わたしに従ってきなさい 2024年
12月2-8日:「彼らを正しい道にとどめるため」モロナイ1-6章


「12月2-8日:『彼らを正しい道にとどめるため』モロナイ1-6章」『わたしに従ってきなさい—家庭と教会用:モルモン書 2024年』

「12月2-8日モロナイ1-6章」『わたしに従ってきなさい—家庭と教会用:2024年』

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モルモンの泉で人々にバプテスマを施すアルマ

Minerva Teichert(1888-1976年)画「モルモンの泉でバプテスマを施すアルマ」1949–1951, oil on masonite, 35 7/8 x 48 inches.Brigham Young University Museum of Art, 1969

12月2-8日:「彼らを正しい道にとどめるため」

モロナイ1-6章

モロナイはニーファイ人に関する父親の記録を終え,ヤレド人の記録を短くまとめた後,記録の作成は終わったと思っていました(モロナイ1:1参照)。完全に滅亡した二つの国民について,これ以上何か述べることがあるでしょうか。しかし,わたしたちの時代を見ていたモロナイは(モルモン8:35参照),霊感を受けて,「将来いつか……価値をもたらすと思われることを,もう少し書き記す」(モロナイ1:4)ことにしました。モロナイは,やがて背教が広がって神権の儀式や宗教全般について混乱が生じることを知っていました。聖餐,バプテスマ,聖霊の賜物の授与,そして「〔互い〕を正しい道にとどめるため,また〔わたしたち〕の信仰の創始者であり完成者であるキリストの功徳にだけ頼らせるため」(モロナイ6:4)に同じ信仰を持つ者たちが集まることの祝福について分かりやすく詳細に述べたのは,そのためかもしれません。このような教えが貴重なものであることを思うと,主がモロナイの命を守り,「もう少し書き記す」(モロナイ1:4)ことができるようにしてくださったことへの感謝の念が湧いてきます。

家庭と教会で学ぶためのアイデア

モロナイ1章

わたしは反対に遭ってもイエス・キリストに従うことができる

モロナイ1章を読むとき,主と自分の召しに対するモロナイの忠実さのどのような点にあなたは啓発されるでしょうか。人はどのような方法で「キリストを否定」(モロナイ1:2-3)することがあるでしょうか。試練や反対に直面しているときでも,どのようにイエス・キリストに忠実でいられるかを深く考えてください。

モロナイ2-6章

神権の儀式は主の命じられるように執行しなければならない

モロナイはこれらの章を書いたとき,生き延びるために逃げていました。なぜわざわざ儀式の執行の仕方のような管理運営に関する詳細を書き記したのでしょうか。このことについて深く考えながら,モロナイ2-6章を読んでください。これらの詳細が主にとって重要であるのはなぜだと思いますか。あなたの研究の導きとなる質問を幾つか挙げます:

確認(モロナイ2章6:4)。モロナイ2:2にある救い主の教えは,確認の儀式についてどのようなことを教えているでしょうか。「聖霊の力が働いて清められる」(モロナイ6:4)とはどういう意味か,あなたならどのように説明しますか。

神権の聖任(モロナイ3章)。この章から,だれかが神権の聖任を受ける備えをするうえで役立つこととして,どのようなことが見つかるでしょうか。聖任を行う備えをする人の助けとなるものにはどのようなことがありますか。

聖餐(モロナイ4-5章6:6)。聖餐を一週間の霊的なハイライトにするために,あなたは何ができるでしょうか。

バプテスマ(モロナイ6:1-3)。バプテスマを受ける資格を満たしている状態にあり続けるため,あなたは何をしていますか。

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祝福を受ける若い女性

イエスは儀式がどのように執行されるべきかを教えておられます。

学んだことに基づいて,これらの儀式についての自分の考え方や,参加の仕方,人々を儀式に備えさせる方法を,どのように変えようと思いますか。

教義と聖約84:20も参照してください。

ロールプレイをする。学んでいることを覚えておくためのすばらしい方法の一つは,それをほかの人に説明することです。例えば,次のような状況のロールプレイをしてみてください。友人は自分がバプテスマを受ける準備ができているのか自信がありません。あなたならモロナイ6章をどのように使って彼女を助けますか。

モロナイ4-5章

聖餐を取ることはわたしがイエス・キリストに近づく助けになる

あなたは聖餐の祈りを恐らく何度も聞いたことがあるでしょうが,どれくらいの頻度でこの言葉の意味について注意深く考えているでしょうか。二つの聖餐の祈りを,記憶を頼りに書いてみるとよいかもしれません。その後,書いたものをモロナイ4:3および5:2と比べてください。これらの聖餐の祈りについて,今まで気づかなかったことで気づいたことはありましたか。

