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家庭学習クラスのレッスン—黙示12-22章(単元32)


家庭学習クラスのレッスン

黙示12-22章(単元32)

家庭学習を行う生徒を教えるための準備資料

毎日の家庭学習レッスンの要約

次の概要は,生徒が黙示12-22章(単元32)を学習して学んだ出来事,教義,原則の要約であり,レッスンの一部として教えるよう意図されたものではありません。実際に教師が教えるレッスンは,これらの教義や原則の一部に的を絞ったものにします。生徒の必要に合わせてレッスンを行えるよう,聖霊の促しに従うべきです。

第1日(黙示12-13章)

龍と,子供を連れた女についてのヨハネの示現を研究する際に,生徒たちは,龍で表されるサタンは,天の御父とイエス・キリストの教会と王国を滅ぼそうとしていることを学びました。この戦いは,前世で始まりました。生徒たちは,わたしたちが,救い主の贖罪と,福音の証に忠実であることによって,サタンの影響に打ち勝つことができることを学びました。

第2日(黙示14-16章)

末日に御使いが地上に戻るのを見たヨハネの示現から,生徒たちは,神がイエス・キリストの福音を回復された一つの理由は,この世に住む人たちをイエス・キリストの再臨に備えるためであることを学びました。また生徒は,次のことも学びました—義にかなった生活をすれば,わたしたちは死後,わたしたちの働きのために祝福を受け,労苦を解かれて休むことができる。わたしたちが注意深くあり,霊的に備えるなら,イエス・キリストの再臨に備えることができる。

第3日(黙示17-19章)

生徒たちは,終わりに時には,イエス・キリストが,この世の邪悪に打ち勝たれることを学びました。また,この世の邪悪から離れることは,終わりの時に悪人のうえにもたらされる罪や裁きを避ける助けとなることも学びました。結婚を再臨にたとえながら,生徒たちは,わたしたちが清く,義にかなえば,主イエス・キリストの来臨に備えることができることを学びました。

第4日(黙示20-22章)

ヨハネの示現の締めくくりのこれらの章で,生徒たちは,次の真理を学びました—全ての人は,その仕業に応じ,この書物に書かれていることに従って神に裁かれる。神は,御自身の民を慰めてともに住んでくださり,民は,もはや死,悲しみ,苦しみを味わうことはない。主の戒めを守るなら,わたしたちは,イエス・キリストの贖罪の祝福を全て授かり,日の栄えの王国に入ることができる。

はじめに

使徒ヨハネは示現の中で,イエス・キリストの福千年の統治の直前とその期間に起きる出来事を見ました。また,福千年の終わりの,サタンと神の軍勢との間の最後の戦いも目撃し,最後の裁きも見ました。福千年の間に,神は書物に書かれたことに従って全ての人々を裁きます。

教えるための提案

黙示20:1-6

ヨハネ,示現の中で,イエス・キリストの福千年の統治の直前とその期間に何が起きるかを見る

生徒たちに,自分は負けると思っていながらも参加したコンテストや競技(例えば,美術コンテストやスポーツ大会)のことを考えてもらいます。その後で,自分が勝つと思いながらコンテストや競技に参加したときのことを考えてもらいます。

  • コンテストや競技の結果についての自分の予想によって,その場での取り組み方はどのように変わるでしょうか。

  • 負けると思っていると,なぜ人は諦めてしまうことがあるのでしょうか。負けてしまうと思っていたのに実際は勝ったのは,どのようなときですか。

黙示20章を研究する中で,善と悪の間の戦いと,その戦いの結末についてさらに学ぶことを,生徒たちに説明します。黙示20章を研究しながら,その戦いの間に救い主に忠実であり続けることができるように励ます真理を見つけるよう生徒たちに勧めます。

一人の生徒に,黙示20:1-3を声に出して読んでもらいます。他の生徒には,聞きながら,福千年の間サタンはどうなるのかを見つけてもらいます。

  • 福千年の間,サタンはどうなるでしょうか。

  • 3節によると,サタンは自分がつなぎおかれているために,どのようなことをすることができないでしょうか。

一人の生徒に,黙示20:4-6を声に出して読んでもらいます。他の生徒には,聞きながら,ヨハネは誰が裁かれるのを見たのかを見つけてもらいます。

  • 4節によると,ヨハネは誰が裁かれるのを見たでしょうか。

  • それらの人々は,その忠実さのゆえにどのような報いを受けましたか。

  • 福千年の間,それらの人々はどのようなことにあずかるでしょうか。(第一の復活。)

  • イエス・キリストに忠実であるならばわたしたちが受けられる祝福について,黙示20:4-6からどのような原則を学ぶことができるでしょうか。(生徒たちはさまざまな言葉を用いるかもしれませんが,次のような原則を見つけるでしょう—イエス・キリストに忠実であるならば,福千年の間,第一の復活にあずかり,キリストとともに統治することになる。

