セミナリー
黙示5章


黙示5章

小羊こそはふさわしい

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Painting of Jesus Christ in America, greeting Nephites.

天の御父とイエス・キリストを礼拝するとは,どのような意味だと思いますか。なぜわたしたちは御二方を礼拝するのでしょうか。ヨハネは,神の御座と,栄光の地位にある存在が神に祈りをささげ礼拝する様子を目にしました。この課は,天の御父とイエス・キリストを,より深い愛と誠実さを持って礼拝したいという気持ちを強めるのに役立ちます。

天の御父およびイエス・キリストとの関係を強める。天の御父とイエス・キリストを愛し,自分に対する御二方の愛を知っている生徒は,御二方により近づきたいという純粋な願いを感じます。セミナリーは,神の愛を感じるのに役立つことを,生徒に伝えましょう。

生徒の準備: 天の御父とイエス・キリストを礼拝することの意味について,生徒に家族や教会の指導者と話し合ってきてもらいましょう。

学習活動案

神の御座

「神に栄え」や「神は造り主」など,神をたたえる賛美歌を歌ってクラスを始めてもよいでしょう(『賛美歌』33,34番)。賛美歌から,生徒が礼拝の姿勢に気づけるようにしましょう。

もう一つの選択肢として,生徒に大切な人を思い浮かべてもらい,その人に自分が大切に思っていることをどのように示しているかを考えてもらうこともできます。生徒がどのように神に愛を示すかを考えてもらうとよいでしょう。

生徒に,次の質問に対する答えをホワイトボードに書いてもらいます。

  • 天の御父とイエス・キリストを礼拝する気持ちを湧き立たせることとして,御二方についてどのようなことを知っていますか。

天の御父とイエス・キリストを礼拝するとは,御二方にわたしたちの愛と尊敬の念を示し,奉仕することです(「福音のテーマ」の「礼拝」,topics.ChurchofJesusChrist.org参照)。天の御父とイエス・キリストを礼拝することは,わたしたちの生活に大きな影響を与え,御二方を身近に感じることができます。

  • 天の御父と御子を礼拝する,どのような機会がありますか。

天の御父とイエス・キリストをどのくらい心から礼拝しているか,考えてみましょう。もっと頻繁に,もっと有意義に礼拝すると,あなたの人生がどのように変わるか考えてみてください。 黙示5章 を研究しながら,どうすれば天の御父とイエス・キリストをもっと心から礼拝できるかを知るために,聖霊の助けを求めてください。

小羊こそはふさわしい

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A modern replica of an ancient papyrus scroll, folded and sealed with multiple clay seals. Sealing an ancient document in this way identified its owner and his authority, made the document legally binding, and protected it from unauthorized disclosure. Jesus Christ’s role as the only person worthy to open and read the sealed book in Revelation 5 highlights His authority as the executor of God’s plan of salvation.

ヨハネはその示現の中で,日の栄えの王国における神の御座を見ました。御座の周りには,栄光に満ちた存在や獣が集まり,神を賛美し,礼拝していました( 黙示4:1-11 参照)。ヨハネは,天の御父がその御座に座っているのを目にしました。その手には,7つの封印で封じられた書物がありました( 黙示5:1 参照)。この書物には,神の御心,奥義,そしてこの地球の現世の存在の七千年間における神の業が記されていました( 教義と聖約77:6-7 参照)。

黙示5:2-4 を読んで,ヨハネの反応を調べてみてください。

  • どのようなことに気づきましたか。

  • 封印された書物は,地球のこの世の歴史を表しているので,もしそれを開けるに値する人がいなければ,地球を創造する神の目的が果たされないだろうと,ヨハネは危惧していたかもしれません。救いの計画が行われないとすれば,天の御父の子供たちはどうなるでしょうか。

黙示5:5-7 を読み,ヨハネが泣く必要はなかった理由を見つけてください。ジョセフ・スミス訳では, 6節 の数字の7が12に変更されています(「ジョセフ・スミス訳付録」 黙示5:6 参照)。

救い主に対する自分の気持ちと,なぜ主に感謝しているのかを生徒に分かち合ってもらうのもよいでしょう。生徒が学んでいる間に,発見したことを分かち合い,質問する機会を設けます。聖文の中に答えを見つけるのを手伝ってください。主の名前と,救い主が描かれている様子から,生徒が何を学び取とるかについて話し合ってもよいでしょう。

