「川に飛び込みなさい！」

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mother and baby in a hammock

イラスト／ゲーリー・アルフォンソ

ある日，祖母が準備した食べ物をおばのところへ持って行くように頼まれました。その日は暑い土曜日の午後で，祖母のお使いよりもやりたいことがほかにたくさんありました。わたしの代わりにいとこに頼んだらと言いましたが，祖母はどうしてもわたしに行ってほしいと言います。

それから1時間がたったころ，わたしは祖母に頼まれたことをするべきだと思い始めました。食べ物を持って，おばの家に出かけました。おばの家は遠いところにあり，やっと到着したときには，長居はしないつもりでした。

おばと5か月の赤ちゃんは，2本のマンゴーの木に結ばれたハンモックの中にいました。2本の木は家の裏を流れる川のすぐそばにありました。わたしは食べ物を渡そうと二人に近づきました。すると，突然，ハンモックのロープが切れて，おばと赤ちゃんは川に転落してしまったのです。わたしは恐怖に襲われました。わたしは泳げませんし，周りに助けてくれる人はいません。どうすればよいか分かりませんでした。

すぐに御霊の声が聞こえました。「飛び込みなさい！」

わたしは躊躇せずに飛び込みました。幸い，数秒後に赤ちゃんを見つけ，おばは自力で水から出て来ました。赤ちゃんを抱いて川から上がったとき，わたしは自分の行動が信じられませんでした。泳ぎ方を知らないのに川に飛び込んだのです。しかし，御霊に従ったおかげで，幼いいとことわたしはおぼれずに済みました。

聖霊を通して神が与えてくださる導きと霊感を認識し，それに聞き従うことがどれほど大切か分かりました。結局，祖母の頼みを聞いて，おばの家に食べ物を届けに行ったことに感謝しています。霊的な促しに敏感になり，神の子供たちを助ける神の御手になれるよう，わたしたちは努力しなければならないことを知っています。