セミナリー
単元5—第2日,2ニーファイ1章


単元5—第2日

2ニーファイ1章

はじめに

2ニーファイ1章を研究するとき,そこには死を迎えようとしていた愛にあふれた親であり神権指導者である人物の言葉が記されていることに注目してください。父リーハイは自分の家族に,神の戒めに従うように訴えました(2ニーファイ1:16参照)。もし神の戒めに従うならば,約束の地で栄えるだろうと預言しました。また自分の子供たちと,自分たちと一緒にエルサレムからやって来た人々に,預言者であるニーファイの指導に従うように勧めました。この章を研究しながら,主の戒めに対してあなた自身がどれほど従順であるかを評価してください。あなたは教会の指導者の勧告にどのくらいよく従っているでしょうか。

2ニーファイ1:1-23

リーハイ,正しく生きるようにと民に熱心に勧める

突然,家族のもとを離れなければならなくなり,もう二度と家族に会うことができないと想像してください。最後に一度,家族と話をする機会があるとします。あなたなら家族にどんなことを言いますか。

2ニーファイ1-4章で,ニーファイは父親が家族に与えた最後の勧告を記しています。これらの章を研究しながら,記録に残っているリーハイの最後の教えが自分にどのように当てはまるかを考えてください。

2ニーファイ1:1-4を読み,主がリーハイの家族のためにどのような「大いなることをなさった」かを調べましょう。

  1. 次の質問に対して,短い答えを聖典学習帳に書きましょう。

    1. 主はどのような方法でリーハイの家族に憐れみをお示しになったでしょうか。

    2. 主は,あなたとあなたの家族のためにどのような「大いなること」をしてこられたでしょうか。主があなたとあなたの家族に対してどれほど(あわ)れみを示してこられたか考えるとき,どのような気持ちになりますか。

神の戒めを守るという選択をすることによって,生活の中でこれからも「大いなること」と「神の憐れみ」を受け続けるかどうかが決まると,リーハイは家族に教えました。

  1. 「主の戒めを守るときに主は祝福され,主の戒めを守らないときに主は祝福を差し控えられる」ということを理解するために,聖典学習帳に次のような表を作りましょう。2ニーファイ1:7-11を読み,ある行い(「もし……ならば」)が,特定の結果(「……であろう」)をもたらすとリーハイが言っている箇所を見つけてください。見つけたものを,聖典学習帳の表の該当する欄に書きましょう。

もし……ならば(行い)

……であろう(結果)

画像
〔教えを説くリーハイの画像〕

リーハイは特にレーマンとレムエルの霊的な状態について心配し,彼らが悔い改める必要があることを理解していました。二人に説き勧める中で,リーハイは彼らが罪と悔い改めについて理解できるように幾つかの象徴を用いました。2ニーファイ1:13-14を調べて,リーハイが息子たちに悔い改めを勧めるために用いた象徴を探し,答えを次の空欄に書きましょう。

「深いから

「恐ろしい

から立ち

  1. 聖典学習帳に,次の質問に対する答えを書きましょう。「悔い改めることは,上の問題で書いたそれぞれの言葉とどのように似ているでしょうか。」

2ニーファイ1:15を読み,神の戒めに従ったことによって受けた祝福を述べるためにリーハイが用いた3つの言葉に印を付けましょう。これらの祝福を,神の戒めを守らない人々が受ける悪い結果(2ニーファイ1:17-18,22参照)と比べてください。

2ニーファイ1:23に記されているリーハイの勧告に印を付け,この章でリーハイが語っている祝福を受けられるように「目を覚まし」「振り払い」「立ち上が〔る〕」ために,自分が生活の中で行う必要のあることについて深く考えてください。

2ニーファイ1:24-32

リーハイ,ニーファイの「預言者としての指導」に従うよう息子たちに勧める

リーハイは次に,生活の中で義にかなった決断ができるように与えられたもう一つの「導きと霊感の源」について,家族やほかの人々に思い起こさせました。2ニーファイ1:24を読み,その源を見つけてください。

2ニーファイ1:24-27を読み,ニーファイに従うようリーハイが民に勧めた様子を調べましょう。次の質問について考えてください。

  • リーハイが強調したニーファイの特質の中で,あなたが彼を指導者として信頼するために大切な特質は何ですか。

  • そのような特質を持った指導者をあなたが信頼するのはなぜでしょうか。

  • あなたはこれまでどのようなときに,(こん)(にち)の教会の指導者がそのような特質を示すのを見てきたでしょうか。

2ニーファイ1:28-32を読み,ニーファイの指導に従う人々にリーハイが与えた約束に印を付けましょう。これらの約束は,「神が指導者として召された人々に従うときに,わたしたちは霊的な繁栄と安全を祝福される」ということを示しています。霊感された勧告に従うことが霊的な繁栄と安全をもたらすことについて,最近教会の指導者から教わったことを深く考えてください。

ウィルフォード・ウッドラフ大管長の次の言葉を読み,主の(しもべ)の勧告に従う人にウッドラフ大管長が約束したことに線を引きましょう。「主の僕によってわたしたちのために敷かれている道を皆が進むことができるように願っています。そのようにするならば,この世において安全であり,来るべき世において幸福と昇栄を手に入れることになると,確信しているからです。……もしわたしたちが忠実であるならば,主の僕たちは命の道に導いてくれるでしょう。そして彼らの教えを信じる信仰と,彼らによって与えられる聖なる()(たま)の教えを信じる信仰があるかぎり,わたしたちは常に安全な道にいて,自分たちの報いを確信するでしょう。」(『歴代大管長の教え—ウィルフォード・ウッドラフ』199)

  1. 聖典学習帳に,主の戒めと主の僕の勧告に従うことが生涯を通じて大切だと思う理由を書きましょう。

  2. 聖典学習帳の今日の課題の下に,次のように書いてください。

    _月_日,2ニーファイ1章を研究し,このレッスンを終了しました。

    教師に伝えたいこと(質問,思ったことや分かったこと)。