ネルソン長老,東ヨーロッパ訪問で自らの足跡をたどる

提供者: ゲリー・アバント,チャーチニュース記者

  • 2015年6月15日

ラッセル・M・ネルソン長老とドナルド・L・ホールストロム長老は,割り当てを受けて5月19日から6月2日にかけて東ヨーロッパ地域を訪問した。 モスクワでの昼食で,ネルソン長老(左)は,ロシア正教の聖職者ゲオルギ神父を訪問した。  写真/ラッセル・M・ネルソン長老の厚意により掲載

記事のハイライト

  • ネルソン長老は,福音を宣べ伝えるために自らが門戸を開いた東ヨーロッパの多くの場所を訪れることができた。
  • 長年にわたってネルソン長老は,東ヨーロッパ地域の現存する4つの全てのステークを組織する割り当てを受けていた。それらはロシアのサンクトペテルブルク,モスクワ,ウクライナのキエフ,アルメニアのエレバンである。
  • 彼は,1990年2月13日に福音を宣べ伝えるためにブルガリアを奉献した場所を再訪することができた。

「全般的にわたしが受けた印象は,東ヨーロッパ地域にはすばらしい末日聖徒がいるということです。 多くの人々は困難な状況で生活していますが,彼らは改宗した末日聖徒であり,福音に対して献身的であるため,霊的に豊かになっています。」 -ドナルド・L・ホールストロム長老,七十人会長会

十二使徒定員会のラッセル・M・ネルソン長老は東ヨーロッパの教会歴史を振り返るとき,しばしば自らの足跡を踏むこととなる。

1985年11月から1994年5月まで教会の大管長であったエズラ・タフト・ベンソン大管長は,東ヨーロッパで福音をの宣べ伝えるための門戸を開く割り当てをネルソン長老に与えた。

ネルソン長老と七十人会長会のドナルド・L・ホールストロム長老は5月19日から6月2日まで,割り当てを受けて東ヨーロッパ地域を訪問した。 一行は5月26日から27日にかけてモスクワでエリアレビューを管理し,各地にいる会員のためにディボーショナル放送に参加したり,教会の地域管理本部の職員に向けて話しをしたり,数人の聖職者や学者,報道関係者,財界人などとの昼食会に出席したりした。

七十人で東ヨーロッパ地域会長のブルース・D・ポーター長老と顧問であり七十人のランドール・K・ベネット長老とヨーク・クレビンガット長老は,ネルソン長老とホールストロム長老のエリアレビューやその他,さまざまな場所への訪問に同行した。それには神権指導者,会員,宣教師たちとの集会も含まれる。

モスクワに加え,ネルソン長老と夫人のウェンディー・ネルソン姉妹の旅にはロシアのシベリア連邦管区のノボシビルスク,イルクーツクおよびブルガリアのソフィアが含まれていた。 ホールストロム長老と夫人のダイアン・ホールストロム姉妹は,ウクライナのキエフ,ロシアのサンクトペテルブルクとアルメニアのエレバンを訪問した。

「これはわたしにとって初めての東ヨーロッパ地域への旅でした」とホールストロム長老は述べた。 「わたしの割り当ての一つは,その地域でネルソン長老を補佐することです。」

長年にわたってネルソン長老は,東ヨーロッパ地域の現存する4つの全てのステークを組織する割り当てを受けていた。それらはロシアのサンクトペテルブルク,モスクワ,ウクライナのキエフ,アルメニアのエレバンである。 わたしはこれらのステークのうち,二つのステーク大会を管理しました。 わたしたちが一緒にいたのは,わずか2日間ですが,長老からその地域について教わるのはわたしにとってすばらしい学びの機会でした。

全般的にわたしが受けた印象は,東ヨーロッパ地域にはすばらしい末日聖徒がいるということです。 多くの人々は困難な状況で生活していますが,彼らは改宗した末日聖徒であり,福音に対して献身的であるため,霊的に豊かになっています。」

