セミナリー
マスター教義:理解度調査のための復習1


マスター教義:理解度調査のための復習1

マタイ5:14-16からヨハネ17:3まで

このマスター教義理解度調査のための復習は,生徒がマタイ,ルカ,ヨハネに含まれている11のマスター教義聖句を復習するのを助けるための学習経験として作られています。またこの復習は,生徒が次回の理解度調査(「マスター教義:理解度調査1」)に備え,これらの聖句を理解し,応用できることを示せるようにする助けともなります。

この復習レッスンは,対面またはオンラインレッスンでの学習経験として使用することを意図したものです。

マタイ,ルカ,ヨハネのすべてのマスター教義聖句を教えた後,適切なときにこの復習を行い,マスター教義の理解度調査を実施してください。学期末前に理解度調査を実施できるように,マスター教義レッスンの幾つかを,聖典に出てくる順序とは異なる順序で早く教える必要があるかもしれません。

学習活動案

マスター教義の重要性

生徒の必要を考慮し,最初のマスター教義理解度調査(「マスター教義:理解度調査 1」)に生徒が備えるのに最も役立つ部分を,この復習から選んでください。生徒に,この復習の間,自分の知らない聖句に注意を向け,理解度調査に備えてそれらの聖句の研究と復習をする計画を立てるように勧めます。

次の質問をして,生徒が分かち合った状況を一つか二つホワイトボードに書くか,または単にそのような状況を覚えておいてもらうとよいでしょう。3つ目の復習活動で,これらの状況を用いる機会があります。

  • マスター教義聖句の場所を知っていると役立つ状況として,どのような場合があるでしょうか。

下の復習活動1と2のクイズは,生徒が参照聖句と重要語句を復習する助けとなる提案です。生徒の必要に応じて,様々な活動を使って復習するとよいでしょう:

復習活動1:参照聖句と重要語句を知る

次のクイズを掲示するか,コピーを生徒に配ります。

次の活動を行う別の方法として,ホワイトボードに11の参照聖句を書いてもよいでしょう。その後,重要語句を一つずつ読み上げ,生徒が15秒以内(制限時間は調整できます)に正しい聖句を見つけることができるか確認します。時間切れになったら,生徒に参照聖句を言ってもらいます。

生徒がより活発に取り組めるように助けるもう一つの方法として,ホワイトボードに11の参照聖句を書きます。重要語句のそれぞれを印刷した紙を部屋の様々な場所にテープで貼ります。生徒に,部屋の中を歩き回って11の語句をすべて見つけてもらいます。生徒が,見つけた語句のそれぞれに関連する参照聖句を特定できるかどうか,確認してください。

正解:1-d,2-g,3-c,4-h,5-e,6-k,7-j,8-a,9‐-f,10-b,11-i

以下の左の欄にあるそれぞれの重要語句について,該当するマスター教義聖句を選んでください。

1.___「主なるあなたの神を愛せよ。……あなたの隣り人を愛せよ。」

a. マタイ5:14-16

2.___「霊には肉や骨はないが,あなたがたが見るとおり,わたしにはあるのだ。」

b. マタイ11:28-30

3.___イエスは言われた。「わたしは,あなたに天国のかぎを授けよう。」

c. マタイ16:15-19

4.___「だれでも,水と霊とから生れなければ,神の国にはいることはできない。」

d. マタイ22:36-39

5.___「きょうダビデの町に,あなたがたのために救主がお生れになった。このかたこそ主なるキリストである。」

e. ルカ2:10-12

6.___「永遠の命とは,唯一の,まことの神でいますあなたと,……イエス・キリストとを知ることであります。」

f. ルカ22:19-20

7.___「神のみこころを行おうと思う者であれば,だれでも,……この教が……わかるであろう。」

g. ルカ24:36-39

8.___「あなたがたの光を人々の前に輝かし……なさい。」

h. ヨハネ3:5

9.___イエス・キリストは,「わたしを記念するため」に聖餐を取るよう命じられた。

i. ヨハネ3:16

10.___「すべて重荷を負うて苦労している者は,わたしのもとにきなさい。あなたがたを休ませてあげよう。」

j. ヨハネ7:17

11.___「神はそのひとり子を賜わったほどに,この世を愛して下さった。」

k. ヨハネ17:3

復習活動2:参照聖句と重要語句を知る

次のクイズを掲示するか,コピーを生徒に配ります。

次の5つの質問に対する15の正しい答えを順不同でホワイトボードに書くとよいでしょう。生徒に,紙を15枚の小片に切り分け,それぞれの紙片に正しい答えを一つずつ書いてもらいます。その後,配付資料として次の5つの質問を生徒に配り,15枚の紙片を適切な空欄に入れて文を完成させてもらいます。

正解:(1)苦労;きなさい;休ませて;(2)天国;かぎ;授け;(3)救い主;お生れ;主;(4)霊;肉;骨;(5)永遠;神;知る

重要語句の抜けている言葉を空欄に入れてください。

  1. 「すべて重荷を負うて__________している者は,わたしのもとに__________。あなたがたを__________あげよう。」( マタイ11:28-30

  2. イエスは言われた。「わたしは,あなたに__________の__________を__________よう。」( マタイ16:15-19

  3. 「きょうダビデの町に,あなたがたのために__________が__________になった。このかたこそ__________なるキリストである。」( ルカ2:10-12

