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アブラハム​しょ

ジョセフ・​スミス​が​​パピルス​から​ほんやく​した​もの

エジプト​の​​から​られた​いくつ​か​の​むかし​の​ろく​の​ほんやく。「アブラハム​しょ」と​ばれる、アブラハム​が​エジプト​に​いた​あいだ​に​かれしん​の​​で​パピルス​に​しるした​もの(『きょうかいれき』​だい二​かん、二百三十五―二百三十六、三百四十八―三百五十一​ページ​を​参照さんしょう)。

第​1​章

アブラハム、ぞくちょうせい​の​しゅくふく​を​もとめる。アブラハム、カルデヤ​で​にせさい​たち​に​よって​はくがい​される。エホバ​が​アブラハム​を​すくい​される。エジプト​の​げん​と​政体せいたい​が​概観がいかん​される。

1 ​わたし​の​せん​が​んで​いた​カルデヤびと​の​​に​おいて、わたし​アブラハム​は、べつ​の​きょじゅう​の​​を​る​こと​が​ぶん​に​とって​ひつよう​で​ある​の​を​った。

2 ​また、わたし​の​ため​に​さらに​おおいなる​こうふく​と​平安へいあん​と​あんそく​が​ある​の​を​り、わたし​は​せん​の​しゅくふく​と、わたし​が​聖任せいにん​される​べき​それら​の​しゅくふく​を​つかさどる​けん​と​を​よう​と​つとめた。わたし​は​ぶんしん​が​​に​したがう​もの​で​あった​ので、また、おおく​の​しき​を​つ​もの​と​なり、​に​したがう​さらに​おおいなる​もの​と​なる​こと​を​のぞみ、もっと​おおく​の​しき​を​ち、おおく​の​こくみん​の​せんへい​の​きみ​と​なる​こと​を​のぞみ、また​数々かずかず​の​​を​け、かみ​の​いましめ​を​まもる​こと​を​のぞんだ​ので、せん​に​ぞくする​けん​を​つ​せいとう​な​そうぞくにんだいさい​と​なった。

3 ​それ​は​せん​から​わたし​に​さずけられた。それ​は​せん​から、とき​の​はじめ​から、まことに​はじめ​から、すなわち​​が​つくられる​まえ​から​現在げんざい​まで​つたわった​もの​で​ある。それ​は​ちょう、すなわち​さいしょ​の​ひと、すなわち​アダム、すなわちさいしょ​の​せん​の​けん​で​あり、せん​たち​を​とおして​わたし​に​いたった​もの​で​ある。

4 ​わたし​は、そん​に​かんして​せん​に​あたえられた​かみ​の​さだめ​に​したがって、しんけん​に​にんじられる​こと​を​もとめた。

5 ​わたし​の​せん​は、かれら​の​​と​しゅ​なる​かれら​の​かみ​が​あたえられた​せい​なる​いましめ​から​はなれて、きょう​の​神々かみがみ​を​れいはい​し、わたし​の​こと​を​く​の​を​まったく​こばんだ。

6 かえら​は​あく​を​おこなう​こと​を​その​こころ​に​め、エルケナ​の​かみ​と、リブナ​の​かみ​と、マーマクラ​の​かみ​と、コラシ​の​かみ​と、エジプト​の​おう​パロ​の​かみ​に​すっかり​たより​って​いた​から​で​ある。

7 ​そこで、かれら​は​きょう​の​せい​に​その​こころ​を​けて、これら​くち​の​けない​ぐうぞう​に​かれら​の​ども​たち​を​ささげ、わたし​の​こえ​を​こう​と​せず、エルケナ​の​さい​の​​に​よって​わたし​の​いのち​を​ろう​と​した。エルケナ​の​さい​は​また、パロ​の​さい​で​あった。

8 ​さて​とう、カルデヤ​の​​に​きずかれた​さいだんじょう​で​これら​こく​の​神々かみがみ​へ​の​せい​として​だんじょ​や​ども​を​ささげる​こと​が、エジプト​の​おう​パロ​の​さい​の​ならわし​で​あった。

9 ​そして、さい​は​エジプトじん​の​りゅう​に​したがって、パロ​の​かみ​に​ささげ​もの​を​し、また​シャグレール​の​かみ​に​も​ささげ​もの​を​した。ところで、シャグレール​の​かみ​は​太陽たいよう​で​あった。

