(なん)とか​()(なん)​を​()()ける​の​を​()て​いる​ほか​なかった。

  16  しかし​()よ、(かれ)ら​に​は​(おお)く​の​(むす)()​たち​が​おり、その​(むす)()​たち​は​()()​を​()って​(てき)​を​(ふせ)ぐ​こと​は​しない​と​いう​(ちか)い​を​まだ​()てて​いなかった。そこで、(かれ)ら​の​(なか)​で​()()​を​()る​こと​の​できる​(もの)​は​(みな)​この​とき​に​(あつ)まり、()(ぶん)​たち​を​ニーファイ(じん)​と​()んだ。

  17  そして​(かれ)ら​は、ニーファイ(じん)​の​()(ゆう)​の​ため​に​(たたか)う​と​いう、つまり​()(ぶん)​たち​の​(いのち)​を​()てて​で​も​(くに)​を​(まも)る​と​いう​(ちか)い​を​()てた。また、()(ぶん)​たち​の​​()(ゆう)​を​(けっ)して​(ほう)()​する​こと​なく、ニーファイ(じん)​と​()(ぶん)​たち​が​()(れい)​の​(じょう)(たい)​に​(おちい)らない​よう​に​する​ため​に、どの​よう​な​()(あい)​で​も​(たたか)う​と​(ちか)った。

  18  さて​()よ、この​(ちか)い​を​()てて、(くに)​を​(まも)る​ため​に​()()​を​()った​青年(せいねん)​たち​は、二千​(にん)​で​あった。

  19  ()よ、この​青年(せいねん)​たち​は、これまで​(いち)()​も​ニーファイ(じん)​に​とって​()(たん)​と​なった​こと​が​なく、この(たび)​も​(おお)いなる​(たす)け​()​と​なった。(かれ)ら​は​()()​を​()り、ヒラマン​が​()(ぶん)​たち​の​()()(かん)​に​なる​こと​を​(ねが)った。

  20  (かれ)ら​は​(みな)青年(せいねん)​で​あって、()(じょう)​に​​(ゆう)(かん)​で​あり、体力(たいりょく)​と​活力(かつりょく)​が​みなぎって​いた。しかも​()よ、それ​だけ​で​は​なく、(かれ)ら​は​(たく)された​こと​は​(なん)​で​あろう​と、いつでも​​誠実(せいじつ)​に​()たす​(もの)​たち​で​あった。

  21  まことに​(かれ)ら​は​(かみ)​の​(いまし)め​を​(まも)り、(かみ)​の​(まえ)​を​まっすぐ​に​​(あゆ)む​よう​に​(おし)えられて​いた​ので、誠実(せいじつ)​で​まじめ​な​(もの)​たち​で​あった。

  22  そして​ヒラマン​は、西(にし)​の​(うみ)​に​(ちか)い​(なんぽう)​の​(さかい)​の​()​に​いる​人々(ひとびと)​を​()(えん)​する​ため​に、この​​二千(にん)​の​(わか)い​(へい)()​を​(ひき)いて​()った。

  23  この​よう​に​して、ニーファイ​の​(たみ)​の​さばきつかさ​の​(とう)()(だい)​二十八​(ねん)​が​()わった。