黙示5:5-6 に関するさらなる洞察は,「注釈と背景情報」の項にあります。

黙示5:8-14 を読んで,イエス・キリストが天の御父の手から書物を受け取ることができたとき,栄光に満ちた様々な存在がどのように反応したかを調べてください。また,ジョセフ・スミスが神の御座の周りに集まる存在をどのように説明したかは, 教義と聖約76:20-21 で読むことができます。

  • 栄光に満ちた存在がこのように反応したのはなぜだと思いますか。

  • あなたがそこにいたと想像してください。どのような気持ちになると思いますか。あなたならどうしますか。

  • 天の御父とイエス・キリストを礼拝する栄光に満ちた存在から,わたしたちは何を学ぶことができますか。

わたしたちが学ぶ一つの真理は, 天の御父とイエス・キリストへの感謝を認識し感じるにつれて,御二方を礼拝し,称賛することを望む ,ということです。

礼拝

以下の文を表示してもよいでしょう:

管理ビショップリックのディーン・M・デイビースビショップ(1951-2021年)は,礼拝について教えました。以下の言葉を読むか,ChurchofJesusChrist.orgにあるビデオ「礼拝がもたらす祝福」(タイムコード3:34-4:45,8:54-11:14)を見てください:

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Official Portrait of Bishop Dean M. Davies. Photographed in March 2017.

「神を礼拝するとき,わたしたちは畏敬の念を伴う愛と謙遜,崇拝の心をもって神に近づきます。わたしたちは神を,統治者および宇宙の創造主として,またわたしたちの愛する,無限の愛をお持ちの御父として認め,受け入れます。

神を敬い,あがめます。

神の御心に従います。

熱烈な祈りによって心を高め,主の御言葉を大切にし,その恵みを喜び,献身的かつ忠実に従うと決意します……。

礼拝するとき,わたしたちの心は朝も昼も夜も,絶えず恵みあふれる神への賛美で満たされます。

集会所,家庭,神殿,すべての働きにおいて,わたしたちは常に神を神聖な御方として尊ぶのです。

礼拝するとき,わたしたちはイエス・キリストの贖いがもたらす癒しの力へと心を開きます。

わたしたちの生活は,礼拝の精神を表す証拠,しるしとなります。」

(ディーン・M・デイビース「礼拝がもたらす祝福『リアホナ』2016年11月号,94,95)

  • この言葉から,礼拝についてどのようなことを学びましたか。

生徒の礼拝に対する理解度を評価するために,クラスメートに神を礼拝する概念を説明してもらいましょう。生徒の答えを注意深く聞き,必要に応じて,補足説明をしましょう。

  • 天の御父とイエス・キリストを心から礼拝することは,あなたの人生をどのように祝福すると思いますか。

  • 心からの礼拝を通して,天の御父またはイエス・キリストを身近に感じたのはいつですか。

  • 天の御父とイエス・キリストに対するあなたの気持ちを,どのようにしたら礼拝に反映させることができますか。

  • 以下の行動のうち一つ以上選択し,心からの礼拝が以下の行動をどのようにしたより意味深いものにするかを考えてみてください:祈り,聖文研究,聖餐,安息日を尊ぶこと,断食,神殿参入。

  • 礼拝の方法を改善,または変更するために,どんなことを促されましたか。

天の御父とイエス・キリストを礼拝した個人的な経験を分かち合ってもよいでしょう。

注釈と背景情報

補足学習活動

モルモン書における礼拝の例

生徒は,モルモン書の以下の例を,クラス全体でまたは少人数のグループで研究し,神への礼拝について学んだことを報告することができます:

1ニーファイ1:5-8

ヤコブ4:4-6

モーサヤ18:17-30

アルマ45:1

3ニーファイ11:10-19

神の御前にいることを想像する

生徒が神の御前にいることを想像しやすくするために, アルマ36:22 を研究して,アルマが神を見たときにどのように感じたかを見てみるのもよいでしょう。生徒は,神の御前で自分がどのように感じるかを考え,自分の気持ちをアルマの気持ちと比較することができます。また, 17-21節 では,アルマの経験を学習することもできます。アルマは,イエス・キリストについて何を見つけましたか。アルマが見つけたことは,ヨハネが 黙示5:2-9 でイエス・キリストについて学んだこととどのように似ていましたか。

生徒の創作

歌は,礼拝を表す一つの形態です( 黙示5:9 参照)。生徒の中には,主を賛美し礼拝する賛美歌を書くことを楽しいと思う人がいるかもしれません。詩を書く,あるいは絵を描いてもらってもよいでしょう。