使徒,新任の伝道部の指導者たちに御霊に導かれた教え方を紹介する
提供者: チャーチニュース・スタッフ
記事のハイライト
- 使徒は,新任の伝道部指導者に教え方と学び方の新しいパターンを教えた:
- 1. 学習に備えさせる
- 2. 交流して教化する
- 3. 行動するように勧める
「御霊が教師です。 改心に導くのは御霊です。 最も重要なのは御霊です。」 ―デビッド・L・スミス会長,ニューヨーク州ニューヨーク北伝道部会長
ユタ州プロボ
2015年度新任伝道部会長セミナーの最終日,ニューヨーク州ニューヨーク北伝道部を管理するよう召されたデビッド・L・スミス会長は,4日間に渡って焦点があてられてきた,教え方のパターンを次のようにまとめた。
イエス・キリストの福音を教える際は,「御霊が教師です。 改心に導くのは御霊です。 最も重要なのは御霊です,」
教会のプロボ宣教師訓練センターで6月24日から6月28日まで開催されたセミナーの全体集会では,126組の新任伝道部会長夫妻が十二使徒定員会会員によって主導された双方向のセッションに参加した。 今年の7月からそれぞれの伝道部で奉仕を開始する伝道部会長夫婦は,御霊から学ぶために準備されたセミナーにやってきた。
マダガスカル・アンタナナリボ伝道部を管理することになる夫のレイモン・ダレル・フットとともに奉仕するよう召されたシンディ・フット姉妹は,セミナーを通して自分の学び方が変わったと述べた。
「最初,わたしは大学生のときのようにノートを取りました。」 その後,中央幹部が話していることを全て書き留めようとするのではなく,「自分が御霊から学んだことを書きました」と述べた。
今,彼女と夫は宣教師たちに教える際には,次のように言うことでしょう。「何を感じましたか。 わたしたちが話したこと以外で聞こえたことがありましたか。」
これまでのように説教台から新任伝道部会長とその妻たちに向けて説教する代わりに,十二使徒定員会会員が双方向の話し合いをリードする方法がとられた。 ジェフリー・R・ホランド長老とD・トッド・クリストファーソン長老は,「御父の御心を行う」と「主イエス・キリストと主の贖いへの信仰」というテーマでディスカッションをリードした。 ダリン・H・オークス長老とニール・L・アンダーセン長老は,「悔い改め」と「バプテスマと聖霊を受けること」についてのディスカッションの進行役を務めた。 M・ラッセル・バラード長老とクエンティン・L・クック長老は,「御霊に従う」ことと「回復」についての洞察を分かち合った。 宣教師管理評議会委員長であるラッセル・M・ネルソン長老と管理評議会委員であるデビッド・A・ベドナー長老が,セミナーの最後の話し合いのセッションで学習パターンをまとめた。
中央幹部は,質問をしたり,応えるように励ましたりしながら,教えている原則に当てはまる聖文の例を挙げて,話し合いに参加するよう勧めた。
伝道部会長夫妻たちはまた,七十人会長会が主導するディスカッションと復習セッションにも参加した。
教義と聖約88:122を引用しながら,ベドナー長老は主が次のように教えておられることに触れた。 「あなたがた自身の中から一人の教師を任命しなさい。そして,全員が同時に語ることなく,一時に一人を語らせて,すべての者が彼の言うことに耳を傾けるようにしなさい。それは,すべての者が語って,すべての者が互いに教化し合うように,またすべての人が等しい特権を持てるようにするためである。」
ベドナー長老は,人は教師になることができるが,「真の教師は聖霊である」と述べた。
十二使徒定員会と七十人会長会の会員が主導するセッションに参加するだけでなく,伝道部会長夫妻たちは,MTCの宣教師たちと交流し教える機会を2回与えられた。 人々が祈れるよう助けることとモルモン書を活用することに焦点を当てたセッションの中で,伝道部会長らは3つの部分からなるパターンを強調した。
1. 学習に備えさせる
2. 交流して教化する
3. 行動するように勧める
ノースカロライナ州シャーロット伝道部で仕えることになるアレン・アレクサンダー会長とその妻デニス・アレクサンダー姉妹は,学習の過程はセミナーが始まるずっと前から始まっていたと述べた。 「わたしたちはセッションに来る前から〔聖文を〕読み,研究し,祈っていました」と彼は述べた。 そして,「わたしたちは学習する備えをしていたので」啓示を受けた,と付け加えた。
「わたしたちの必要と準えに応じて,御霊は知るべきことを教えてくれています。他の人々にもその人たちが知るべきことを教えてくれます」と彼は説明した。
アレクサンダー会長と姉妹は,宣教師との双方向の話し合いセッションの中で,彼らが同じ原則を理解できるように助けた。 「天の御父は,とても大切な贈り物をくださいました。それは,わたしたちが啓示を受けることができるという知識です」とアレクサンダー姉妹は宣教師たちに教えた。
アレクサンダー会長は宣教師たちに,彼らが一日前にグループとして集まってから,御霊が彼らに教えてくれたことを分かち合うように求めた。
「前に立って全ての答えを与えるような講義形式ではなく,彼らに準備して来るように求めてください。それから,御霊を通して,物事について考えるための質問をして,互いに応え合うようにし始めるのです」と彼は説明した。 「それは何を感じているのか,何を考えているのか,何を学んでいるのかということなのです。」
