ナアマンをいやすエリシャ

そぼくな信仰しんこうによって起おこった偉大いだいなきせき

遠とおいスリヤに，ナアマンという男おとこの人ひとが住すんでいました。ナアマンはスリヤの軍ぐんの偉大いだいな司令官しれいかんでした。ところが，ナアマンは重おもい皮膚病ひふびょうにかかっていました。

ナアマンのつまに仕つかえていたのはイスラエル人じんの少女しょうじょで，主しゅを信しんじる信仰しんこうをもっていました。少女しょうじょは，ナアマンがよげんしゃエリシャのもとへ行いけば病気びょうきは治なおるだろうと言いいました。

ナアマンはエリシャを見みつけるために遠とおくまで出でかけて行いきました。ナアマンは，偉大いだいなきせきによっていやされると思おもっていました。

ナアマンはしもべと馬うまと車くるまとをしたがえてエリシャの家いえに行いきました。エリシャはしもべをつかわして，ナアマンに主しゅの指示しじを伝つたえました。ナアマンがヨルダン川がわで7回体かいからだをあらうならば，主しゅがナアマンをいやしてくださると言いうのです。

ナアマンは，主しゅのよげんしゃが出でて来きて，すぐにいやしてくれることを望のぞんでいたので，いかりました。ナアマンは，ヨルダン川がわはスリヤの偉大いだいな川かわほどすぐれていない，と文句もんくを言いいました。

しかし，ナアマンのしもべは，なぜナアマンはそんなに簡単かんたんなことをしようとしないのかとたずねました。たとえナアマンにはよく分わからなくても，主しゅのよげんしゃがナアマンにそうするように言いったのです。

ナアマンは高慢こうまんさをすてて，しもべの声こえに耳みみをかたむけました。ヨルダン川がわで自分じぶんの体からだを7回かいあらいました。すると，エリシャが言いったように，主しゅはナアマンをいやしてくださいました。ナアマンは，エリシャがよげんしゃであり，主しゅはほんとうにおられるのだと分わかりました。