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イエス・キリストの贖いについて,聖文から何を学べるでしょうか


イエス・キリストの贖いについて,聖文から何を学べるでしょうか

聖文の第一の目的はイエス・キリストについて証し,わたしたちが主のもとに来て贖いを受けられるように助けることです。熱心に聖文を探究するなら,わたしたちは教えや物語,象徴を通して救い主について学ぶことができるでしょう。

霊的に備える

イエス・キリストに関する聖句で,あなたにとって大切な意味があるのはどの聖句でしょうか。 それらの聖句の中に,イエス・キリストのどのような象徴を見いだしていますか。 贖いについてさらに理解するために役立ったのはどの聖句でしたか。

あなたが教える青少年は,これまでどのように聖文の中にイエス・キリストを見いだしてきたでしょうか。 あなたは彼らがイエス・キリストのどの象徴を見いだせるように助けることができるでしょうか。

よく祈って聖文と教会の資料を研究してください。 青少年と何を分かち合うように促しを感じますか。

創世22:1-14(アブラハムが息子イサクを犠牲としてささげたのは,神の御子の犠牲の予型である;ヤコブ4:5参照)

2ニーファイ11:4モーセ6:63(神がわたしたちに与えてくださるすべてのものは,御子について教えている)

モーサヤ13:33-35(すべての預言者はイエス・キリストを証している)

ボイド・K・パッカー「わたしたちに希望がある理由」『リアホナ』2014年11月号,6-8

救い主の方法で教える

イエスは御自分の使命について教え,証するために聖文を用いられました。 イエスは人々に聖文を自分の身に置き換えて考えるよう教えられました。 あなたは,青少年が救い主と主の使命についてよりよく理解できるよう助けるために,どのように聖文を使ったらよいでしょうか。

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ビデオ―「聖文を用いる」

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関連づける

毎回クラスの最初の数分を使って,青少年が様々な場面で学んでいることを関連づけることができるように助けてください(例えば,個人学習,セミナリー,教会のその他のクラス,友人との経験など)。福音が日々の生活に関連していることを理解できるように,彼らをどのように助けることができるでしょうか。以下のアイデアが役に立つでしょう。

  • 先週,日曜学校で学んだことをフォローアップします。学んだことを先週どのように生活に生かすことができたでしょうか。

  • 青少年に,イエス・キリストや主の贖いについて最近読んだ聖句を分かち合ってもらいます。

一緒に学ぶ

以下の活動は,青少年が聖文の中でイエス・キリストを見いだす方法を学ぶのに役立ちます。御霊の導きに従って,クラスに最も適した活動を一つ,あるいは幾つか選んでください。

  • クラス全員に,聖句ガイドを調べて「イエス・キリスト」で始まるテーマを数えてもらいます。青少年はどのテーマに興味を持っていますか。それらのテーマに関する聖句を幾つか読んでもらい,救い主の役割について学べることを分かち合ってもらいます。

  • 青少年一人一人に,イエス・キリストと贖いに関する好きな聖句を選んでクラスに参加してもらいます。全員に,選んだ聖句の箇所をホワイトボードに書いてもらい,クラス全員で一つずつ読んでいきます。青少年に,なぜその聖句が自分にとって大切な意味があるかを分かち合ってもらいます。全員が選んだ聖句を使って関連聖句の連結を作れるよう助けます。

  • 聖文の中で救い主やその贖いの予型を示す物語や出来事について一緒に研究します(例として,聖句ガイドの「イエス・キリストの予型と象徴」を用いてもよいでしょう)。可能ならば,その物語の絵を見せます(『福音の視覚資料集』参照)。青少年にその物語や出来事はどのように救い主の使命を象徴しているかを見つけてもらいます。また,イエス・キリストの贖いについて象徴的に教えているほかの聖文の物語を見つける機会を与えます。

  • 青少年に『福音の視覚資料集』に目を通してもらい,贖いについて教える際に使える,聖文の物語を描いた絵を探してもらいます。例として,ノアの方舟(8番)は贖いによって罪という洪水から安全に守られることを象徴しています。見つけた絵に関連した聖句を読み,贖いについて学んだことを分かち合うよう,彼らを励まします(関連聖句は資料集の最初に掲載)。

  • 青少年にモーセ6:63を読んでもらい,「上の天にあるもの」「地の上にあるもの」「地の下にあるもの」の中からイエス・キリストについて証しているものを挙げてもらいます。聖句ガイドを使って,イエス・キリストがこれらのものにたとえられている聖句を探してもらいます(例―ヒラマン5:12では岩にたとえられている)。

青少年に今日学んだことを分かち合ってもらいます。イエス・キリストや贖いについて聖文からどのように学ぶかを理解できたでしょうか。どんな思いや印象を抱いたでしょうか。ほかに質問はないでしょうか。このテーマにもっと時間を費やすべきでしょうか。

教師へのヒント

「沈黙を恐れてはならない。質問に答えたり,自分の気持ちを表現したりするのに考える時間を必要とすることがある。質問を投げかけた後,霊的な経験を分かち合った後,あるいは生徒が自分の考えをよく表現できないときに,間を置くことが必要である。」(『教師,その大いなる召し』67)

行動するように勧める

  • 最近あなたがイエス・キリストについて聖文から学んだことを分かち合ってください。

  • 青少年にクラスの中で受けた印象を分かち合ってもらいます。個人の聖文研究をする際,イエス・キリストについて学ぶことにもっと焦点を当てられるようにどんなことができるでしょうか。今後のクラスの中でも,気づいたことや見いだしたことを分かち合うように励まします。