1 わたしの兄きょう弟だいたちよ，人ひとを偏かたより見みていては，栄えい光こうの主しゅであるわたしたちの主しゅイエス・キリストを信しんじる信しん仰こうを持もつことはできない。

14 わたしの兄きょう弟だいたちよ，ある人ひとが自じ分ぶんには信しん仰こうがあると言いっても，もし行おこないがなかったら，何なんの役やくに立たつか。その信しん仰こうは彼かれを救すくうことができるか。

15 さらに，「わたしには行おこないのない信しん仰こうがあることをあなたに見みせてあげよう」と言いう人ひとがいるかもしれない。しかし，わたしはこう言いおう。「行おこないのないあなたの信しん仰こうを見みせてほしい。そうしたら，わたしの行おこないによってわたしの信しん仰こうを見みせてあげよう。」

16 ある兄きょう弟だいまたは姉し妹まいが着きる物ものがなく，物ものに事こと欠かいているときに，あなたがたのうちの一人ひとりが，「安あん心しんして行いきなさい。暖あたたまって，十じゅう分ぶんに食たべなさい」と言いうだけで，その体からだに必ひつ要ようなそれらのものを与あたえないとしたら，このような人ひとに対たいしてあなたがたの信しん仰こうは何なんの役やくに立たつだろうか。

17 それと同おなじように，信しん仰こうも，行おこないがなければ，それだけでは死しんだものである。

18 だから，ああ，愚おろかな者ものよ。行おこないのない信しん仰こうは死しんだものであり，あなたがたを救すくうことはできないということを知しりたいのか。

19 あなたは，唯ゆい一いつの神かみがおられると信しんじている。それは結けっ構こうである。悪あく霊れいどももそう信しんじて，おののいている。あなたは自みずからを彼かれらに似にた者ものとしており，義ぎとされない。

20 わたしたちの父ふ祖そアブラハムは，その子こイサクを祭さい壇だんにささげたとき，行おこないによって義ぎとされたのではなかったか。

21 行おこないが彼かれの信しん仰こうとともに働はたらき，行おこないによって信しん仰こうが完かん全ぜんなものとされたことを，あなたは知しっているか。