第一の復活は,イエス・キリストの復活とともに始まり,それにはキリストが復活される前に死んだ義人を含むことを説明します(モーサヤ15:21-25アルマ40:16-20参照)。キリストの復活の後に死んだ義人の大多数は,イエス・キリストの再臨に関連して復活します(ブルース・R・マッコンキー,Mormon Doctrine,第2版〔1966年〕,639;ジェームズ・E・タルメージ,The Articles of Faith,第12版〔1924年〕,385参照)。第一の復活で出て来る人々には,「すべての預言者と,預言者たちの言葉を信じた人々」(モーサヤ15:22),「救いのことを告げ知らされ」なかったために無知のままで死んだ人々(モーサヤ15:24教義と聖約45:54も参照),責任を負う年齢以前に死んだ幼い子供たち(モーサヤ15:25モロナイ8:4-24参照)が含まれます。悪人と悔い改めない者は,福千年の終わりに起こる第二の復活まで復活しません(教義と聖約76:85参照)。

  • 第一の復活にあずかり,福千年の間,イエス・キリストとともに統治すると知ることは,今あなたが悪との戦いにおいて忠実であるためにどのような助けになりますか。

忠実であり続ける人々は,第一の復活にあずかり,福千年の間,救い主とともに統治することについて証してください。

黙示20:7-11

ヨハネ,福千年の終わりに,サタンと神の軍勢が最後の戦いをするのを見る

ホワイトボードに次の未完成の文を書きます—福千年の終わりに,___

一人の生徒に,黙示20:7-10を声に出して読んでもらいます。他の生徒には,聞きながら,福千年の終わりに起こるとヨハネが述べた出来事を見つけてもらいます。

数人の生徒にホワイトボードの前に来て,見つけたことを書いてもらいます。その後,次の質問をします。

  • ヨハネは,どのような出来事を述べましたか。(8節の「ゴグ」と「マゴグ」という名前は,主の民との最後の一戦のために,福千年の終わりにサタンが用いる軍勢を指していると説明します〔教義と聖約88:110-114参照〕。)

  • その戦いの後で,悪魔とそれに従う者たちはどうなるでしょうか。(生徒たちが答えたら,次の事柄を意味するように,ホワイトボードの文を完成させます。福千年の終わりに,神の軍勢はサタンとそれに従う者たちを打ち負かす。

  • わたしたちが,神とサタンとの間の戦いの最終的な結末を理解することは,なぜ大切なのでしょうか。

黙示20:12-15

ヨハネ,最後の裁きを見る

天の御父の救いの計画の一部として,この世に生きた全ての者は,裁きを受けるために神の前に立つことを説明します。生徒たちに,最後の裁きがどのようなものであるかを想像するように言います。

  • 裁きを受けるために神の前に立つときに,何を考え,何を感じたいですか。

一人の生徒に,黙示20:12-13を声に出して読んでもらいます。他の生徒には,聞きながら,わたしたちは神にどのように裁かれるかを見つけてもらいます。

  • 12節から,わたしたちを裁かれる方法ついて,どのような真理を学ぶことができますか。(生徒はさまざまな言葉で表現するかもしれませんが,次の真理を見つけるでしょう。全ての人は,その仕業に応じ,この書物に書かれていることに従って神に裁かれる。

  • ヨハネは,どのような書物を見ましたか。(聖典,救いの儀式およびおそらくはその他の行いを記録した教会の記録,命の書〔2ニーファイ29:10-11教義と聖約128:6-7;『聖句ガイド』「命の書」scriptures.lds.org参照〕。)

  • 最後の裁きについて,他にどのようなことを学びましたか。(注—単元32:第4日の課題3で,生徒たちは,最後の裁きについて教えているその他の聖文を見つけました。)

主は,わたしたちの行いに加えて,心の望みに応じて裁かれることを預言者ジョセフ・スミスに明らかにされたことを指摘します(教義と聖約137:9参照。アルマ41:3-5も参照)。

  • 人は自分の心の望みによって裁かれるという知識は,あなたがしたいと思うことにどのような影響を与えるでしょうか。

この教義があなたの選びにどのような影響を与えているかについて証します。

一人の生徒に,黙示22:14を声に出して読んでもらいます。他の生徒には,聞きながら,家庭学習でこの聖句から学んだ原則を思い出してもらいます。

  • あなたはこの聖句から,どのような原則を学びましたか。(主の戒めを守るなら,わたしたちは,イエス・キリストの贖罪の祝福を全て授かり,日の栄えの王国に入ることができる。ホワイトボードにこの原則を書きます。)

  • これが,新約聖書の研究の終わりにふさわしい真理なのはなぜでしょうか。

今年,生徒たちが新約聖書を研究する中で,影響された幾つかの真理を分かち合ってもらうとよいでしょう。それらの真理と主イエス・キリストの神性について,証を分かち合いたいと思う生徒がいれば発表してもらいます。

毎日聖文を研究し続けるように,生徒たちを励まします。来年セミナリーを受ける,あるいは伝道に備える場合は,今日から,モルモン書を読み始めるように言います。