体が行える驚くべきこと

人間の骨は丈夫です。足にある26個の小さな骨は，歩く度に体の重みを支えます。

折れた骨は治ります。

現在の最高級デジタルカメラは，被写体を400メガピクセルで取込めますが，人間の目は576メガピクセルで見ることができます。

人間の目は数千種類の色を識別し，鼻は数千種類の匂いを嗅ぎ分けます。 

両方の目で見ると物を立体的に見ることができ，奥行きを感じます。試しに片目を閉じて，近くの小物に触れてみてください。

目の見えない人は，脳の視覚野が変化して，触覚や聴覚により敏感に反応するようになります。

脳は，小型電球を点灯するのに十分な電力を生み出します。

聴覚は最も速く反応する知覚です。人間の脳は，まばたきするより10倍も速く，0.05秒以内に音を認識できるのです。

人間の心臓は，平均的な寿命まで生きるとしたら，一生で30億回以上鼓動します。一日10万回以上です。

心臓は毎分5.5リットルの血液を送り出すので，平均的な寿命まで生きる人なら一生に約150万バレル，輸送列車200両分の血液を送り出すことになります。

血液は，肺からほかの器官に酸素を運びます。血液は二酸化炭素を肺に移動し，息とともに吐き出します。

血液は消化器官で取り入れた栄養を分配します。

血液は体の老廃物を腎臓と肝臓に運び，えり分けて排泄します。

免疫システムは，アデノイドのような分泌腺，および胸腺や脾臓のような器官を使って，有害なウイルスやバクテリアから体を守ります。

脳に危険が伝わると，アドレナリンが放出され，それによって心拍数が高まり，呼吸が早くなり，瞳孔が開き，消化器官が停止して，ほかの筋肉がとてつもない力で収縮できるようにします。

感覚器官から情報を受けるとき，電気信号が時速160キロ以上の速さで神経から脳に伝えられます。

皮膚は，抗菌作用のある物質を分泌し，微生物の侵入を防ぐ最初の防御層として働きます。皮膚に付着したほとんどのバクテリアは，すぐに死んでしまいます。

皮膚は体のある部分から別の部分へ移植することができます。人間の体で最大の器官であり，絶えず再生を繰り返しています。

肝臓は500以上の特殊なプロセスを担っています。非常に重要なのは，外傷や手術によって肝臓の3分の2が切除されても，4週間未満で元の大きさに戻ることです。

何より神聖なことは，わたしたちの体に命を生み出す生殖の力が備わっていることです。