「あらゆる面で神の人」として覚えられるリチャード・G・スコット

提供者: Church Newsスタッフ

  • 2015年10月14日

2015年9月28日(月曜日),ソルトレーク・シティーのテンプルスクウェアにあるタバナクルで執り行われた葬儀の間,十二使徒定員会のリチャード・G・スコット長老の棺は明るく照らされていた。  全ての写真/ラベル・コールとスコット・G・ウィンタートン,Deseret News

9月28日(月曜日)に,ソルトレーク・シティーのテンプルスクウェアにあるタバナクルで執り行われた葬儀で,世界中の家族,友人,地域社会の指導者,教会員らがリチャード・G・スコット長老を称えた。

献身的な夫であり父親,原子力技師,才能あふれる芸術家であったスコット長老は,27年間十二使徒定員会の一員として奉仕した。 そして,2015年9月22日に86歳で亡くなった。

トーマス・S・モンソン大管長が葬儀を管理し,大管長会第一顧問のヘンリー・B・アイリング管長が司会を務めたその葬儀の模様は,テレビで生放送され,ChurchofJesusChrist.orgでストリーム放送された。 共に十二使徒定員会会員であるジェフリー・R・ホランド長老とM・ラッセル・バラード長老が祈りを捧げた。 モンソン大管長に加えて, スコット長老の息子マイケル・W・スコット長老,D・トッド・クリストファーソンド長老,ラッセル・M・ネルソン長老も話をした。 モルモンタバナクル合唱団が音楽を提供した。

トーマス・S・モンソン大管長

リチャード・G・スコット長老の棺

ヘンリー・B・アイリング管長

リチャード・G・スコット長老は「あらゆる面で神の人」だったと,40年近くにわたる友人であり,教会の中央指導者として様々な評議会で同僚であったモンソン大管長は述べた。

「スコット長老は人々を愛し,家族を愛し,天の御父を愛しました」と教会の大管長は語った。

スコット長老は「洞察に満ちた心,鋭い理解力,慈愛あふれる精神に恵まれており,」そのうえ「与えられたどのような務めにも対処できる非常に優れた能力があり,常に完全な徹底さと高度な技術を持って行動しました。」

大管長は,この使徒の微笑みは周囲の人々の心を開き,「貧しい人や社会的地位の低い人と共に過ごすとき,裕福な人や高名な人と同じように過ごしました」と述べた。 

スコット長老を「穏やかな人物」と呼び,モンソン大管長はこう言った。「スコット長老は愛情を込めてわたしたちを教えました。 わたしたちの心に生涯消えることのないほどに深く刻み込んでくれた教訓,すなわち勇気に関する教訓,忍耐に関する教訓,信仰に関する教訓,献身に関する教訓を実践することによって,わたしたちがそれを身をもって証明できますように。 これらの全ての教訓を,リチャード・G・スコット長老は言葉と行いの両面で教えてくれました。」

葬儀を執り行う中で,ヘンリー・B・アイリング管長は次のように述べた。「スコット長老はわたしが十二使徒定員会の会員になったばかりのとき,絶えず見守ってくれました。 わたしにとって,これまでずっと良い羊飼いでした。」

「皆さん方と同様に,わたしはスコット長老の親切な言葉や,心の琴線に触れて鼓舞する,イエス・キリストに対するその雄々しい信仰に今後接することができないのを寂しく思うことでしょう。 長老のすばらしい影響力は,これからもわたしたちの心の中に生き,留まり続けるでしょう。」

ラッセル・M・ネルソン会長は,こう語った。「スコット長老はどこに行っても,その精力が倦み疲れることなく,人々と熱心に交わりました。 全ての人々に仕えるために生涯をささげたのです。 人々の国籍や人種,言語に関わらず,長老は出会った人一人一人の価値が大いなるものであることを理解していました。 その思いやりは語り継がれています。 わたしは長老が教える姿を目にしてきました。 人々を高める様子を見てきました。 世界中の人々を愛する長老の愛を目の当たりにしてきました。

若い宣教師としてスコット長老の管理下で働いたD・トッド・クリストファーソン長老は,当時のスコット伝道部会長の,自らの務めに対する献身について語った。 「伝道部会長はわたしたちに熱心に働くよう求めましたが,誰よりも熱心に働いたのは会長自身でした」とクリストファーソン長老は述べた。 「会長は聖文を研究するよう勧め,模範を示してくれました。」

「この7年間,自分の伝道部会長と一緒に十二使徒定員会で席を同じくしていたことは,わたしにとって例えようもない祝福でした」とクリストファーソン長老は述べた。

「父はその生涯の大多数の事柄において卓越していました。それを自ら選んだからです」と,スコット長老の息子のマイケル・W・スコットは父親について述べた。 「父は物事を立派になし遂げることを選び,そしてそのようにしました。」

スコット兄弟は,父である使徒の信仰と献身に関する偉大な模範に触れながら,父親についての個人的な経験を多く分かち合った。

人生は苦難に満ちた試練のときであることを認めて,スコット兄弟は自身の生活を幸福で満たす父親の能力について語った。 音楽であろうと,絵画やなじみのない分野の研究であろうと,スコット長老はそれらを通じて困難な状況の中でさえも喜びを見いだしてきた。

「父には優れたユーモアのセンスもありました」とスコット兄弟は言う。 「冗談を言うのが大好きでした。」

父親の生涯における「人格を培った経験」について少し分かち合い,スコット兄弟は父親が母親のジニーンとの間に築いた麗しい絆について話した。