「わたしは思いをコントロールするように努めていますが，それでも多くの誘惑を受けます。どうすればもっと清い思いを持てるでしょうか。」

第一歩として，心を高める映画や音楽や文学を選ぶのが良いでしょう。一緒にいてふさわしい会話や義にかなった活動できる友人を選んでください。だんだん良い事柄について考えることが多くなると，少しずつ悪い思いを退けやすくなることに気づきますし，そういう思いを抱くことも少なくなります。

祈ることで天の御父に近づけますし，良い思いだけを考える助けになります。毎日の聖文学習は誘惑を克服する自信を強めてくれます。なぜなら，聖文には，キリストの忠実な弟子の模範が書いてあるからです。証を述べることも，思いを清く保つ助けになります。

毎朝学校へ行く前に聖文を読むのが助けになります。悪い思いを抱くやいなや，すぐにより良い思いに置き換えます。ただ「そういうことは考えない」と言うだけでなく（それは良いことですが），良い思いに置き換えるのです。忘れないでください。あなたの思いをコントロールするのはあなたであって，サタンではありません。わたしたちは天の御父の勇敢な息子，娘であり，わたしたちには進歩し続けるという不変の使命があります。

思いが浮かぶのをコントロールできるとは限りませんが，その思いを抱き続けるかどうかは自分でコントロールすることができます。次のように自問してください。この思いは自分にとって良いものだろうか。正しい方向へ向かわせてくれるだろうか。良くないことに心が引かれそうになったら，良い歌を歌ったり，懐かしい思い出のことを考えたり，祈ったりしましょう。大事なのは，悪い思いを良い思いに置き換えることです。

1ニーファイ15：27で，ニーファイは兄たちに，父親が示現で命の木を見，汚れに囲まれたと語っています。しかし，リーハイは「心をほかの物事に奪われていて，」汚れに気づきませんでした。これは，今日のわたしたちにも当てはまることです。もし義で満たされていたいと望むなら，そう祈り，義にかなった事柄に集中しましょう。そうすれば，わたしたちの思いは義と徳で満たされ，汚れた思いはとどまる力を失うでしょう。

賛美歌は，さらに清い思いを持つ助けになります。良い音楽は霊を高めてくれます。賛美歌に耳を傾けることができるとき，わたしはいつも，さらに静かで神聖な世界に高められます。賛美歌はわたしに，天の御父がわたしたち一人一人を愛しておられることを思い起こさせ，誘惑を避けやすくしてくれます。

汚れた思いが頭に浮かぶとき，その朝家族と一緒に読んだ聖文を思い出すよう努力します。わたしたちは毎朝6時に家族で聖文を読みます。朝早いですが，家族で聖文を読むことは祝福ですし，一日中わたしを強めてくれます。

聖餐の祈りには，もしわたしたちがキリストの名を受け，戒めを守って，いつも主を覚えていれば，いつも御子の御霊を受けられるとあります。主を覚えることで，この世的な思いを退け永遠に関わる思いに集中する努力をします。一貫して主を覚えていることで，わたしたちの思いや願望や行動が改善されます。