  4. 「__________には__________や__________はないが,あなたがたが見るとおり,わたしにはあるのだ。」( ルカ24:36-39

  5. 「__________の命とは,唯一の,まことの__________でいますあなたと,……イエス・キリストとを__________ことであります。」( ヨハネ17:3

復習活動3:教義を応用する

以下の活動は,生徒が実生活でマスター教義聖句をどのように応用できるかを説明することによって,マスター教義聖句に対する自分の理解度を示す助けとなります。生徒に,自分の聖典を使って,この活動で述べられている人の助けとなると思われるマスター教義聖句を一つ以上選んでもらいます。選んだ聖句がどのようにその人の助けとなるかを説明してもらいます。それぞれの状況に複数のマスター教義聖句を応用できるかもしれません。

この活動は,グループ,個人,またはクラス全体で行うか,もしくはこの3つを組み合わせて行うことができます。提案されている以下の状況を使う代わりに,クラスの冒頭で生徒が挙げた状況を使ってもらうのもよいでしょう:

  1. 教会について学んでいる人が,イエス・キリストを自分の救い主としてすでに受け入れている場合,ほんとうにバプテスマを受ける必要があるのか,という疑問を持っています。

  2. 自分は天の御父に愛されているのだろうか,と疑問に思っている友人がいます。

  3. あなたの妹が,どうすればイエス・キリストのより良い弟子になれるだろうかと考えています。

復習活動4:霊的な知識を得るための原則を使う

次の状況を用いて,生徒が霊的な知識を得るための原則を復習するのを助けるとよいでしょう。この活動は二人一組か少人数のグループで行うと効果的かもしれません:

友達が,教会で教えられている教義は神からのものであるという個人的な証を得ることができずに悩んでいます。

霊的な知識を得るための次の3つの原則について,そして自分の悩みに関して天の御父の助けを得るためにこれらの原則をどのように用いることができるかについて,友達に教えてください。

信仰をもって行動する。

永遠の視点から概念や疑問について調べる。

神が定められた情報源を通してさらに理解を深める。

  • このコースの前半にあるマスター教義聖句のうち,友達の助けとなる可能性がある聖句はどれでしょうか。その聖句はどのように友達の助けとなるでしょうか。

  • 霊的な知識を得るための原則を用いることは,疑問や懸念に対する答えを求めているときにどのように助けとなるでしょうか。

  • あなたはこれまでに,ほかの人を助けたり,自分自身の懸念を解決したりするために,これらの原則をどのように用いてきましたか。

自分に最も影響を与え,天の御父とイエス・キリストに対する理解や愛を深める助けとなったマスター教義聖句はどれか,生徒によく考えてもらいます。理解度調査の一部として,その聖句と,その聖句が天の御父とイエス・キリストについて教えていることについて述べる機会があることを説明します。

理解度調査(「マスター教義:理解度調査 1」)に備えるための助けとして,次の配付資料を生徒に配るとよいでしょう。

画像
New Testament Seminary Teacher Manual - 2023

マスター教義:理解度調査1—学習ガイド

参照聖句と重要語句を暗記する

マスター教義聖句と重要語句に精通してください。復習する助けとして,「マスター教義」モバイルアプリをダウンロードして活用してもよいでしょう。

マタイ5:14-16 。「あなたがたの光を人々の前に輝かし……なさい。」

マタイ11:28-30 。「すべて重荷を負うて苦労している者は,わたしのもとにきなさい。あなたがたを休ませてあげよう。」

マタイ16:15-19 。イエスは言われた。「わたしは,あなたに天国のかぎを授けよう。」

マタイ22:36-39 。「主なるあなたの神を愛せよ。……あなたの隣り人を愛せよ。」

ルカ2:10-12 。「きょうダビデの町に,あなたがたのために救主がお生れになった。このかたこそ主なるキリストである。」

ルカ22:19-20 。イエス・キリストは,「わたしを記念するため」に聖餐を取るよう命じられた。

ルカ24:36-39 。「霊には肉や骨はないが,あなたがたが見るとおり,わたしにはあるのだ。」

ヨハネ3:5 。「だれでも,水と霊とから生れなければ,神の国にはいることはできない。」

ヨハネ3:16 。「神はそのひとり子を賜わったほどに,この世を愛して下さった。」

ヨハネ7:17 。「神のみこころを行おうと思う者であれば,だれでも,……この教が……わかるであろう。」

ヨハネ17:3 。「永遠の命とは,唯一の,まことの神でいますあなたと,……イエス・キリストとを知ることであります。」

教義を実生活での状況に応用する

  • マスター教義聖句を一つ以上使って,ある人の次のような質問に答えてください:「教会で教えられている教義は神からのものであるという個人的な証を得ることについて,新約聖書はどのようなことを教えていますか。」

  • 神がわたしたちを愛しておられることについてだれかに教える場合,新約聖書のどのマスター教義聖句を用いたらよいでしょうか。その聖句を使って,神の愛についてどのように説明することができますか。

自分が最も影響を受けてきたマスター教義聖句について分かち合う準備をしてください。その聖句は天の御父とイエス・キリストについてあなたにどのようなことを教えているでしょうか。

霊的な知識を得るための原則

『マスター教義に関する基本文書』の「霊的な知識を得る」の項の第5-12段落を復習してください。