長期的な食糧貯蔵

食糧貯蔵

長期的な貯蔵が許されている地域に住んでいる場合,長期間の保存が可能なうえ,飢えをしのげる麦や白米,豆類などの食糧を少しずつ保存してください。きちんと密封し,涼しく乾燥した場所で保管すれば,30年以上の保存も可能です。一部を3か月分の貯蔵と一緒に回転させてもよいでしょう。


30年以上の保存が可能な食品

食糧貯蔵

適切な容器に入れて,室温またはそれ以下(摂氏24度またはそれ以下)の湿気の少ない状態で貯蔵されている食品は,最近の科学的研究の成果により,以前に考えられていたよりも長く栄養を保ち,食用に供することができるとされています。多くの食品について常温での推定保存期間が30年以上に伸びました(下にある保存期間の新たな推定年数表を参照してください)。

過去の保存年数は,推奨される「賞味期限」と経験から推定されていました。研究対象にはなりませんでしたが,砂糖や塩,重曹(豆を水に浸す際に必要),ビタミンCの錠剤も長期間貯蔵ができます。植物油など,もっと頻繁に,1年か2年で回転する必要のあるものもあります。

食品は,最初の品質次第では,またその処理方法や詰め方,保存方法によっては,時間がたつと栄養価や味が低下してしまいます。それでも研究結果によれば,長期間の貯蔵後も,非常時に生命を維持する助けにはなります。

長期間の食糧貯蔵を行う最良の方法に関する情報については,「長期的な食糧貯蔵」を参照してください。

食品「命をつなぐ食糧」の保存期間の新たな推定年数
小麦30年以上
白米30年以上
トウモロコシ30年以上
砂糖30年以上
インゲン豆30 
押しオート麦30
パスタ30 
ポテトフレーク30
スライスりんご30
スキムミルク20
乾燥人参20

推奨される食品

以下に提示されている数字は大人一人分です。

1か月分推奨される食品長期の保存期間
11.5キログラム/25ポンド小麦,白米,トウモロコシ,その他の穀物30年以上
2.5キログラム/5ポンド乾燥豆30年以上

そのほか砂糖,スキムミルク,塩,ベーキングソーダ,調理用油なども長期保存の品目に加えるとよいでしょう。また必要な栄養素を摂取するために,ビタミンCなどの必需栄養素を含む食品を貯蔵してください。


推奨されるパッキング方法

長期保存のために,以下のような長期保存用容器が推奨されています。

  • 3.8リットル缶(アメリカ合衆国およびカナダの教会家庭貯蔵センターで入手可能)
  • アルミパウチ(教会の配送サービスを通して入手可能)
  • ペットボトル(小麦,トウモロコシ,豆類などの乾燥食品用)

これらの容器は,脱酸素剤を用いると害虫の侵入を防ぎ,食品の栄養価や味を保つのに役立ちます。脱酸素剤はオンラインChurchofJesusChrist.org.で入手できます。

一定の環境の下であれば,小麦,乾燥豆など乾燥した食品の長期保存用にプラスチック容器を用いることもできます。

警告―水分のある食品を低酸素パッケージで保存すると,ボツリヌス中毒を起こす可能性があります。気密性の高い容器の中で脱酸素剤を用いて保存する場合,食品は乾燥していなければなりません(水分が約10%またはそれ以下)。


保存状態

貯蔵品の寿命は以下の状況によって著しく影響を受けます。

  • 温度:貯蔵品はできるだけ常に摂氏24度以下で保存してください。貯蔵場所の温度が高くなったら,必要に応じて食品を入れ替え,質を保つようにしましょう。
  • 湿度:貯蔵場所の湿度を一定にしてください。容器が直接床に触れないようにして,空気の循環をよくするのが最適です。
  • 光:調理用油などの食品はペットボトルに入れて,光が当たらないように保存します。
  • 虫および齧歯類の動物:食品をアルミパウチまたはペットボトルに入れて,齧歯類の動物や虫の被害から守ってください。

長期の食糧貯蔵用の乾燥食品

長期保存のための食品は乾燥していなければなりません(水分が約10%またはそれ以下)。

警告―水分のある食品を低酸素パッケージで保存すると,ボツリヌス中毒を起こす可能性があります。

以下の乾燥食品は水分や油分,その他の懸念を含むため長期の保存に適しません。

精白大麦

乾燥肉(ジャーキーなど)

