強さを増す教会

愛する兄弟姉妹，教会の世界大会に皆さんを心から歓迎します。わたしたちは今，様々な国に住み，様々な言語を話す国際色豊かな大家族になっています。世界中の皆さんが，わたしたちを見ながら話を聞けるというのは，わたしにしてみれば驚くような，すばらしいことです。

中央幹部として過ごしてきた年月を振り返ると，ソルトレークのタバナクルから話す言葉が，ラジオを通じてユタ州全土に放送されることに驚きを感じた時代もありました。それが今や，わたしたちはこの壮大なカンファレンスセンターに集い，その画像や言葉を教会の95パーセントの会員が視聴しています。

教会がさらに大きくなり，強さを増すにつれて，新しい技術が導入されてきました。会員数は1,200万人に達する勢いです。そして北アメリカに住む会員よりも，それ以外の地域に住む会員の方が多くなっています。かつてはユタ州の教会と認識されていました。しかし現在では，国際色豊かな大きな教会として見られています。

教会が世界中に広がるには長い年月がかかりました。なすべきことはまだありますが，これまで達成してきた事柄は，まさに驚嘆に値します。

人々を失っていることも事実です。実に多くの人が去って行きます。わたしの知るかぎり，どこの組織も人々を失っています。しかし，わたしの知っているほかのどの主要な教会と比べても，会員の定着率と活発率が高いことにわたしは満足しています。

どこにおいても活発な会員がいて，熱意を感じます。世界中にしっかりとした優秀な指導者がいて，この業を推し進めるために時間や財産をささげています。

若い人たちの信仰や忠実さを見ると，とても力づけられます。彼らは地上に悪がはびこる時代に生活しています。至る所に罪悪が見受けられます。古い標準は捨てられ，徳や誠実という原則は押しのけられています。しかし文字どおり何十万人もの若人が，福音の高い標準に添って生活しているのです。彼らは同じ信仰を持つ人々と交わることで，互いを高め合いながら喜びを感じています。また教育を受けることで知性を磨き，訓練を受けることで技術を伸ばしています。彼らの良い影響力は，さらに広範囲に及んでいます。

兄弟姉妹，喜ばしいことに教会は良い状態にあります。これからも引き続き神殿を建設し，礼拝の家を建て，建築や改築などの多くの計画を進めていきます。これらはすべて，聖徒たちの信仰によって可能となっています。

また，地上の恵まれない人々や自然災害の被災者のために，大規模な人道支援活動を行っていきます。

うれしいことに，今年の4月1日には，イリノイ州下院議会で，1846年に聖徒をノーブーから強制退去させたことに遺憾の意を表明することが満場一致で可決されました。この気高い行為は，ミズーリ州のクリストファー・S・ボンド元知事が取った行動と類似します。ボンド知事は，リルバーン・W・ボッグズ知事が1838年に出した残酷で憲法に反した撲滅令を，1976年に撤回した人です。

これらやそのほかの進歩は，末日聖徒に対する態度が最も著しく変化したことを象徴しています。

皆さん一人一人の献身的で熱心な奉仕に深く感謝しています。また，行く先々で親切にしてくださることに感謝します。わたしは皆さんの僕であり，自分のできることであれば，どのような方法でも皆さんの力になりたいと願っています。

愛する友人の皆さん，神が祝福してくださいますように。皆さんを心から愛しています。皆さんのために祈っています。皆さんに感謝しています。

天のほほえみが注がれますように。愛と一致，平安と善良さが皆さんの家庭にありますように。皆さんが害悪から守られ，御父の「偉大な幸福の計画」が生活の標準となりますように（アルマ42：8）。イエス・キリストの聖なる御名により，へりくだり，感謝の気持ちで，願い求めます。アーメン。

これから，愛する友人である，十二使徒定員会のデビッド・B・ヘイト長老が話します。ヘイト長老は今97歳です。ヘイト長老，ここに来て，大勢の友人の皆さんに話してください。