わたしの友達に，ほかの人々について思いやりのないことや不適切なことを言わないように頼みたいのですが，どうしたらよいでしょうか。

わたしの友達とわたしはブレスレットを着けています。どちらかがだれかについて何かひどいことを言ったら，言った人のブレスレットを軽くはじくことにしています。この方法で，思いと言葉を前向きに保つことをいつも思い出しています。

祈りは，ほかの人々にどのように話したらよいかを知る力を神から受けられるように助けてくれます。まず，友達に何と言ったらよいか教えてくださるように主にお願いします。同時に，友達がすべての人を天の御父の愛する子供として見ることの大切さを理解できるように，主に助けを願い求めます。人の一番良いところを見て，悪いことを言わないことの大切さを強調しましょう。

わたしの友達は，人にはそれぞれ異なった長所があり，それが互いの利益となることを知る必要があります。わたしたちは，不完全な人であっても，いつもその人にもっと愛を持つようにしなければなりません。また，人には救い主の贖いの犠牲によって変わる力があることも信じなければなりません。

友達に優しくこう言えばいいと思います。「ちょっと，それやめない？そうしてくれるとありがたいんだけど。」または「そんなふうに言わないでくれるかな。失礼だよ。」詰まるところ，二つの大いなる戒めの一つは，「自分を愛するようにあなたの隣り人を愛〔する〕」ことです（マタイ22：39）。

彼らがしていることは正しくないということ，それと人を悲しませるのではなく幸せにするように努力する必要があることを簡潔に伝えるとよいと思います。ほかの人から思いやりのない言葉をかけられた本人だったらどう感じるかと聞いてみてもよいでしょう。別の観点から状況を見るように助けましょう。ほかの人々がもっと良くなれるように助けることにより，もっと頻繁に御霊を感じ，主があなたの義にかなった行いを祝福してくださることを感じるでしょう。

エステル，ジョセフ・スミス，エジプトのヨセフ，聖典に登場するほかの多くの人物のように，あなたも友達がほかの人々について不適切なことを言うのを止める勇気をもつことができます。わたしも同じ状況を経験したことがあるのですが，勇気を出して，愛と理解を示しながら友達に話すことができました。最終的に，清くてふさわしい言葉を使うことがいかに大切であるかを理解し，受け入れてもらえました。そんなとき，大きな助けになったのが，聖文を読み，祈ることに加えて，断食することでした。友達に話して，その心に触れる勇気を与えてくださるように，天の御父に祈り，願い求めてください。

これを行うための最良の方法は，模範を示すことです。悪口を言われている人について，率先して良いことや前向きなことを言うようにしましょう。話の流れが急に変わることに驚くでしょう。

そういう話し方をすることで，どれほど良い経験や友達との交流を失っているか話しましょう。悪い言葉を使うと，ほかの人と距離ができて，思いが汚れてしまうので良くないと説明しましょう。さらに，悪い言葉を使うと，善い人たちに避けられるようになります。