乾燥させた卵

ナッツ

全粒小麦粉

玄米

製粉した穀物(押しオート麦以外)

黒砂糖

グラノーラ

乾燥させた野菜や果物(折り曲げたときポキンと折れるくらい内部まで十分に乾燥していない場合)

長期保存用のペットボトル

ポリエチレンテレフタレートから作られたペットボトル容器は,脱酸素剤を用いて小麦,トウモロコシ,乾燥豆などの食品を貯蔵することができます。ペットボトルとは,容器に記されたリサイクルマークの下にPETEまたはPETと記されているものを指します。

その他のプラスチック容器は,一般的に保水力や脱酸素剤の効力が十分ではありません。食品以外の物が入っていた容器を使用しないでください。

ペットボトルは常温で保存できる白米などを短期間(5年以内)保存するのに使用できます。

水分を含んだ食品を貯蔵する場合,含水量が約10%またはそれ以下でなければなりません。水分のある食品を低酸素パッケージで保存すると,ボツリヌス中毒を起こす可能性があります。

ペットボトルに詰める

  1. ふたがプラスチック製で回転式のもの,またはゴム栓付きのもので空気を遮断できるものを使用してください。空のボトルにふたをして水中に沈め,ひねったり,押したりしてみると,もれがないか確かめられます。ボトルから空気の泡がもれるようなら,もろくなっています。
  2. ボトルを食器用洗剤で洗った後,丁寧にゆすいで洗剤成分を完全に洗い流してください。ボトルの水気を切り,完全に乾かしてから食品を入れてください。
  3. ボトルそれぞれに脱酸素剤を入れます。脱酸素剤を使用できるのは,容量が1ガロン(4リットル)までの容器です。
  4. ボトルの口までいっぱいに小麦,トウモロコシ,豆を入れます。
  5. 各ボトルの口を渇いた布できれいにふき取り,ふたをしっかり閉めます。
  6. 光の当たらない,冷温で乾燥している場所に食品を保存します。
  7. 保存中の食品を齧歯類の動物から守ってください。
  8. ボトルの中身を入れ替えて保存する度に,新しい脱酸素剤を使用してください。

脱酸素剤はどこで入手できますか?

脱酸素剤は家庭貯蔵センターおよび教会配送サービスで購入できます。オンラインを通じてstore.ChurchofJesusChrist.orgで注文することもできます。未使用の脱酸素剤は,漏れ止め機能のある金属製のふたの付いたガラス瓶に入れておけば保存できます。

脱酸素剤

脱酸素剤は密閉容器に入れた乾燥食品を虫の被害から守り,品質を保つのに役立ちます。家庭貯蔵センターおよび教会配送サービスで購入できます。オンラインを通じてstore.ChurchofJesusChrist.orgで注文することもできます。

脱酸素剤は何からできていますか?

脱酸素剤は鉄粉を詰めた小さな袋です。袋は酸素や水分は取り込む一方,鉄粉はもれないような素材で作られています。

脱酸素剤はどのような働きをしますか?

詰めた食品の水分が脱酸素剤中の鉄分を錆びさせます。酸化する過程で,鉄が酸素を吸収するからです。酸素300ccに対応する脱酸素剤は,容量が1ガロン(4リットル)までの容器に乾燥食品を適切に詰めた場合に効力を発揮します。

脱酸素剤を使うと真空パックと同じような効果がありますか?

脱酸素剤は真空パックより効果的に酸素を取り除きます。空気は20%の酸素と80%の窒素から成っていますが,脱酸素剤は酸素のみを取り除くので,容器内に残された空気の大部分が窒素となり,中の食品の酸化や虫の繁殖を防ぎます。

脱酸素剤を使って,どのような食品を貯蔵できますか?

食品は水分や油分の少ないものにすべきです。水分が10%またはそれ以下の食品を低酸素パッケージで保存すると,ボツリヌス中毒を起こす可能性があります。

脱酸素剤を入れて食糧貯蔵する際,どのような容器に入れたらよいでしょうか?

