生ける預言者－
教会の大管長

一人の生徒に，『生ける預言者の教え　生徒用手引き』の　セクション2.1を開いて十二使徒定員会のボイド・K・パッカー会長（1924－2015年）の言葉の最初の4段落（「それらを毎日使っています」まで）を読んでもらいます。

次に，生徒と一緒に，マタイ16：15－19と，18：18を研究します。以下の質問をします：

• 救い主は，ペテロに何を授けると言われましたか。

• これらの鍵によって，ペテロは何ができるようになりましたか。

• これらの鍵は，ペテロのほかにだれに授けられましたか（マタイ18：18参照。マタイ18：1でイエスはこれらの言葉を十二人の使徒に向けて話されていることが分かることに注目します）。

• 今日，これらの鍵と同じ鍵を授けられているのはだれですか。

生徒に，生徒用手引きのセクション2.1にあるパッカー会長の言葉を最後まで読んでもらい，その後，次のように尋ねます：

• 神権の鍵という言葉は何を意味していますか。

十二使徒定員会のブルース・R・マッコンキー長老（1915－1985年）の次の言葉を紹介します：

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ブルース・R・マッコンキー長老

「神権の鍵は大管長会の権限と力です。それらは指示し，制御し，そして統治する力です。これらの鍵を持つ人たちは，ほかの人が自らの神権を行使するのを管理する力を与えられます。」（ブルース・R・マッコンキー，A New Witness for the Articles of Faith〔1985年〕，309）

生徒に，神権の鍵についてのマッコンキー長老の定義を自分の言葉で短くまとめてもらいます。

クラスで一緒に次の聖文を読み，生徒に各節に明記されている神権の鍵をホワイトボードに書き出してもらいます：

生徒に次の質問をします：

• これらの鍵は教会員一人一人にどのような影響がありますか。（福音の儀式はすべて，これらの鍵を持つ人々によってが執り行われる。）

• 教会の大管長はこれらの鍵を使って，地上における主の業をどのように管理しますか。（福音を伝えるために国々の門戸を，結び固めの権能を与え，神殿を建て，福音の奥義を説く。）

次の例を紹介し，生徒が鍵と権能の違いを理解するように助けます：

祭司はバプテスマを施すための神権の権能を持っていますが（教義と聖約20：46参照），彼のビショップ，すなわちワードを管理する鍵を持つ者（教義と聖約107：13－15参照）がまずその祭司にバプテスマを施す許可を与え，いつ，どこで，どのように，だれにバプテスマを施すかを伝える必要があります。

教会の大管長会の一員は，神権による結び固めの力の鍵を持っています。そして，ふさわしいそのほかの神権者を召して聖任し，彼らに神殿で結び固めの儀式を執り行う権能を与えます。

ゴードン・B・ヒンクレー大管長（1910－2008年）の次の言葉を紹介します：

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ゴードン・B・ヒンクレー大管長

「人が使徒職に聖任され，十二使徒評議員会会員に任命されるとき，神権の鍵を授かります。その職に聖任された現在生きている15人の一人一人が，鍵を受けているのです。しかし，その鍵を完全に行使する権限を持つのは大管長だけです。大管長は，さまざまな鍵の運営を一人あるいは複数の上記の指導者たちに委任することができます。指導者一人一人が鍵を持ってはいるものの，主の預言者が委任した範囲に限ってその行使が許されているのです。」（ゴードン・B・ヒンクレー，「教会は正しい方向に進んでいます」『聖徒の道』1993年1月号， 63）

生徒に以下の質問をします：

• 教会の大管長は，十二使徒定員会による神権の鍵の行使をどのように管理しますか。

• 十二使徒が大管長と同等の鍵を持つ必要があるのはなぜですか。

歴代の大管長は，それぞれがすべての神権の鍵を保持していたことを証します。これらの鍵は，福音の儀式を通して，すべての人に救いの祝福をもたらします。

生徒に，教会の中でこれまでに変更された，あるいは新たに始められた事柄の例を挙げてもらいます。生徒が何も思いつかない場合は，次の項目から幾つか提示するとよいでしょう：

1. 安息日の集会時間（以前は朝と夕方に分かれて行われていた集会が3時間プログラムになった）

2. 什分の一基金がワードに必要な予算の大半を賄う（以前は各ワードでそれぞれの予算を集める必要があった）

3. 宣教師が行うレッスンの標準化（過去30年間に数回改訂されており，最新版は『わたしの福音を宣べ伝えなさい』）

4. 小規模神殿（小規模の神殿は，比較的狭い地域の必要を満たす）

5. 永代教育基金（2001年4月に発表される）

6. 七十人定員会（一時期，各ステークに七十人定員会が組織されていたが，その後，中央幹部から成る一つの定員会が組織され，現在は複数の定員会がある）

生徒に以下の質問をします：

• もしあらゆる面で初期の世代と同じやり方をしていたならば，どのような点で教会の妨げとなったと思われますか。

• こうした変更は，教会が世界中で発展するうえで，どのように助けとなったでしょうか。

教会の方針に従って実務や手順を管理すると同時に，預言者は教会の教義に対するわたしたちの理解を明確にし，より深めてくれることについて説明します。ホワイトボードの片側半分に次の質問を書きます：

クラスの半分の生徒に，生徒用手引きのセクション2.3にあるスペンサー・W・キンボール大管長（1895－1985年）の言葉を読んでもらいます。読みながら，ホワイトボードの質問の答えを探してもらいます。

ホワイトボードの反対側半分に次の質問を書きます：

クラスの残り半分には，生徒用手引き第2章の最後にある「豊かにする資料」のエズラ・タフト・ベンソン大管長（1899－1994年）の話から，第2と第3の「原則」を読むよう割り当てます。（これらは「預言者に従う14の原則」と題した説教の一部です。）読みながら，ホワイトボードの質問の答えを探してもらいます。

生徒が時間を十分に取って資料を読み深く考え，質問の答えについて考えた後，自分の考えや答を発表するように勧めます。何人かの生徒に，生ける預言者についての証や預言者の勧告に従うことで得た祝福を発表してもらいます。

一人の生徒に民数12：6－8を，別の生徒には出エジプト33：11を声に出して読んでもらいます。預言者はわたしたちを導く方法をどのようにして知るのかについて話し合います。

クラスを小さなグループに分けます。それぞれのグループに，生徒用手引きの　セクション2.5にある話を読むように言います。各グループで，研究しながら以下の質問について話し合ってもらいます（質問をホワイトボードに書くか，紙に書いて配るとよいでしょう）：

生徒に，それぞれのグループで話し合った事柄を発表してもらいます。