2000–2009
大会へようこそ
2008年10月


大会へようこそ

天の御父はわたしたち一人一人の必要を心に留めておられます。この……大会で語られる言葉に耳を傾けることにより,わたしたちが主の御み霊たまに満たされますように。

愛する兄弟姉妹の皆さん,前回の大会でお会いしてから6か月があっという間に過ぎ去ったように思います。あれから多くのことが起きましたが,主の業はとどまることなく前進してきました。

恵まれて,二人の顧問,そのほかの中央幹部に同行してもらい,3つの神殿を奉献しました。ブラジルのクリティーバ,パナマのパナマシティー,そしてアイダホ州のツインフォールズの神殿です。これで現在儀式が執行されている神殿は世界中で128となりました。

それぞれの神殿が奉献される前夜には,すばらしい文化的な催しが開かれました。ブラジルのクリティーバでは,神殿地区から集った4,330人の会員が,1,700人の聖歌隊とともに,歌と踊り映像による霊的なプログラムに出席しました。催しの始まる前は,風が強く,雨のおそれもありました。わたしは静かに祈りをささげました。わたしたち会員を楽しませるためにこれほど熱心に準備した人々,激しい雨や風に襲われたなら衣装も発表も台なしになってしまう人々を御覧になり,憐あわれんでくださるよう天の御父にお願いしたのです。御父はその祈りを聞き届けてくださいました。猛烈な雨が降ったのは,発表が終わってしばらくしてからのことでした。

ブラジルにおける教会の歴史が,歌やダンスで表現されました。特に感動的だったのは,ジェームズ・E・ファウスト長老とウィリアム・グラント・バンガーター長老の働きが描写されたときでした。二人は1940年にクリティーバで宣教師として奉仕しました。二人の写真が大きなスクリーンに映し出されると,観衆の中から割れんばかりの拍手が起こりました。すべてがすべて,すばらしい催しでした。

パナマのパナマシティーでは,神殿の奉献式の前夜,パナマ全土から集ったおよそ900人の青少年の発表を見ました。彼らは色鮮やかな民族衣装を身にまとい,踊りを披露し,家族や友情,信仰についてのメッセージを発表しました。彼らがこの発表のために1年間準備したことを知りました。はるかサンブラス諸島やパナマ北東部のチャンギノラ地区から来た人たちでした。サンブラスの青少年が首都まで旅をするのに,陸路,海路合わせて3日を要します。催しは壮大で,心を鼓舞されました。

つい最近,アイダホ州のツインフォールズで神殿が奉献されましたが,その準備として,地元の会員の手で巨大な舞台がアイダホ州ファイラーの会場に設置され,土の競技場は芝生やそのほかの飾りでいっぱいになりました。新しい神殿から2マイル(約3キロ)先に位置する名所,ショーション・フォールズを表す大きな滝もありました。発表の夜,3,200人の若い男性と若い女性が青と白のリボンを振りながら入場して来ました。競技場は水がよどみなく流れる大きな川のようになりました。ヨハネによる福音書第4章10節と14節にある「生ける水」と名付けられた記念式典は,新しい神殿地区にある14のステークから集った青少年を一つにしました。歌と踊りを通じて,救い主からわき出る生ける水に頼ることでもたらされる霊的な命と,地域の山からわき出る大小の川に頼ることでもたらされる物理的な命の両方が描写されました。この催しを見る特権にあずかったわたしたちは,心を高められ,啓発されました。

わたしはこのような催しを支持します。青少年を決して忘れることのできない何かに参画させてくれるからです。そこで生まれた友情や作られた思い出はいつまでも消え去ることがないでしょう。

来月,メキシコのメキシコシティー神殿が大掛かりな修復工事の後で再奉献されます。これからもそのほかの神殿が完成し,オープンハウスや奉献式が行われる予定です。

さらに今朝,5つの新しい神殿の建設について発表できることをうれしく思います。それらの神殿のための用地はすでに購入済みで,数か月から数年のうちに以下の場所に建てられる予定です。カナダのアルバータ州カルガリー,アルゼンチンのコルドバ,グレーター・カンザスシティー地域(訳注――ミズーリ州西部のカンザスシティーとカンザス州北東部のカンザスシティーは隣接しており,二つの都市は合わせてグレーター・カンザスシティーまたは大カンザスシティーと呼ばれている),ペンシルベニア州フィラデルフィア,そしてイタリアのローマです。

兄弟姉妹の皆さん,宣教師の軍勢は,世界中で働き,イエス・キリストの福音にある真理を求めている人々を探し続けています。178年前に組織されてからずっとそうであったように,この教会は着実に発展し続けています。

これまでの6か月間,わたしは恵まれて,様々な国々の指導者や政府の代表者と会う機会がありました。わたしが会った人々は教会に対して,また教会員に対して,好意を持ってくださっています。また,協力的であり,いろいろと便宜を図ってくださいます。しかし,限られた形でしか影響を及ぼせない地域や,自由に福音を宣のべ伝えられない地域も,世界中には依然として残っています。32年以上前のキンボール大管長と同様,わたしも皆さんに強くお願いします。これらの地域でも伝道に対する門戸が開かれ,福音の喜びを伝えられるように祈ってください。当時,キンボール大管長の呼びかけにこたえて祈ったことで,以前には教会を拒んでいた国々が次々に伝道への門戸を開くという奇跡を,わたしたちは目まの当たりにしました。わたしたちが信仰をもって祈れば,同じことが起こるはずです。

さて,兄弟姉妹の皆さん,わたしたちがここへやって来たのは教えと霊感を受けるためです。皆さんの中には,教会に入ってまだ間もない人もいるでしょう。皆さんを歓迎します。問題,試練,落胆あるいは喪失感にさいなまれている人もいるでしょう。わたしたちは皆さんを愛し,皆さんのために祈っています。これからの2日間,多くのメッセージが伝えられるでしょう。確信をもって言えますが,これから皆さんにお話をする人たちは何を話すべきかをよく祈ったうえで決めています。天の助けと霊感を願い求めたことによって,霊感と導きを受けています。

天の御父はわたしたち一人一人の必要を心に留めておられます。この第178回半期総大会で語られる言葉に耳を傾けることにより,わたしたちが主の御霊に満たされますように。この心からの祈りを,イエス・キリストの御み名なによりささげます,アーメン。