十字架を覚え」(『賛美歌』111番)など,聖餐の賛美歌を研究に含めるとよいでしょう。

モロナイ6:4-9

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セミナリーのアイコン
イエス・キリストの弟子は互いに助け合う

キリストに従うという選択は一人一人が行うものですが,仲間の信者はわたしたちが「正しい道に」(モロナイ6:4-5)とどまるのを助けてくれます。モロナイの時代の教会員は,互いに強め合うために何をしていましたか。モロナイ6:4-9を読んで,「キリストの教会の民の中に数えられ〔る〕」(モロナイ6:4)ことがもたらす祝福について深く考えてください。

ワードや支部に出席している人々について考えるのもよいかもしれません。あなたの愛を特に必要としている人はいますか。それは,新たに加わった人や最近教会に戻って来た人かもしれません。教会での彼らの経験をよりモロナイが述べているようなものにするために,あなたにどのような助けができるでしょうか(アイデアについては,「わたしの聖約の道」や福音ライブラリーにある「新会員を強める」ビデオ集を参照してください)。ダリン・H・オークス管長のメッセージ「教会の必要性」のセクションI(『リアホナ』2021年11月号,24-25)から霊感を受けられるかもしれません。

「神の善い言葉で養われ〔る〕」(モロナイ6:4)とはどういう意味かを深く考えるとき,苗や赤ん坊が必要とする養いについて考え,それがないがしろにされた場合に何が起こるかについて考えるとよいでしょう。モロナイ6:4-9を調べて,ほかの人々を霊的に「養う」のをどのように助けられるかについてのアイデアを見つけてください。仲間の弟子たちは,あなたが養いを受けるのをどのように助けてきたでしょうか。

「キリストの教会の民の中に数えられ〔る〕」ことや,教会の集会で「しばしば集ま〔る〕」ことがなぜ大切なのか,だれにでも明らかなわけではありません。イエス・キリストの教会の会員であることに感謝している理由を,あなたならどのように説明しますか(オークス管長のメッセージ「教会の必要性」の残りのセクション参照)。

その他のアイデアについては,今月号の機関誌『リアホナ』および『For the Strength of Youth—青少年の強さのために』を参照してください。

子供を教えるためのアイデア

モロナイ2-6章

聖霊は神聖な賜物である

  • モロナイ2-6章では,聖霊または御霊について何度か述べられています。子供たちに,聖霊について述べられている節をすべて見つけてもらい,その節を読み,聖霊について学べることを書き出してもらうとよいでしょう。御霊の影響を感じたときの経験を互いに分かち合ってもよいでしょう。

モロナイ4-5章

わたしはイエス・キリストをいつも覚えることを示すために聖餐を受ける

  • 子供たちと一緒に聖餐の祈りを読むことで,聖餐に関してさらに意義深い経験をする方法について話し合うきっかけとなるでしょう。友達が初めて聖餐会に来ることになったと想像してもらうとよいかもしれません。その友達に,聖餐とは何か,なぜ神聖なのかを,どのように説明しますか。説明するときに,モロナイ4章または5章で述べられていることを何か用いるよう,子供たちに勧めます。年少の子供たちは,今週の活動ページか,『福音の視覚資料集』108番を使うとよいでしょう。

  • 子供たちが救い主について考える助けとなる歌を一緒に歌うとよいでしょう(例えば,「心低く『子供の歌集』11など)。聖餐の間に敬虔な気持ちで座る練習をすることもできます。

モロナイ6:1-3

わたしはバプテスマを受ける備えをすることができる

  • だれがバプテスマを受けることができるでしょうか。この質問の答えを,子供たちがモロナイ6:1-3から見つけるのを助けます。「打ち砕かれた心と悔いる霊」(モロナイ6:2)を持つとはどういう意味でしょうか。このことはどのようにバプテスマを受ける備えとなるでしょうか。あなたがどのようにバプテスマに備えたかについて子供たちに話すとよいでしょう。

モロナイ6:4-6,9

わたしたちが教会に行くのは,聖餐を受け,互いに助け合うためである

  • 子供たちは,あなたが教会に行くのが好きな理由を知っているでしょうか。モロナイ6:4-6,9を読むことで,教会で行うことの幾つかについて一緒に話し合う機会が持てるでしょう。自分がこれらのことを行っている絵を子供たちに描いてもらうとよいでしょう(祈る,教える,歌う,聖餐を取る,など)。

  • モロナイ6:4を一緒に読んだ後,子供たちと一緒に栄養価の高い食品の写真や例を見て,肉体を養うことと「神の善い言葉で養われ〔る〕」ことを比較するとよいでしょう。ビデオ「子供が福音を分かち合う」(福音ライブラリー)を視聴することもできます。

その他のアイデアについては,今月号の機関誌『フレンド』を参照してください。

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洞穴に隠れているモロナイ

「洞穴の中のモロナイ」Jorge Cocco画