セミナリー
マタイ27章;マルコ15章;ルカ23章;ヨハネ19章


マタイ27章;マルコ15章;ルカ23章;ヨハネ19章

概要

イエスは捕らえられ,ユダヤ人指導者たちの前で不当に裁かれた後,ピラトの前で裁かれるために,ピラトのもとに送られました。救い主が十字架にかけられて激しい苦痛に耐えておられたとき,敵意を持つ人たちは救い主をあざけり,その苦しみから自分を救ってみろと言いました。しかし,主は義を行うために堪え忍ばれました。救い主が亡くなられた後,弟子たちは大変な苦労をして遺体を引き取り,埋葬に備えて救い主の遺体を丁寧に整えました。

教えるための備え

以下の情報は,各課の事前準備のアイデアを教師に提供するものです。

ヨハネ18:33-40;ルカ23:8-11

この課の目的:この課は,生徒が救い主の特質と,救い主の模範に従う方法についてさらによく学ぶ助けになります。

  • 生徒の準備:生徒に,イエス・キリストの特質について深く考え,イエス・キリストのどの特質をさらに十分に伸ばしたいと思うか考えてもらいます。生徒に,イエス・キリストの特質を少なくとも一つ挙げられるよう準備してクラスに来てもらいます。また,その特質があるといいと感じる理由も話せるようにして来てもらいます。

  • オンラインレッスンに関する提案:救い主の受けた裁きの話のうちどれを読むかを決めるために,指で1から4のどれかの数を示してクラスの皆に見せてもらいます。その後で,1から4までの番号の話を表示します。生徒には,自分が指で示した番号の話を読んでもらいます。

マタイ27:24-66;マルコ15:15-38

この課の目的:この課を学ぶと,生徒は救い主の十字架上の苦しみと死を,贖罪に不可欠な部分としてよく理解できるようになり,それに感謝するようになります。

  • 生徒の準備:生徒に, マタイ27:35-50 またはこの課のジェラルド・コセービショップの言葉を読むよう勧めます。救い主がほかでもない自分のために亡くなられたことは自分にとってどのような意味を持つかを分かち合えるよう,生徒に準備してきてもらいます。

  • オンラインレッスンに関する提案:視覚から学ぶ傾向の強い生徒に資料に興味を持ってもらうために,画像や文章,ビデオを見せるとよいでしょう。また,メディアをさらにうまく活用したレッスンにするために,救い主の贖罪について歌っている賛美歌をChurchofJesusChrist.orgからダウンロードして,生徒が最後の活動を行っているときに流してもいいかもしれません。

ルカ24:33-46;ヨハネ19:26-30

この課の目的:この課では,十字架にかけられた救い主の模範から何を学ぶことができるか,そしてそこから学んだことは,救い主のようになりたいという気持ちや意欲にどのような影響を与えるかを,生徒に考えてもらいます。

  • 生徒の準備: 知っている人の中で難しい試練を経験しているにもかかわらず憐れみや慈しみを示している人について話せるよう,準備してきてもらいます。

  • 表示する画像:必要に応じて,ゲツセマネでの救い主の苦しみ,ユダヤ人指導者による裁き,ピラトとヘロデによる裁き,鞭打ち,十字架へのはりつけなど,救い主の現世での最後の日に起こった様々な出来事の絵

  • ビデオ:主がわたしたちを愛されたように互に愛し合いなさい」(9:42;タイムコード3:22-7:54を見る)

  • オンラインレッスンに関する提案:画面をホワイトボードとして共有するとよいでしょう。イエス・キリストに関する真理をレッスン中に学ぶ度に,それを生徒にホワイトボードに書いてもらいます。レッスンの後半では,さらにイエス・キリストのようになる方法も書いてもらうといいかもしれません。

マタイ27:50-66;マルコ15:39-47;ルカ23:46-56;ヨハネ19:38-42

この課の目的:この課の目的は,イエス・キリストが自分のために何をしてくださったか,主をたたえ,主に感謝を示すために何ができるかを生徒に理解してもらい,それについてよく考えてもらうことです。

  • 生徒の準備:生徒に,救い主が自分のために何をしてくださったかを深く考え,主への愛を示すことのできる方法を書き出してもらいます。

  • 項目:亡くなった愛する人の写真,あるいは可能であれば,死亡記事または葬儀のプログラム

  • 画像:新約聖書のエルサレム神殿の簡単な図をホワイトボードに描いておく。墓,没薬,香料の画像

  • オンラインレッスンに関する提案:一人か二人の生徒に,亡くなった愛する人について忘れたくないことや,その人にどのようにして愛を示し,その人をどう弔うべきかを分かち合えるよう準備してもらうとよいでしょう。

マスター教義の復習11

この課の目的:この課で生徒は,マスター教義聖句にある真理を復習し,これらの真理を様々な状況で応用する練習を行います。

  • 生徒の準備:可能であれば,この課にある配付資料のコピーを生徒に配ります。マスター教義聖句の場所と重要語句を復習してもらいます。また,これらのマスター教義聖句にある真理が役に立つ状況についても,考えてもらいます。

  • 表:マスター教義の表。これはホワイトボードに表示するか,または配ります。

  • 生徒のために準備する物:書くための紙

  • オンラインレッスンに関する提案:すべての生徒が紙に状況を書き終えたら,一人の生徒を選んで,書いた状況をクラスの皆に見せてもらいます。生徒が書いたことがよく見えるように,クラスの人たちにオンラインレッスン用のソフトウェアで(ギャラリー表示ではなく)話者画面を選択してもらいます。状況を見せた後で,そのような状況にある人を助けるために使えるマスター教義聖句を,生徒に答えてもらいます。次に,その生徒が別の生徒を指名して,その人の書いた状況を見せてもらい,同様にほかの生徒にも発表してもらいます。