10 ​パロ​の​さい​は、オリシェム​の​へい​の​おく​に​ある​ポテパル​の​おか​と​ばれた​おか​の​そば​に​あった​さいだんじょう​で、ども​を​感謝かんしゃ​の​ささげ​もの​として​ささげる​こと​さえ​おこなった。

11 ​さて、この​さい​は、かつて​この​さいだんじょう​で​三にん​の​おとめ​を​ささげた。この​おとめ​たち​は、ハム​の​ちょっけい​の​おう​の​ひと​で​ある​オニタ​の​むすめ​たち​で​あった。この​おとめ​たち​は​その​せっそう​の​ゆえ​に​ささげられた​の​で​ある。彼女かのじょ​たち​は​​や​いし​の​神々かみがみ​を​ひれして​おがもう​と​しなかった​ため​に、この​さいだんじょう​で​ころされた。そして、それ​は​エジプトじん​の​りゅう​に​したがって​おこなわれた。

12 ​さて、さい​たち​は​わたし​に​ぼうりょく​を​るい、この​さいだんじょう​で​その​おとめ​たち​を​ころした​よう​に、わたし​も​ころそう​と​した。この​さいだん​に​ついて​る​ため​に、この​ろく​の​はじめ​に​ある​​を​参照さんしょう​して​ほしい。

13 ​それ​は​カルデヤびと​の​あいだ​で​もちいられた​よう​な​寝台しんだい​の​かたち​に​ならって​つくられ、エルケナ、リブナ、マーマクラ、コラシ​の​神々かみがみ​の​まえ、および​エジプト​の​おう​パロ​の​かみ​に​た​かみ​の​まえ​に​かれて​いた。

14 ​あなたがた​が​これら​の​神々かみがみ​に​ついて​かい​できる​よう​に、わたし​は​ぼうとう​の​けいちゅう​に​それら​の​かた​を​しめした。この​よう​な​しゅるい​の​けい​を、カルデヤびと​は​ラーレーノス​と​ぶ。それ​は​象形しょうけい​と​いう​​で​ある。

15 かれら​が​わたし​を​ささげて​いのち​を​る​ため​に、その​​を​わたし​の​うえ​に​げた​とき、よ、わたし​は​しゅ​なる​かみ​に​こえ​を​げた。すると、しゅ​は​みみ​を​かたむけて​いて​くださり、ぜんのうしゃ​の​げん​で​わたし​を​たして​くださった。そして、しゅ​の​まえ​の​てん使​が​わたし​の​かたわら​に​ち、ただちに​なわ​を​いて​くれた。

16 ​そして、しゅ​の​こえ​が​わたし​に​およんだ。「アブラハム、アブラハム、よ、わたし​の​​は​エホバ​で​ある。わたし​は​あなた​の​こえ​を​いた。そして、あなた​を​すくい​し、あなた​を​ちち​の​いえ​から、すべて​の​親族しんぞく​から​あなた​の​らない​こく​の​​へ​す​ため​に​くだって​た。

17 ​これ​は、かれら​が​その​こころ​を​わたし​から​そむけて、エルケナ​の​かみ​と、リブナ​の​かみ​と、マーマクラ​の​かみ​と、コラシ​の​かみ​と、エジプト​の​おう​パロ​の​かみ​を​れいはい​した​ため​で​ある。そこで​わたし​は、かれら​に​むくい​を​くだし、わたし​の​​で​ある​あなた​アブラハム​の​いのち​を​ろう​と​して​​を​げた​もの​を​ほろぼす​ため​に、くだって​た​の​で​ある。

18 よ、わたし​は​わたし​の​​に​よって​あなた​を​みちびこう。わたし​は​あなた​を​れて、わたし​の​、すなわち​あなた​の​ちち​の​しんけん​を​あたえよう。わたし​の​ちから​は​あなた​の​うえ​に​ある​で​あろう。

19 ​それ​は​ノア​と​ともに​あった​よう​に、あなた​と​ともに​ある​で​あろう。しかし、あなた​の​はたらき​に​よって、わたし​の​​は​とこしえ​に​この​に​られる​で​あろう。わたし​は​あなた​の​かみ​だから​で​ある。」

