愛，一致，敬意，友情—預言者と使徒からの最近のメッセージ

「人に親切にすると決心してください。モルモン書に記録されているように，救い主イエス・キリストがアメリカ大陸を訪れられたとき，主が教えられた最初の事柄の一つは，わたしたちの生活の中から争いをなくす必要があるということでした。ですから，どうか思いやりと理解を示し，容易に裁かず，すぐに赦すようにしてください。」

「友情と敬意は文字どおり命を救います。

わたしは人工心肺の開発にかかわる機会がありましたが，それによって開胸手術を確立する手助けをすることができました。この新しい医療分野で働くわずかな人たちの間には，大きな協力と敬意の精神がありました。わたしたちのほんとうの闘いは，病気や死に対するものであることを知っていました。新しい手術方法を開拓する競争におけるわたしたちの協力は，文字どおり人命を救いました。

「わたしがあなたがたを愛したように，互いに愛し合いなさい」（ヨハネ15:12）という救い主の命令に背くことなく，ほかの人と意見を異にすることは可能です。その隣人を愛しながらも，隣人とは異なる意見を持つことは可能です。互いに尊敬し合い，すべての人から最良のものを引き出す「競争」をすることも可能です。

「わたしたちが美徳，友情，敬意を大切にするにあたり，自分の生活から争いを取り除くために何ができるかを個人的に振り返ることができますように。」

「友情を築き，理解を深め，互いに敬意を示し合う取り組みについて話し合うこれらの機会を歓迎します。

そのような友情はわたしたちの生活を豊かにし，救い主の大切な教えを反映しています。……

「偏見となる態度や行いを捨てて，神のすべての子供たちに対する敬意を促す¹という，世界中の教会員に向けた呼びかけをもう一度します。これはイエス・キリストに真に従うすべての人の特徴です。

偏見を捨てることは，説教壇で話すことをはるかに超えています。また，会話や個人的なメッセージ，ソーシャルメディア，そして何よりも心の中で，互いに傷つけたり，無神経な言葉を浴びせたりするのを止める必要があります。それは，わたしたちが救い主イエス・キリストの「互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように。」（ヨハネ13:34）という教えを本当に大切にすればできるのです。

主の高尚で愛にあふれた，包容的な模範に従って生活することにより，主に従おうと努力できますように。」

「わたしたちの社会では，信教の自由を主張する人々と無差別を求める人々の間で，依然として解決していない問題がありますが，そのような状態のままでいる必要はないと思います。……主イエス・キリストの使徒として，わたしはすでにある対立を和解させ，新しい対立を避けるという道徳的，政治的な必須事項を提唱しています。

共存のための現実的な基盤として，わたしたちは互いを必要とする国民であるという現実を受け入れるべきです。嫌いな法律であっても受け入れ，自分とは異なる価値観を持つ人々とであっても，平和に暮らさなければなりません。侮辱の声を上げ，ほかのささいな挑発を行う者がいる場合，両者は無視するべきです。わたしたちの社会には，すでに多くの醜い対立があります。返事をすれば，同じように侮辱してしまう傾向があります。

弱さとなるのではなく，敬意をもって交渉することによって相対する立場と折り合いをつけることは徳です。わたしは，救い主が次のように教えられたことを思い出すようにしています。『平和をつくり出す人たちは，さいわいである，彼らは神の子と呼ばれるであろう。』 (マタイ 5:9)

信教の自由に対するわたしたちの共通の必要性を促進するために，一致と広範囲にわたる連携に必要なのは，異なる信条や文化を持つ隣人を含め，互いに愛し合うように神がわたしたちに命じられたという確信を共有することです。」

「世の救い主を思い出し，深く考え，その模範に倣おうと努める度に，聖霊の影響からもたらされる光と楽観主義，証を感じます。

わたしたちは主が愛されたように，人々を愛するよう努めなければなりません。

主は貧しい人と富んでいる人，若い人と年老いた人，健康な人や弱い人を区別されませんでした。異なる信仰を持つ人々や，異なる文化的背景を持つ人々を避けることもありませんでした。主はすべての人を愛されました。今でもすべての人を愛しておられます。主はわたしたちを愛されたように，『互いに愛し合いなさい』と命じておられます(ヨハネ15:12)。