脱酸素剤を用いる際の容器は,湿気や酸素をしっかり遮断するものにします。以下のような容器がよいでしょう。

  • 金属製の缶で,ふたの部分に溝のあるもの

  • アルミパウチ(教会家庭貯蔵センターおよびstore.ChurchofJesusChrist.org)で販売しているようなもの)

  • PETEと記されたプラスチックボトルで,気密性があり,ふたがねじ式のもの

  • 漏れ防止機能のある金属製のふたの付いたガラス製保存容器

プラスチック容器や牛乳瓶,その他のプラスチックボトルでリサイクルマーク(右参照)の下にPETEまたはPETと記されていない容器の場合,脱酸素剤を使用しても効果がありません。

脱酸素剤を正しく使用するには,どうすればよいでしょうか?

  1. 脱酸素剤が入った袋の上部を切って開けます。脱酸素剤そのものを開けてはいけません。
  2. 20分から30分以内に使うだけの数の脱酸素剤を袋から取り出して,トレーの上に並べます。追加の脱酸素剤は,詰め入れ作業を進めながら必要な分量を取り出しますが,一度にわずかな数量を取り出すために何度も袋を開けたり閉じたりしないようにしてください。
  3. 以下に挙げる方法のいずれかで脱酸素剤の残りを再度閉じます。ジップロック式の袋の中に脱酸素剤を保存しないでください。
    • 家庭貯蔵センターで販売している,青色の特殊な留め金で脱酸素剤の入った袋を閉じる。
    • 脱酸素剤の入った袋をインパルスヒートシーラーで閉じる。
    • 長期間の貯蔵のためにインパルスシーラーが手に入らないときは,脱酸素剤を袋から取り出し,漏れ防止機能のある金属製ふたの付いたガラス製保存容器に入れます。500ミリリットルの瓶に25の脱酸素剤が入ります。
  4. 食品の詰め込み作業の際に,それぞれの容器に脱酸素剤を一つずつ入れる。

長期間の食糧貯蔵のためのアルミパウチ

家庭貯蔵センターや配送サービス,オンラインのstore.ChurchofJesusChrist.orgで購入できるパウチはどのようなタイプですか。

パウチはプラスチックとアルミニウムの薄い膜を何層にも重ねて作られています。厚さは7mils(訳注―1000分の7インチ,178ミクロン)で,食品を湿気や虫から守ります。

どのような食品をパウチに入れることができますか?

パウチで貯蔵できる食品は,乾燥しており(水分が約10%またはそれ以下),常温で保存可能な,油分の少ない食品です。水分のある食品を低酸素パッケージで保存すると,ボツリヌス中毒を起こす可能性があります。

一つのパウチにどれくらいの量を入れられますか?

1ガロン(4リットル)の食品が入ります。重量は食品によって異なります。小麦は7ポンド(3.2㎏),白米は6.8ポンド(3.1㎏),脱脂粉乳は5ポンド(2.3㎏)入ります。

パウチのアルミニウムは食品に影響を及ぼしませんか?

影響はありません。食品基準に合ったプラスチックの被膜があるので,食品が直接アルミニウムに触れることはありません。食品を水分と酸素から保護するために,金属性の遮断材が重要な役割を果たします。

パウチを密封する最良の方法は何ですか?

パウチはインパルシーラーを使って密封します(関連の指示を参照)。アイロンや家庭用の加熱器具では十分に密封できません。特に,小麦粉や粉ミルクのような粉末の食品には不向きですので,家庭用の加熱器具は使用しないでください。福祉サービスが用いているインパルスシーラー(American International Electric AIE 305 A1 および Mercier ME 305 A1)は,シールの幅が3/16インチ(5mm),開口部の幅が11.5インチ(305mm),厚みが8mil(205ミクロン)以内のパウチ用です。開口部がふさがれたとき操作が止まる安全スイッチが付いています。

インパルスシーラーはどこで見つけられますか?

インパルスシーラーは多くの貯蔵センターおよび,ほとんどのステークにあります。希望するならば,教会配送センターを通じ,またはオンラインstore.ChurchofJesusChrist.org.で購入できます。

パウチから空気をすべて抜く必要がありますか?

