2016
フランスで強さを保つ
2016年7月


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フランスで強さを保つ

フランス軍に所属する教会員のピエールは,自らの信仰の模範となるために,祈りと聖文研究に頼っています。

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ヘリコプターの操縦士になる訓練を受ける機会を得ることのできる人は多くありません。しかし24歳のピエール・オーがフランス軍への志願を決心して得たのは,まさにその機会でした。現在,4年の訓練期間の2年目を迎えたピエールは,自分の置かれた状況がどうであっても,信者の模範として最善を尽くして生活しています。

彼が配属されたのは,フランス南西部にあるボルドーから1時間半の場所で,友人や家族,そして故郷のレンヌから遠く離れています。一番近い教会の集会所に行くには1時間掛かり,それは週日に会員と交わることがあまりないことを意味します。ピエールは言います。「軍隊の中で教会員であるというのは容易なことではありません。誘惑が多く,軍隊と教会はまったく正反対の世界だからです。多くの場合,軍隊は人を行動ではなく,その人がどのような人かで判断します。」ピエールは,自分がアルコール,タバコ,ポルノグラフィー,また,パーティーといった,軍隊では当たり前のことをしないのは,自分が教会員だからだということを周りの人たちに知ってほしいと思っています。周りの人たちから尊敬を得ようと腐心する彼にとり,祈りと聖文の研究は証を強く保つための助けです。ピエールはこう説明します。「寝る前には必ず聖文を読むようにしていますし,できるときはいつも祈るようにしています。」

「学生時代を通じて,聖文を読むことと祈りは,福音の他のことはあまり理解できなくても,神の存在を知り,そばにいてくださることを知る大きな助けになりました。神がそばにいて助けてくださるので,正しい道にとどまっていられるということははっきり分かっていました。」

聖文研究という土台は,学生時代や現在の軍隊の訓練を通じてピエールを支えました。入隊前にピエールはカナダのモントリオール・ケベック伝道部で伝道し,伝道中に福音に対する証と理解は確かなものとなりました。

「聖文は,天の御父が答えを伝えられるための最も確かな方法の一つです」と彼は言います。

毎日の祈りと聖文の研究を通して,ピエールは霊感を受けることができるだけでなく,所属する部隊の人たちに対する模範になることができます。祖国への誇り以外に,ピエールとクラスメートに共通点はあまりありません。しかし,聖文の教えに従えば,信仰があるにもかかわらずではなく,信仰があるからこそクラスメートから尊敬される人になると知っています。