ヤングアダルト
主はあなたの働きをお忘れにならない
写真／Getty Images
数か月前，ある夢を見ました。夢の中で，わたしはいつものように教会で参加するでもなく，いちばん後ろの列に座っていると，わたしの視点が変わり，そこに座っている会員の中に，伝道から早く帰って来た人たちが自分以外にも何人かいるのが見えたのです。見回すと，彼らを助けたいという気持ちが湧いてきました。わたしの経験したことを伝えるのは彼らに対するミニスタリングであり，道路上のスピードバンプ（訳注：自動車を減速させるための帯状の隆起部）のようなものがある聖約の道を歩み続ける助けになるかもしれないと，わたしは思いました。
この夢を通して天の御父は，わたしを気遣っておられることを教えてくださいました。御父は，専任宣教師として奉仕した期間の長さに関係なく，わたしたちが宣教師として義にかなった奉仕をしたことに感謝しておられます。「神は不義なかたではないから，あなたがたの働きや，あなたがたが……御名のために示してくれた愛を，お忘れになることはない。」（ヘブル6：10）わたしは自分の記事で（47ページ参照），聖文に出てくる話と，ほかの早期帰還の宣教師の経験を伝えています。この予期せぬ困難な道を皆さんが歩むうえで助けになるかもしれません。わたしはまた，モルモン書に出てくる話を使って，ふさわしさにかかわる問題で早く帰還した人にも望みがあることを教えているアレックスの記事も，気に入っています（44ページ参照）。
デジタル版のみの記事の中では，エミリーが不安や恐れ，絶望感を個人の神聖な喜びに変えた話を読んでみてください。また，早く帰ったことで悩んでいる人を家族がどうサポートできるかについて，専門カウンセラーであるケビンがアドバイスしています。
帰還後にすることが，帰還の理由によって変わるわけではありません。救い主の助けによって，わたしたちは癒され，成長し，永遠の旅路の中にさらに多くの喜びを引き続き見いだすことができるのです。
心を込めて，
リアホナ・フィケット