部屋にいる人は皆,ただ聞いている以上のことをしなければならない,と彼は説明した。 彼らは積極的に学習プロセスに参加しなければならないのである。
「この形式は,わたしたちが物事を行う方法を変え,よりうまくできるようにしてくれるものです」と彼は述べた。
シエラレオネ・フリータウン伝道部で仕えることになるケビン・クローソン会長は,中央幹部や他の人々との双方向の指導を通して,貴重な教える技術を学ぶことができたと述べた。
「わたしはこのセミナーで使われた教え方のパターンに感銘を受けました」と彼は述べた。 「それはわたしたちが宣教師たちを教えるパターンであり,宣教師たちはそれを求道者を教えるときに活用できます。」
妻のトイ・クローソン姉妹は,自分も他のセミナー参加者も,中央幹部とともに話し合う機会が与えられ,感じたことや経験を分かち合うことができたと付け加えた。
夫とともにニューヨーク州ニューヨーク北伝道部で仕えることになるレベッカ・C・スミス姉妹は,中央幹部が示した教え方のパターンは「すばらしい」と表現した。
「賛美歌の歌詞がわたしの脳裏に浮かびました。『勇みて進めや』と。」
彼女は次のように確信を得たと話した。「わたしたちにはできる。 行って仕えることはなんとすばらしい特権でしょう。 主がともにいてくだされば,わたしたちは何でもできます。 これは主の業です。」
スコットランド/アイルランド伝道部を管理することになるジョージ・R・ドナルドソン会長は,ウェールズの地域七十人として奉仕してきた。 ヨーロッパ地域会長会はその地域において福音の教導の業を管理する霊感あふれる計画を持っています,と彼は述べた。 「その計画の一部は,友人が福音を学ぶように会員が招くものです」と彼は述べた。 「スコットランドとアイルランドの会員たちは,それを行う決意をしています。 わたしたちはただ彼らを力づけ,……彼らが望んでいることを達成できるように助けるのみです。 十二使徒定員会会員が用いた教え方のパターンは,わたしたちが実際に教えるときの助けとなります。」
妻のクリスティン・ドナルドソン姉妹は,「御霊が教えてくれるまで,どのような能力がわたしたちにあるのか気づきませんでした」と述べた。
ペテロは舟から踏み出すまで,自分が水の上を歩くことができるとわからなかったことに言及して,彼女は次のように述べた。「わたしは水の上を歩けるような気がします。 ……わたしは自分のウリムとトミムを使って耳を傾けてきたように感じます。」
非常に多くの情報と,たくさんの指導を受け,圧倒されていてもおかしくないはずだが,「頭の中は,すっきりとしています」と述べた。
セッションに参加した後,ブラジル・ナタルステーク出身でブラジル・ポルトアレグレ北伝道部で仕えることになるホセ・ビアナ・カンポス・ジュニア会長は,「わたしたちの天の御父の方法は正しい」と感じていると話した。
キリストを完全なる模範者として見ながら,次のように述べた。「わたしはわたしたちの天の御父が望まれる全てのことを行う必要があります。 そして,天の御父との結びつきをより強める必要があります。」
妻のベラ・ルシア・デ・カルバルホ・カンボス姉妹は,神にとって自分が大切な存在であり,神が自分を愛してくださっていることを感じたと話した。
「神はわたし自身よりもわたしのことをよく御存じです」と話した。 「わたしは神にとって大切な存在なのです。」
シュアレイ・ブリティッシュコロンビアステーク出身で,妻のジャニス・ヘリントン姉妹とともにバルバドス・ブリッジタウン伝道部を管理することになるアラン・ヘリントン会長は,「わたしたちは御父の御心を行わなければならない」ことを忘れてはいけないと心に強く思ったと述べた。
「わたしたちは主を愛し,宣教師たちを愛することを忘れてはなりません」と彼は述べた。 「わたしたちはその一人に仕え,その一人を心にかけることにより,それを示さなければなりません。」
ユタ州ケイズビル出身であり,妻のテリー・ジョンソンとともにタイ・バンコク伝道部を管理することになるケリー・ジョンソン会長は,セミナーの間耳を傾けているとき,教師という重要な役割の責任を感じたと述べた。
「どのように教えるか,また,何を教えるかを理解する必要があります」と彼は述べた。 「わたしは指導者,すなわち,単に宣教師たちだけでなく,地域の指導者を助けることになるのです。」
ジョンソン会長は,使徒の教え方を気に入り,自分も宣教師たちと双方向の話し合いを用いて,福音を教えることや学ぶことについて分かち合うつもりであると話した。
ロレンゾ・カスティヨ会長とジェニー・カスティヨ姉妹はドミニカ共和国サンチアゴ伝道部に召された。 セミナーは,カスティヨ会長にとって自分の恐れの多くをを克服する助けとなった。
「伝道部の長老や姉妹に伝えることができる教え方のプロセスを学びました」と彼は述べた。
「セミナーで用いられた教授法は,福音の原則を教えるための完璧なモデルです」とカスティヨ姉妹は述べた。
シャウナ・ホッジス姉妹は,「落着いて忍耐しなさい」という促しを受け続けたと話した。 彼女と夫のカート・ラモン・ホッジス会長は,インド・ニューデリー伝道部を管理するために,アイダホ州アイダホフォールズにある自宅を後にした。 いくつか面倒な手続きなどがあったが,「これは主の業である」という思いが彼女の心に常に浮かんだ。
「わたしは心の中で,ストレスと思わず,主の業に対して信仰を持とう,と思い続けています」と彼女は述べた。 「何が起ころうと,主が業を進められるのです。」