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赦しにおいて救い主,神権指導者,聖霊が果たす役割


「赦しにおいて救い主,神権指導者,聖霊が果たす役割」『赦しという神の賜物 教師用資料』(2021年)

「赦しにおいて救い主,神権指導者,聖霊が果たす役割」『赦しという神の賜物 教師用資料』

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ビショップと話す若者

第13週 教師用資料

赦しにおいて救い主,神権指導者,聖霊が果たす役割

生徒はこの課で,悔い改めの過程で救い主,神権指導者,聖霊が果たす役割について説明する機会を得ます。また,教会会員資格評議会の目的について復習します。さらに,聖めをもたらす使者としての聖霊の役割,ならびに,自分が赦されているのか,それとも赦しを受ける過程にあるのかを認識する方法について説明することになります。生徒は,主が赦しを与えてくださったことをどのようにして知るようになったか,また聖霊を伴侶とするために何がいちばん役立ったかを分かち合う機会も得るでしよう。

教えるためのアイデア

第22章

罪の赦しは救い主イエス・キリストから与えられるのであって,教会からではない

  • レッスンを始めるに当たって,第22章の中で心に残ったこととその理由を分かち合うよう生徒に勧めるか,質問があればそれを尋ねるように勧めるとよいでしょう。

  • クラス全体で章の最初の段落を読み直し,赦しがどこからもたらされるのかを見つけるとよいでしょう(そして,この項の上記の見出しに述べられている真理を,生徒が見つけられるように助けてください)。それから,次の質問について話し合とよいでしょう:

    • 赦しは主からもたらされるのであって,神権指導者からでも教会からでもないことを覚えておくことはなぜ大切だと思いますか。

大管長会と十二使徒定員会は,教会員が救いの儀式にあずかるとき彼らのふさわしさの標準を守るために地元の教会指導者に神権の鍵を託しています。

  • 「地上の神の王国」のセクションの最後の段落(「完全な教義を擁護し,……」で始まる箇所)を読み直して,生徒がすぐ上の見出しと似た真理を見つけられるように助けるとよいでしょう。

  • 神権指導者には,人々が深刻な罪を悔い改められるように助けるうえでどのような役割があるか,生徒に尋ねるとよいでしょう。(必要であれば,「教会指導者の神聖な責任」のセクションの最初の3段落の一部分を読み直すとよいでしょう。)それから,次のように尋ねるとよいでしょう:

    • 神権指導者の助言と,教会員としての特権を一時的に制限することとは,赦しを求める人にとってどのように祝福となるでしょうか。(このセクションの最後にあるジョン・H・グローバーグ長老が話した話を,例として紹介するとよいでしょう。)

  • 生徒に,第22章を読んで,教会会員資格評議会についてどのようなことを理解したか尋ねるとよいでしょう。(会員資格評議会について質問を受け,詳しい話をするには『総合手引き』第32章を参照してください。)

  • この章の最後のセクション(「主の贖いの愛と赦し」)にある,アンダーセン長老が紹介している崩壊した家庭が奇跡的に癒された話を読み直すとよいでしょう。重大な罪によって傷ついた人々に対する救い主イエス・キリストの愛,赦し,憐れみ,恵みについて,どのようなことを学び感じたか生徒に尋ねてください。

第23章

聖霊を伴侶とできることは罪の赦しを受けている証拠である

  • 以下の質問を提示して,どれがいちばん話し合ってみたいと思うか考えるよう生徒に尋ねるとよいでしょう:

    自分の悔い改めが効果を上げていることは,どのように知ることができるだろうか。

    自分が赦されていることは,どのように知ることができるだろうか。

    どのように自分を赦すことができるだろうか。

    彼らが選んだ質問に従って,生徒を3つのグループに分けるとよいでしょう。活動の一環として,自分のグループの質問の答えに役立ちそうな言葉を,第23章,または聖文の中から見つけ,話し合うよう生徒に勧めることができます。十分な時間を取った後,2,3人の生徒に,それぞれのグループで学んだことや話し合ったことを発表してもらってください。生徒が発表する際,彼らが見つけた真理を幾つかホワイトボードに書くとよいでしょう。この項の見出しにある真理も,その中に含めるとよいでしょう。

  • 彼らが見つけた真理に対する理解と思いを深めるために,以下の話し合いやフォローアップの質問を幾つか用いると助けになるでしょう:

    • 「聖めをもたらす使者」として聖霊の役割は,あなたにとってどのような意味がありますか。

    • 御霊の聖めの影響や赦されているという気持ちは,瞬時に劇的に与えられるのではなく,徐々に緩やかにもたらされることを覚えておくことは,どのように役立つでしょうか(この章の最後から3段落目〔「赦されたことを認識するためには……」で始まる箇所〕から最後の段落までを参照)。

    • 生活の中で聖霊を認めるために,あなたはどのようなことを行ってきましたか(生活の中で御霊を識別する幾つかの重要な方法を知るには,「聖めをもたらす使者」のセクションの第9-16段落〔「パウロは『御霊の実,』は……」で始まる箇所〕を参照)。

    • 赦されたと感じられるように努めるときに,忍耐はどのような点で大切でしょうか。(話し合いの一環として,「自分を赦す」のセクションの第18段落〔「ゲレット・W・ゴング長老は,……」で始まる箇所〕を読み直すとよいでしょう。)

  • 生徒が赦しにおける聖霊の役割をさらによく理解できるように助けるため,クラスの生徒一人一人に次の聖句を割り当てて,研究するようにさせてもよいでしょう:2ニーファイ31:17モーサヤ4:3モーサヤ5:23ニーファイ27:20。生徒に見つけたことを発表してもらいます。

  • ビデオ「主が赦してくださったことをどうやって知ることができるでしょう」(3:18)を見せて,自分を赦し,主の赦しを受けることについてロバート・E・ウェルズ長老の経験から何が学べるか話し合ってください。

    過去に,自分が赦されていることをどのように知ったのか,分かち合うよう生徒に勧めるとよいでしょう。この章で教えられている真理が真実であることをほかの生徒が理解し,感じるために,彼らの経験が役立つでしょう。

  • 「自分を赦す」のセクションの第21段落(「一度この神聖な……」で始まる箇所)を読んで,生活の中で常に御霊を伴侶とするために何をする必要があるのか,決めるように生徒を励ましてレッスンを終えるとよいでしょう。

次回に向けて

次週のために,第24章と第25章を事前に研究してくるよう生徒に勧めてください。第24章に関しては,聖餐会と神殿での礼拝に参加することが,どのように絶えざる悔い改めの助けになるかを考えてくるように勧めるとよいでしょう。第25章に関しては,この世の不義に打ち勝って再び生まれ変わるうえで,救い主とその贖罪の犠牲がいかに中心的な役割を果たすか調べてくるよう生徒に勧めるとよいでしょう。