幕の向こうからの助けと妥協することのない正直さ

レッスンの最初に，第17章を読んで面白かったこと，学んだことがあれば話すよう生徒に勧めるとよいでしょう。

第17章の最初の3段落をクラスで読み直し，この項の上記の見出しと似た真理を明らかにするとよいでしょう。それから，以下の質問の中から一つ，あるいは幾つかを話し合うとよいでしょう：

• アンダーセン長老と聖文は，わたしたちの悔い改めの中で果たす天使の役割について，どのようなことを教えているでしょうか。

• アンダーセン長老とジョセフ・F・スミス大管長は，先祖はわたしたちのことをどのように感じていると教えていますか（17章の最初のセクションの第5－6段落〔「多くの場合，……」で始まる箇所〕を参照）。

生徒に第8－26段落に登場する女性の経験から学んだことを話してもらうとよいでしょう。（必要であれば，話し合う前に，この箇所を読んで考えるための時間を数分取るとよいでしょう。）

「すばらしい繋がり」のセクションの第2－6段落を読み直して，わたしたちの悔い改めが過去と将来の家族にとってどのようなつながりがあるか調べるとよいでしょう。見つけたことを生徒に発表してもらい，この項の上記の見出しと同じような真理を明らかにしてください。それから，次の質問のいずれか一方，あるいは両方を尋ねるとよいでしょう：

• アンダーセン長老によると，わたしたちと先祖と子孫は，どのようにともに結ばれているでしょうか。

• わたしたちの悔い改めは「わたしたちより先に来た人たち，また後に続く人たち」（第5段落）にとって，どのように祝福となるでしょうか。（「わたしたちの足跡は家庭や今後決して自分たちが歩むことのない道で目にされることになります」という言葉についても話し合うとよいでしょう。）

また，「天使は主の業の一端を担っている」のセクションにあるラッセル・M・ネルソン大管長の経験からどのようなことを学んだか，話すよう生徒に勧めることもできます。（話し合いを深めるうえで，ネルソン大管長の話の「神権の力を得るための代価」のビデオの，タイムコード0：56－5：46を視聴するとよいでしょう。）

また，悔い改めがわたしたちの過去，現在，将来の家族にどのような影響を及ぼすか，深く考えるよう生徒に勧めてください。

ここまでの話し合いで，何がいちばん意義深かったか，分かち合うよう生徒に勧めるとよいでしょう。さらに，この章の最後の2段落（「ジョセフ・F・スミス大管長は……」で始まる箇所）を読み，悔い改めるために幕の両側から助けが得られることついて証をするとよいでしょう。

第18章のレッスンを始めるうえで，ビデオ「悔い改めに誠実さを保つ」（4：05）を見せ，悔い改めに努めるとき，なぜ誠実さまたは正直さが不可欠なのかを注意して聴くよう，生徒に勧めるとよいでしょう。生徒が学んだことを発表するとき，この章の最初にある第6－8段落（「あることを公言しながら，……」で始まる箇所）の一部を使って，彼らがこの項の上記の見出しと似たような真理を見つけられるように助けてください。

クラス全体で，または小グループに分かれて，次の質問について話し合うとよいでしょう：

• 正直は神の特質であり，悪魔は「あらゆる偽りの父」（章の初めの第1－5段落参照）であるのを理解することは，なぜ大切なのでしょうか。これらの真理を理解することは，わたしたちが変わるうえでどのような助けとなるでしょうか。

• 完全に正直でなければ，ほんとうの悔い改めも，ほんとうの赦しもあり得ないのはなぜだと思いますか。生半可な正直さは，悔い改めのプロセスをどのように遅らせるでしょうか。

「いかなる形や……」で始まる第6段落中の文章に生徒の注意を向け，人が悔い改めて主に立ち返るうえで妨げとなる，不正直のいろいろな姿や実例を挙げてもらうとよいでしょう。（例としては，罪の重大さに対する自己欺瞞や偽証，情報の隠蔽，過ちの中途半端な告白，罪の隠蔽などがあるでしょう。）時間を取り，生徒にホワイトボードのリストについて深く考え，自分の生活の中で完全に正直になるためにどのように努力するか，決めてもらうとよいでしょう。

この上記の見出しのテーマを紹介するうえで，「神の特質」のセクションの第3－5段落にあるネルソン大管長の言葉を読むとよいでしょう。それから，以下の質問の中から一つ，あるいは幾つかを話し合うとよいでしょう：

• アンダーセン長老は正直さについて扱う章の中で，ポルノグラフィーという疫病についての教えを採り上げたのはなぜだと思いますか。（この時点で，この項の見出しと似た真理を特定するとよいでしょう。）

• ネルソン大管長はポルノグラフィーをどのように説明していますか。こうした形を取った欺瞞や不正直を避けるには何をする必要があるでしょうか。

• 「闇の中でも義にかなっている」（「真理に従って生活する」のセクションの第1段落参照）とは，どういう意味だと思いますか。また，どうすればそれを実践できるでしょうか。

また，教義と聖約63：16－17，20（「真理に従って生活する」の項で参照聖句として記載されている）も読むとよいでしょう。その後，生徒に次の質問をするとよいでしょう：この聖句は情欲について何を教えていますか，情欲はどのような結果を引き起こしますか，情欲と不正直はどのように結びついていますか。

生徒に役立つと思えば，次のビデオを視聴するとよいでしょう。「ポルノグラフィー依存症を克服する―イエス・キリストの癒しの力」（5：30）。このビデオは，主がどのように夫のポルノグラフィー依存症を克服するのを助け，また，その妻と家族を癒すのを助けてくださったか描いています。霊的な真理を求めるための誤った方法についての話から，何を学ぶことができますか。

「神の特質」のセクションの第1段落と，同じセクションの第9段落（「天の御父の前にひざまずき，……」で始まる箇所）を読み直してください。それから第9段落にある質問について祈りの気持ちをもって考え，主が自分に何を変えてほしいと願っておられるか感じたことを記録するよう，生徒に勧めるとよいでしょう。

レッスンの最後に，この章の最後の3段落を黙読して，聖霊がどのように彼らを強め，正直になるという決意を継続的に強めてくださるか，ということを深く考えるよう生徒に勧めるとよいでしょう。