1 主しゅはモーセに言いわれた。「あなたは前まえのような石いしの板いたをほかに二枚まい，切きって造つくりなさい。そうすればわたしは，あなたが砕くだいた初はじめの板いたに記しるされていたように，律りっ法ぽうの言こと葉ばをその板いたにも書かこう。しかし，それは初はじめのものと同おなじではない。わたしが彼かれらの中なかから神しん権けんを取とり去さるからである。それゆえ，わたしの聖せいなる位くらいとその儀ぎ式しきは彼かれらに授さずけられない。わたしが彼かれらの中なかに現あらわれて，彼かれらを滅ほろぼすことのないようにするためである。

2 しかし，わたしは初はじめの時ときのように，彼かれらに律りっ法ぽうを授さずけよう。しかしそれは，肉にくの戒いましめの律りっ法ぽうにかかわるものである。なぜなら，彼かれらはその旅たび路じの日ひ々びにわたしの前まえに，すなわちわたしの安あん息そくに入はいることはないと，わたしは激はげしく怒いかって誓ちかったからである。それゆえ，わたしが命めいじたように行おこないなさい。あなたは朝あさのうちに備そなえをし，朝あさのうちにシナイ山ざんに登のぼって，山やまの頂いただきでわたしの前まえに立たちなさい。

14 あなたは他たの神かみを拝おがんではならない。主しゅはその名なを『エホバ』といって，ねたむ神かみだからである。