その必要はありません。脱酸素剤はパウチの中の空気から酸素だけを除去します。酸素が少なくなると寄生虫が死滅し,食品の品質が保たれます。

パウチを閉じたとき,パウチの両脇が内側にへこむのは問題ありませんか?

ほとんどの食品の場合,詰めてから数日の内にパウチの両脇が内側に少しへこみます。この現象は,粉末状の食品より粒状の食品の場合によりよく見られます。

食品を詰めたパウチは,どのように貯蔵すればよいですか?

パウチは低温で乾燥した場所,また齧歯類の動物の侵入を防げる場所で貯蔵します。貯蔵容器がコンクリートや木材の床に直接ふれないようにしてください。

パウチは齧歯類動物からの保護が保証されていますか?

パウチは齧歯類の動物からの保護が保証されていません。齧歯類の動物やその他の有害な動物の被害に遭う可能性が高い場所に貯蔵している場合は,それらの動物から確実に保護できる容器に食品を入れてください。食品以外の物が入っていた容器に食品を入れないでください。

緊急用キットはパウチに詰めるべきですか?

緊急用貯蔵品目の多くはアルミパウチに詰めるのに向いていません。緊急用医療品やグラノーラバーなどの緊急時食品は,必要に応じて頻繁に出し入れしやすい容器に入れておくのが最良の保存法です。

パウチシーラーに関する指示

持ち運びに便利なAIE(およびME)305A1タイプのシーラーを使うために

操作する前に指示書を全文読んでください。

設営

  1. シーラーを頑丈なテーブルの上に約5インチ(13cm)高くして置きます。これでシーラーの開口部がテーブル表面より約8.5インチ(22cm)上となり,シール作業に適切な位置になります。フットスイッチをシーラー後部とつないで,床の上に置きます。電源コードを差し込みます。注意―シーラーに電源コードをつなぐときは,子供がそばにいないことを確認してください。
  2. リサイクル(Recycle)ダイヤルを2に,硬化(Congealing)ダイヤルを6に,シール(Sealing)ダイヤルを4に,選択(Select)を手動(Manual)に設定します。脱酸素剤を入れた袋を開きます。脱酸素剤を20分から30分以内に使う数だけ取り出します。脱酸素剤を入れた袋をインパルスシーラーで閉じます。
  3. 脱酸素剤を追加する必要があるときはその都度,袋を開けて再びシールしてください。

パウチに詰める

  1. 一つのパウチに食品を1ガロン(4リットル)詰めます(詰めすぎると,しっかりシールできません)。容量が2リットルの計量カップは,パウチの詰め込み作業をするのに適しています。食品を計量カップのふちまで軽く入れて,2杯分をパウチに移し入れます。
  2. 食品を詰めたパウチそれぞれの上部に脱酸素剤を入れます。
  3. 粉末食品の場合は,シール部分の内側を乾いたタオルでふき取ります。

パウチをシールする

  1. 電源を入れます(シーラーの電源が入っているとき,幼い子供がそばにいないことを確認してください)。
  2. シーラー前部の正しい位置にパウチを置きます。パウチの重みをテーブルまたは棚の上に乗せて,シーラーにぶら下がらないようにしてください。
  3. パウチ左右の継ぎ目を握り,両端を外側に引っ張って,パウチの開口部を閉じます。パウチの上部を1.5インチ(30-40mm)まっすぐに折り,パウチの中に残っている空気を押し出します。中の食品がパウチの底まで均等になるようにして,開口部を平らにします。開口部が平らにならず,食品があふれるようなら,入れすぎていないか確かめてください。
  4. パウチの両側の継ぎ目を持って,開いたシールバーの間にパウチの上部を差し込みます。シールバーの間に指を入れないようにしてください。
  5. なるべく上の部分で閉じられるようパウチの位置を定めます。左右の継ぎ目を外側に引っ張って,しわをなくします。フットスィッチを作動させます。シールバーを閉じた後,パウチを放します。上記の工程が終了したら,パウチを取り外します。
  6. パウチに内容物とパッケージングをした日付のラベルを貼ります。

