セミナリー
単元14—第2日,モーサヤ27章


単元14—第2日

モーサヤ27章

はじめに

モーサヤ27章は,アルマ(アルマの息子)とモーサヤ王の息子の改心について述べています。神の教会を滅ぼそうとする反抗的な試みと,天使の訪れ,アルマの奇跡的な変化,自分たちが与えた害を埋め合わせるためにこの若者たちが費やした努力などについて触れられています。アルマの改心の話は,すべての人が再び生まれ,義にかなった生活する必要性を強調しています。この章には,イエス・キリストの福音に従わない選択をしている人々のために祈ることからもたらされる祝福についても触れられています。

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〔「アルマ,起き上がる」の画像〕

モーサヤ27:1-23

天使が,息子アルマとモーサヤの息子たちに悔い改めを呼びかける

福音に対する(あかし)がない人や,教会か離れてしまった人のことを思い浮かべてください。そのような人を助けようとするあなたの働きかけがことごとく拒まれたとしたらどうしますか。今日(きょう)はこの質問に対する答えを探しながら学ぶようにしましょう。

モーサヤ27:8-10を読んで,アルマとモーサヤの息子たちについて書かれていることを探してください。アルマとモーサヤの息子たちは,教会とその会員に対して何をしようとしていましたか。

アルマとモーサヤの息子たちに関してもっとも印象に残った記述は何ですか。それはなぜですか。

時々,人が変わって主のもとに来ることなど絶対にないと思い込んでしまうことがあります。モーサヤ27章の学習を続けながら,このような態度について考えてください。

モーサヤ27:11-14を読んで,天使がアルマとモーサヤの息子たちを訪れた理由について書かれている箇所に下線を引いてください。

モーサヤ27:14は次の原則を教えています。「ほかの人々のために信仰をもって祈るときに,主はわたしたちの祈りにこたえてくださる。」この原則を聖典のモーサヤ27:14の隣に書き込むとよいでしょう。悔い改める必要のある人すべてが天使の訪れを受けるわけではありませんし,わたしたちがだれかのために祈ったらその人たちが必ずしも天使の訪れを受けるわけでもありません。主はご自身の知恵に従って,ほかの人のための忠実な祈りにこたえられます。

  1. 次の質問のいずれか,または両方の答えを聖典学習帳に書きましょう。

    1. 自分の祈りがほかの人の生活に違いをもたらしたと感じたのはいつでしょうか。

    2. ほかの人のための忠実な祈りに主はこたえてくださると信じることは,祈り方にどのような影響を与えるでしょうか。

アルマとモーサヤの息子たちの話をどのように自分の生活に当てはめることができるか考えてみましょう。主の教えに反した行いをする知り合いや愛する人たちのために祈り続けることができます。主はあなたの祈りを聞き,ふさわしい時にふさわしい方法でこたえられます。しかし,それぞれの人の選択の自由が尊重されることを覚えておくとよいでしょう。また,次の質問についてよく考えてください。「あなたの幸福について祈ってくれる人はだれでしょうか。」「主はあなたにどのように変わってほしいと望んでおられるでしょうか。」「そのように変わるには何をする必要があるでしょうか。」

モーサヤ27:15-16に記されている,天使がアルマに語った言葉の残りを読みましょう。天使が「さながら雷のような声で語り,その声は彼らの立っていた大地を震わせた」(モーサヤ27:11)ことを覚えておいてください。あなたがアルマとモーサヤの息子と一緒にいたとしたら,この経験からどのような影響を受けていたかを想像してみてください。

天使の言葉をどのように要約することができますか。

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〔「アルマの父,喜ぶ」の画像〕

天使の言葉を聞いたアルマはしゃべれなくなってしまいました。アルマは弱くなり,「身動きができないまま」父のもとに「運ばれて」(モーサヤ27:19)いきました。アルマの父はこの出来事を耳にして,「それが神の力によって起こったことを知って喜〔びました〕。」(モーサヤ27:20)アルマの父は人々を集めて,「息子……に行われたことを見せようと」(モーサヤ27:21)しました。また,息子が力を得て話せるようになるよう断食して祈るよう祭司たちに頼みました(モーサヤ27:22参照)。主は彼らの祈りにこたえられました。

モーサヤ27:24-31

息子アルマとモーサヤの息子たち,悔い改めて再び生まれる

モーサヤ27:23-24,28-30を読んで,息子アルマが天使と出会った経験によりどのように変わったかを探してください。次の表に心の変化がもたらしたアルマの霊的な状態を表す語句を書いてください。

  1. 「後」の欄に書いた語句の中から,生涯自分の属性として身につけたいものを一つ選び,聖典学習帳に書きましょう。また,その理由を説明してください。

モーサヤ27:24,28を読み返し,心の変化をもたらした,アルマの行動と主が行ってくださったことに印を付けましょう。

  1. 生活を変えるためにわたしたちが何をしなければならないか,また主が何をしてくださるかを理解することはなぜ重要か,聖典学習帳に書いてください。

  2. 以下の質問の一つまたは両方に答え,聖典学習帳に書きましょう。

    1. モーサヤ27章は,落胆し,悔い改めて主のもとに来ることができないと思っている人にとってどのような助けとなるでしょうか。

    2. モーサヤ27章は,悔い改めて主のもとに来る人はいないと思い込んでいる人にとってどのような助けとなるでしょうか

モーサヤ27:25-26を読んで,(あがな)いを通して変わる必要があるのはだれか,つまり神から生まれなければならないのはだれか探してください。

これらの節は次の原則を教えています。「わたしたちはみなイエス・キリストの贖いを通して再び生まれる必要がある。」神から生まれるとは,主の()(たま)により人の心に大きな変化が生じ,その人が悪を行いたいという望みを二度と持たず,神につける事柄を求めたいと望むことを意味しています(モーサヤ5:2参照)。アルマとモーサヤの息子たちはすぐに心の大きな変化を経験しましたが,わたしたちのほとんどは贖いを通してもっとゆっくりと変化します。神から生まれるとは,一つの出来事というよりはむしろ過程です。

  1. 次の質問に対する答えを聖典学習帳に書きましょう。

    1. 悔い改め,日々救い主に従おうと努めることにより,あなたは贖いを通してどのように変わりましたか。

    2. 主のもとに来て,贖いを通して生活をさらに変えるためにできることを一つ挙げるとしたら何でしょうか。

モーサヤ27:32-37

アルマとモーサヤの息子たち,全地を旅して自分たちの罪を告白し,教会を強める

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〔教えを説くアルマの画像〕

モーサヤ27章の中から次に学ぶ節は,次の原則を示しています。「ほんとうに悔い改めるために,人は自分が与えた損害を償うためにできる限りのことを行わなければならない。」償いとは,自分の悪い選択の結果を正し,自分の悪い行いが与えた損害を埋め合わせるためにできることを行うという意味です。例えば,隣人から何かを盗んだ人の償いには,盗んだものを返すことが含まれます。モーサヤ27:32-37を読んで,アルマとモーサヤの息子たちが罪の償いのために何を行ったか探してください。

だれかが次の罪の犯した場合,償うために何をするべきか書いてください。

  • 親にうそをついた:

  • ほかの人のうわさ話を広めた:

  • 学校の宿題でずるをした:

贖いを通してどのように変わることができるかを考えるときに,どのように悔い改め,罪の償いをすることができるかを考えてみてください。

  1. 聖典学習帳の今日の課題の下に,次のように書いてください。

    _月_日,モーサヤ27章を研究し,このレッスンを終了しました。

    教師に伝えたいこと(質問,思ったことや分かったこと)。