セミナリー
ヨハネ1章


ヨハネ1章

概要

使徒ヨハネは,教会員にも世の人にもイエスはキリストであられると信じてもらうために,この福音書を書きました(ヨハネ20:30-31参照)。ヨハネは,イエス・キリストはすべての人類の贖い主となるために天を離れて地上に来た,と教えています。ヨハネの福音書には,イエスはキリストであり,約束されたメシヤであられるという証を得た人々の物語を数多く載せています。その話をよく祈りながら読み,それについてよく考えると,現代の読者たちも,神のもとに来たいと思うようになるかもしれません。

教えるための備え

次の情報は,各課の事前準備についてのアイデアを教師に提供するものです。

ヨハネ1:1-16

この課の目的:この課では,生徒が,現世にお生まれになる前のイエス・キリストについてよく理解し,地上で使命を果たすことによって主が示された愛に深い感謝の念を感じるように助けます。

  • 生徒の準備:地上に来られる前のイエス・キリストについて知っていることを,生徒に深く考えてもらいます。

  • 実物:一般的なスポーツで使用されるボールをクラスに持ってくるか,この課に載っているボールの画像を見せます。

  • ビデオ:キリストの降誕」(タイムコード2:30-5:31)を生徒に見せる準備をします。このビデオはChurchofJesusChrist.orgにあります。

オンラインレッスンに関する提案:前世でのイエス・キリストと,地上におけるイエスの生活の表を,スプレッドシートか文書作成プログラムで事前に作成してください。レッスンの際に,画面共有でこの表を表示します。こうすると,生徒と一緒にクラスの間に各自の考えを共有しながら記入することができます。

ヨハネ1章

この課の目的:この課では,イエス・キリストの称号と役割を取り上げ,それについて学習することで,生徒がイエス・キリストについてさらに深く知ることができるようになります。

  • 生徒の準備:生徒に,イエス・キリストの称号や役割の中で最も大切なものはどれか,それはなぜか,友人や家族に聞いてくるように言います。

  • オンラインレッスンに関する提案:レッスンの最後に,オンラインレッスンソフトウェアのブレイクアウトルーム機能を活用して,生徒に,主の称号または役割の一つを活用して,イエス・キリストについてパートナーに教える機会を設けてもよいでしょう。

ヨハネ1:35-51

この課の目的:この課では,「きてごらんなさい」という救い主の招きに生徒が応じることができるよう助けます( ヨハネ1:39 参照)。

  • 生徒の準備:イエス・キリストがどのような御方なのかをはっきり理解する助けになった体験を振り返ってもらいます。どのような体験でしたか。

霊的な知識を得る—第2部

この課の目的:この課では,問題を明確に把握するために永遠の視点から見て考えることを学んでもらいます。

  • 生徒の準備:自分が抱えている課題や疑問を考え,「霊的な知識を得る—第1部」の課で信仰をもって行動することを学ぶために選んだ質問を振り返ってもらいます。

  • オンラインレッスンに関する提案:ネルソン大管長の言葉や「注釈と背景情報」の項から助けとなる言葉を画面共有するためのスライドショーを作成してください。

学習を評価する1

この課の目的:この課は,生徒にとって,自分の目標,学習,個人の成長を評価する機会となります。生徒が自己評価するコースの学習成果は,聖文を研究する能力,主の言葉を生活に適用する能力,聖霊から個人的な啓示を受ける能力,そして,イエス・キリストの役割を説明する能力などです。

  • 生徒の準備:生徒に,自分の聖文研究の進捗状況を考えてもらい,分かったことや,最近発見した良い学習方法を発表できる準備をしてくるように言います。

  • 用具:用意できる場合は,絵を描く道具をできるかぎりたくさん用意して,生徒が,好きな方法で評価活動をできるようにします。

  • オンラインレッスンに関する提案:生徒が各自の作品をクラスで発表する際には,クラスメートがそれぞれの作品をよく見ることができるようにするため,画面共有するようにしてください。