

「わたしたちは地上で主の御手に使われる器であり,わたしたちには御父の子供たちに仕え,彼らを高める責務があります。主はわたしたち一人一人を頼りにしておられるのです。」
トーマス・S・モンソン
献身的な主の僕
1963年10月16日,36歳であったトーマス・スペンサー・モンソンは,総大会が開かれたソルトレークタバナクルで説教壇に立ちました。それまでの53年間で最年少の十二使徒定員会会員として,生涯にわたる奉仕の業へと新たに召され,こう証を述べたのです。「兄弟姉妹の皆さん,わたしは神が生きておられることを知っています。わたしの心には何の疑問もありません。これは主の業であることを知っています。」
「人生で最もすばらしい経験」
教会における最上位の定員会で長年奉仕しただけでなく,助けを必要とする人々へ絶えず心を向けたことは,その生涯を一層際立たせています。50年以上もの間, モンソン大管長は孤独な人,喪失感を味わっている人,気づかれもせず,認められることもない人に手を差し伸べてきました。自分が着ている服や履いている靴を施し,夫を亡くした人,介護施設や病院にいる人と数え切れないほどの時間を過ごしてきました。落胆した人,信仰の乏しい人,故郷を離れている人を慰め,励ましました。人生の道中で出会う誰に対しても明るく振舞い,青少年には耳をピクピクと動かして喜ばせたものでした。さらに読む

つましい幼少期
トーマス・スペンサー・モンソンは,1927年8月21日,G・スペンサー・モンソン,クラディス・コンディー・モンソン夫妻の第二子,長男として生まれました。大恐慌の時代に,ユタ州ソルトレーク・シティー西部で育ちました。自分は典型的な男の子だったと話すモンソン大管長は,少年時代には善い行いもしたけれど,時には叱られるようないたずらもしたと自ら認めています。モンソン大管長の生涯について読む


「真にキリストのような生活を送り,会員であるなしを問わず,誰からも愛されました。ナザレのイエスは教導の業にあって,『……神が共におられるので,よい働きをしながら,……巡回されました。』モンソン大管長はその模範を心に刻み,主と同じことを行ったのです。」
ハイディ・スウィントン,伝記作家
預言者の教え
モンソン大管長は,総大会で大切な原則を教えるために,しばしば個人的な体験談を分かち合いました。モンソン大管長による過去の総大会説教集にアクセスする。

「『あなたの隣り人を愛せよ』という言葉は神聖な真理以上のものです。それは完全になるための方法なのです。」
トーマス・S・モンソン

生涯
- 1927年8月21日,アメリカ合衆国ユタ州ソルトレークシティーで生まれる。
- 米国海軍予備軍で軍務に服す。
- ユタ大学で経営学を専攻。
- 1948年10月7日,ソルトレーク神殿にてフランシス・ジョンソンと結婚。
- 22歳でビショップ,27歳でステーク会長会顧問,31歳で伝道部会長に召される。
- 1963年,36歳で使徒に召される。1910年以来,召された使徒の中で最も若かった。
- 使徒としての務めを果たしながら経営学修士号を取得。
- 22年にわたり大管長会顧問として奉仕する。
- 2008年2月3日,教会の第16代大管長として任命,聖任される。