左から,ドナルド・L・ホールストロム長老,ランドール・K・ベネット長老,ブルース・D・ポーター長老,ヨーク・クレビンガット長老とラッセル・M・ネルソン長老。 写真/ラッセル・M・ネルソン長老の厚意により掲載

ネルソン長老は,この地域を最近訪問した際のハイライの一つは,1990年2月13日に福音を宣べ伝えるためにブルガリアを奉献した場所を再訪したことだったと述べた。

「当時,わたしは祈るのに適した場所を探しました」と彼は述べた。 「偶然,ソフィアの公園にやって来ました。そこはNa Svobodata(ナ・スボボダタ)というところでした。その意味は『自由の公園』です。 わたしは思いました,『ここは共産主義国ではあるが,自由の公園がある。 ここは良い場所だ。』」

ブルガリアの教会設立25周年を記念するためにベネット長老と夫人のシェリー・ベネット姉妹,ブルガリア・ソフィア伝道部のマイケル・S・ウィルステッド会長と夫人のデニス・ウィルステッド姉妹とその他数名がネルソン長老姉妹とともにその場所に赴いた。 「わたしが再び奉献の祈りを読んでいる間,皆がわたしの周りに集まりました」とネルソン長老はそのときのことを述べた。

2015年5月29日,ラッセル・M・ネルソン長老と夫人のウェンディー・ネルソン姉妹は,福音を宣べ伝えるためにブルガリアを奉献した公園へ行った。 写真/ラッセル・M・ネルソン長老の厚意により掲載

ネルソン長老は,過去四半世紀の間に,ブルガリアの教会に末日聖徒がいない状況から,教会の25周年を記念するために5月30日(土曜日)の午後,ホテルの大宴会場に500人ほどの会員たちが集会を持つまでに成長したのを目の当たりにした。

「その集会で,わたしたちは一人一人の会員と握手をしました」と長老は述べた。 「彼らは国中から集まった立派な人々です。」

5月30日,500名ほどの会員がラッセル・M・ネルソン長老によるブルガリアの奉献25周年を記念する特別な集会に集まった。 写真/ラッセル・M・ネルソン長老の厚意により掲載

ChurchNewsのインタビューに答えて,彼はブルガリアでの最初の経験を振り返った。その中には,ブルガリアで教会の認可を得るために,自分と七十人のハンス・B・リンガー長老が話せる政府関係者を探すために,英語ができるオペレーターに助けてもらいながら,ほとんど丸一日かけて電話でやりとりをしたことも含まれる。 ようやく次の日の1988年10月31日になって,長老たちは政府高官の一人と「良い話し合いができた。」 「わたしたちはブルガリアにおける教会の認可を1990年に得ました」とネルソン長老は述べた。

ベンソン大管長がネルソン長老に,東ヨーロッパの教会への門戸を開くための割り当てを与えたとき,ネルソン長老は困難ではあっても,不可能ではないことが分かっていた。 それは主の預言者からの割り当てであることを知っていた。

「わたしたちは仕事を終えました」と長老は述べ,それから急いで付け加えた。「実際には主がなさったのです。 わたしたちは主がなさるのを見ていました。 わたしたちは自分の知っている方法の全てを行いました。それから主は教会に改宗者を送ってくださるようになったのです。」

ウクライナ・キエフ神殿にて,左から,ウクライナ・キエフステークのキリル・ポクヒルコ会長,ウクライナ・キエフ神殿のフランク・V・トライソル会長,ナンシー・トライソル姉妹,ウクライナ・キエフ伝道部のケネス・B・パッカー会長とキャリー・パッカー姉妹,ドナルド・L・ホールストロム長老,ダイアン・C・ホールストロム姉妹,シェリー・ベネット姉妹とランドール・K・ベネット長老。 写真/ラッセル・M・ネルソン長老の厚意により掲載

ロシア・サンクトペテルブルクのステーク大会で話すドナルド・L・ホールストロム長老。 写真/ラッセル・M・ネルソン長老の厚意により掲載

ヨーロッパ東地域管理本部はモスクワの赤の広場から近い場所にある。 写真/ラッセル・M・ネルソン長老の厚意により掲載