シールの確認

  1. 穴が開いている個所がなく十分にシールされているかどうか点検してください。工場でシールされたような状態である必要があります。
  2. シール部分を引っ張ったとき,はがれないか調べます。
  3. パウチ本体を押してみて,空気や内容物が押し出されないか確認します。
  4. シールがはがれるようなら,シール部分に拭き残しがないか,または食品を詰めすぎていないか確かめてください。必要なら,シールの設定を1/4段階上げます(例えば,4から4.25に上げる)。硬化レベルが6になっていることを確認してください。
  5. シーム部分が焼けているなら,シール設定を1/4段階下げます。

  1. シーラーは入荷の際,本体の前部から2本のボルトが突き出ています。これらのボルトでシーラーは棚状の梱包材に固定されています。ボルトを取り外し,梱包用の棚は個別の台として使う場合以外,使用しないでください。
  2. 開口部下のテフロンカバーが焼けているときは,シーラーの電源を切ってシールバーを緩め,カバーを持ち上げて,電熱バーに付いた燃えカスを全部,注意深く取り除きます。カバーをおよそ1/2インチ(12mm)前に出して,残りの燃えカスを取り除きます。
  3. シーラーが作動しないときは,外枠の後部下に付いている2つのヒューズを調べてください。必要に応じて,正しいサイズのヒューズと交換します。
  4. 長期間の貯蔵用に詰める乾燥食品は,味と栄養価が最良の状態に保てるものだけにします。水分が少なく(およそ10%またはそれ以下),品質の良い,虫の付いていない食品にしてください。詰める際に,食品が水気や湿気に触れることのないようにします。警告―水分を多く含む食品を低酸素パッケージで保存すると,ボツリヌス中毒を起こす可能性があります。特定の食品に関するガイドラインを見るにはprovidentliving.orgにアクセスしてください。

長期間の食糧貯蔵用のプラスチック容器

プラスチック容器は,乾燥しており(約10%またはそれ以下),油分の少ない主要な食糧の保存に用います。食品基準に合ったプラスチック製で,漏れ防止機能のあるふたの付いたものだけを使用します。食品以外の物が入っていた容器を使用しないでください。

虫の繁殖を避けるには,穀物や乾燥豆をプラスチック容器に入れて保存する際にドライアイス(凍結した二酸化炭素)を使います。プラスチック容器内では,脱酸素剤または窒素ガス充填などで酸素を取り除いて虫を殺すといった方法は効果がありません。パッキングの際に,食品が水気や湿気に触れないようにしてください。

ドライアイスの取り扱いに関する指示

  1. 容器の容量1ガロン当たり,およそ1オンス(1リットル当たり7グラム)のドライアイスを使います。金属製の容器は種類やサイズにかかわらず使用しないでください。シール効果が十分ではありませんし,圧力が過度に高くなります。
  2. ドライアイスを手で扱うときには手袋をしてください。
  3. 清潔で乾いたタオルで,ドライアイスから霜の結晶を拭き取ります。
  4. ドライアイスを容器の底の中央に置きます。
  5. ドライアイスの上に穀物または乾燥豆を注ぎ入れます。容器の上部1インチ(25mm)以内まで,食品を詰めます。
  6. 容器の上にふたを置き,容器周囲の半分程度,ふたを閉めます。ふたを部分的に閉めることによって,ドライアイスが溶けるにつれ(個体からガスに変わる),容器から二酸化炭素が抜け出ます。
  7. ドライアイスが完全に溶けてから容器のふたを閉めてください。容器の底を触って,ドライアイスが全部溶けたことを確かめます。容器の底が非常に冷たいなら,ドライアイスがまだ残っているかもしれません。
  8. ふたを閉めた後,数分間,容器を観察します。容器またはふたが膨れているなら,ふたの端を少し持ち上げて圧力を抜きます。
  9. 二酸化炭素が食品の中に吸収されて,容器内が部分的に真空状態になることによって,通常,ふたは少しへこみます。

プラスチック容器による貯蔵

  • 容器の下で空気が流れるように,プラスチック容器を床から少なくとも1/2インチ(1.3cm)離して保存します。
  • プラスチック容器を3つ以上積み重ねないようにします。容器を積み重ねる場合は,容器の重みでふたが破損していないか,定期的に確認してください。