だい34しょう
シオンの人びと,けいこくされる
(1833年7月-8月)
サタンは,ジャクソンぐんにせいとをすまわせたくありません。シオンの町をきずかせたくないのです。サタンは,いやがらせをしょうと思いました。そして,わるい人たちをそそのかして,せいとたちをジャクソンぐんからおい出そうと考えました。
せいとたちのことをよ思わない人びとは,ひそかにあつまり,何人かの人を教会のしどうしゃに会いに行かせました。そして,せいとたちに,ジャクソンぐんから出て行くように言いました。しかし,教会のしどうしゃは,ジャクソンぐんにシオンの町をきずくことが,みこころであると分かっていたので,出て行かないと答えました。
それを聞いたぼうとたちは,かんかんにおこり,いんさつじょにおし入って,めちゃめちゃに中のものをこわしてしまいました。せいとたちはもう,本や新聞を作れなくなってしまいました。
ぼうとは,パートリッジかんとくとアレン兄弟をつかまえて,ふくをはぎとり,あついタールと羽をぬりつけました。また,せいとを見つけしだい,うちのめしました。
それから3日後,わるい人たちは,馬にのって町にあらわれました。かれらはたてものにむかってじゅうをうち,せいとたちをはげしくののしりました。また,つかまえたものはだれでも,むちうつと言いました。教会のしどうしゃは,ぼうとに見つからないように,みをかくしました。
その一人オリバー・カウドリは,ジャクソンぐんをはなれて,カートランドにいるジョセフのところに行きました
オリバーはジョセフに会うと,シオンのようすを話しました。ジャクソンぐんのせいとたちは,どうしたらよいか知りたがっていたからです。
ジョセフはオリバーに,イエスからうけたけいじについて話しました。それはこういうものでした。「せいとたちは,シオンにしんでんをたてなさい。じゅうぶいちかねんの一をおさめなさい。そのお金でしんでんをたてなさい。そうすればシオンは大きくなる。しかし,わたしのめいじたことを行わなければ,ばつをうける。
「せいとは,国のほうりつをまもりなさい。そして,正しい人を国のしどうしゃにえらびなさい。」時どき,わるい人が国のしどうしゃになることもあります。そんな時,正しい人びとはかなしくなります。
主はおめいじになりました。「あなたがたは,わるいことをするのをやめなさい。ぼうとのことは気にしなくてもよい。わるい人たちをにくんではいけない。てきをもゆるしなさい。たたかうのは,神がめいじられた時だけである。あくにんは神がばっしてくださる。」
その後イエスは,シオンのせいとは少しの間こらしめをうける,と言われました。それは,せいとたちがいましめをまもらなかったからです。しかし,いつの日か,イエスはせいとたちをたすけ,しゅくふくをおあたえになると言われました。