「日曜日に教会で自分の居場所がないと感じる人がいると思うと，胸が折れます。天の御父のすべての子供たちのための居場所があります。わたしたちは皆，神の家族の貴い一員なのです。ぜひ来てください！皆さんがどこにいようと，だれであろうと……

ワードの会員が一致の精神をもって働き，互いに受け入れ合うよう願っています。互いを裁くのではなく，救い主イエス・キリストがわたしたちの個人的な成長にのみ関心をお持ちであることを覚えておくべきです。自分をほかの人と比べるべきではありません。互いに愛し合い，主でさえ『恵みに恵みを受け続け，ついに完全を受けられた』ことを覚えておきましょう〔教義と聖約93:13〕。

「わたしの人生において真の友人がいることに感謝しています。

オックスフォード大学の従軍聖職者であり神学者であるアンドリュー・ティール牧師は，そのような友人の一人です。彼に会ったとき，永遠に知り合っていたかのように感じました。慈愛深く，正直で，非常に親切です。わたしたちの友情は，通常であれば二人を離してしまうものである，宗教や文化の違いを超越したものです。その代わりに，神への愛やほかの人に神の愛を分かち合いたいという望みなど，わたしたちに共通している多くの類似点に焦点を当てます。

わたしは，アンドリューの賜物である，周りの兄弟姉妹を愛し受け入れるという能力から，多くのことを学びました。利己心のない，無私の行いを通して，あらゆる人々に自分の心を注ぐのです。パットとわたしは，時々オックスフォードで彼を訪れているときに，その愛と受容の恩恵を受けてきました。

友人としての関係を楽しむだけでなく，貴重な教訓を学ぶことができる真の友人が周りにいるようにしてください。このようにして，わたしたちは『あなた自身を愛するようにあなたの隣人を愛しなさい』という第二の最も大切な戒めを果たすことができます〔マルコ12:31〕。」

「世界の市民として，わたしたちには予想以上の共通点があります。これは，末日聖徒イエス・キリスト教会の会員としてだけでなく，天の御父のすべての子供たちにも当てはまります。……

共通の人生経験や希望だけに焦点を当てるならば，住んでいる場所や生い立ち，生活状況に関係なく，個人間や地域社会の間，国家間において友好な関係を築くことが難しすぎるということはないはずです。

世界史から学んだことがあるとすれば，人は自分のことを『良い人たち』であり，物語の英雄だと考える傾向があるということでしょう。考え方や行動が違う人はどうでしょうか。彼らは「悪者」です。

人を敵として見るとき，わたしたちは相手の中に最も悪いものを，そして自分の中に最も良いものを見いだします。

わたしたちは善意によって自分の側を，彼らの悪い行いによって相手側を裁きます。

イエス・キリストの福音は，すべての男女を隣人，すなわち兄弟姉妹として見るまで，心の中の愛を尊んで大いなるものとするよう教えています。主の福音は，すべての男性，女性，子供を一つにし，一致させてくれます。わたしたちは敵ではなく，一つの神聖な永遠の家族の一つであると教えています。愛にあふれた天の御父の息子，娘です。」

「友情は，わたしたちの生活の中で非常に重要な部分です。神と聖約を交わし，それに従って生活すると，仲間意識とつながりを見いだし，互いに帰属意識を感じます。聖約によるつながりによって，わたしたちは救い主の愛の中で互いに強め合い，それによっていっそう神と人を愛するようになります。聖約によるつながりによって神とつながり，互いにつながることは，見る目をもって見，聞く耳をもって聞きながら，思いがけない場所でほほえむことなのです。神はわたしたちと，わたしたちとの関係を変えて，御父のような者となれるようにしてくださいます。わたしたちが人生の道をともに歩む中で，主との関係や互いの関係が強められますように。」