20 よ、ポテパル​の​おか​は、カルデヤ​の​ウル​の​​に​あった。しゅ​は​エルケナ​の​さいだん​と​その​​の​神々かみがみ​の​さいだん​を​こわし、それら​を​完全かんぜん​に​かい​し、さい​を​たれた​ので、かれ​は​んだ。そして、カルデヤ​に、また​パロ​の​きゅうてい​に​おおきな​なげき​が​あった。パロ​と​は、おうぞく​の​けっとう​に​よる​おう​を​​する。

21 ​さて、この​エジプト​の​おう​は、ハム​の​こし​から​た​そん​で​あり、まれ​は​カナンびと​の​けっとう​を​いた​もの​で​あった。

22 ​この​けい​から​すべて​の​エジプトじん​が​て、カナンびと​の​​が​その​​に​のこされた​の​で​ある。

23 エジプト​の​​は​さいしょ​に​ひと​の​おんな​に​よって​はっけん​された。この​おんな​は​ハム​の​むすめ​で​あり、エジプタス​の​むすめ​で​あった。エジプタス​と​は、カルデヤ​で​エジプト​を​​し、きんじられた​もの​と​いう​​で​ある。

24 ​この​おんな​が​その​​を​はっけん​した​とき、それ​は​みず​の​した​に​あった​が、のち​に​彼女かのじょ​は​そこ​に​むす​たち​を​定住ていじゅう​させた。この​よう​に​して、ハム​から、その​​に​のろい​を​とどめた​人種じんしゅ​が​た​の​で​ある。

25 ​さて、エジプト​の​さいしょ​の​せい​は、ハム​の​むすめ​で​ある​エジプタス​の​ちょうなん​パロ​に​よって​もうけられた。それ​は​ハム​の​せい​に​ならい、ぞくちょうせい​で​あった。

26 ​パロ​は​​に​かなった​ひと​で​あり、おうこく​を​せつりつ​して、生涯しょうがい賢明けんめい​かつ​こうせい​に​たみ​を​おさめ、さいしょ​の​だいさいしょ​の​ぞくちょうとう​の​だい、すなわち​アダム​や​ノア​の​せい​に​せん​たち​に​よって​もうけられた​せい​を​ほう​しよう​と​熱心ねっしん​に​つとめた。ノア​は​かれ​の​せん​で​あり、かれ​に​​の​しゅくふく​と​​の​しゅくふく​を​さずけた​が、しんけん​に​かんして​は​かれ​を​のろった。

27 ​さて、パロ​は​しんけん​の​けん​を​つ​こと​の​できない​けっとう​の​​で​あった​が、パロ​たち​は、ハム​を​とおして​ノア​から​それ​を​けた​と​みずから​しゅちょう​した。その​ため​に、わたし​の​ちち​は​かれら​の​ぐうぞうれいはい​に​まどわされた​の​で​ある。

28 ​しかし、わたし​は​この​のち、わたし​しん​から​そうぞう​の​はじめ​まで​さかのぼって​年代ねんだい​を​く​よう​に​しよう。数々かずかず​の​ろく​が​わたし​の​​に​はいり、わたし​は​現在げんざい​まで​それ​を​しょゆう​して​いる​から​で​ある。

29 ​さて、エルケナ​の​さい​が​たれて​んだ​のち、その​​に​きん​が​ある​で​あろう​と​カルデヤ​の​​に​ついて​わたし​に​われた​こと​が​じょうじゅ​した。

30 ​この​ため​に、きん​が​カルデヤ​の​ぜん​に​ひろがった。すると、わたし​の​ちち​は​その​きん​の​ため​に​ひどく​くるしみ、わたし​の​いのち​を​ろう​と​わたし​に​たいして​くわだてた​あく​を​いた。

31 ​しかし、しんけん​の​けん​に​かんする​せん​すなわち​ぞくちょう​たち​の​ろく​を、しゅ​なる​わたし​の​かみ​は、わたし​の​​の​なか​に​のこされた。したがって、そうぞう​の​はじまり​と、もろもろ​の​遊星ゆうせい​と、もろもろ​の​ほし​の​しき​を、それら​が​せん​に​らされた​とおり​に、わたし​は​今日こんにち​まで​​して​きた​の​で​ある。そこで、わたし​の​のち​に​る​そん​の​えき​の​ため​に、わたし​は​これら​の​ことがら​の​おおく​を​この​ろく​に​く​よう​に​しよう。