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第11課 教師用資料:イスラエルの集合


「第11課 教師用資料:イスラエルの集合」回復の礎 教師用資料

「第11課 教師用資料」回復の礎 教師用資料

第11課 教師用資料

イスラエルの集合

イエス・キリストは御自分の民を末日に集めると約束されました(3ニーファイ21:22-29参照)。本課は,主がイスラエルを集められるのを助けるうえで自分が果たすべき役割を,生徒たちが理解することを目的としています。また,生徒たちがこの集合にさらによく携わる方法を計画するための助けにもなります。

教えるための提案

主は御自分の聖徒に集まるよう命じてこられた

次の写真を見せ,1人の生徒に教義と聖約29:1-2を読んでもらいます。

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How Many Times, by Liz Lemon
  • この聖句から浮かぶイメージから,救い主についてどんなことが分かりますか。イエス・キリストは御自分の民のために何をしたいと望んでおられますか。

1節の「贖い」という言葉に注目してもらいます。ラッセル・M・ネルソン大管長が「ヘブライ語で贖罪を表す基本語は“kaphar”という動詞で,意味は『覆う』です」と教えていることを説明します(「贖い『聖徒の道』1997年1月号,40)。

  • 2節によれば,主が集め,憐れみの腕で覆いたいと望んでおられるのは,どのような主の民ですか。

聖書,モルモン書,およびジョセフ・スミスに与えられた幾つかの啓示はすべて,主が御自分の民,散乱したイスラエルを末日に集められると教えていることを説明します(エゼキエル28:252ニーファイ 10:8教義と聖約33:6参照)。

イスラエルの集合について理解していることを生徒に説明してもらいます。(準備資料のセクション 1を見直すよう生徒に勧めてください)掘り下げた議論ができるようにするために,次のような質問をするとよいでしょう。

  • ネルソン大管長がこの集合を「今日地上における最も大いなるチャレンジ,最も大いなる大義,最も大いなる業」と呼ぶのはなぜだと思いますか(「シオンのつわもの」ワールドワイド・ユース・ディボーショナル,2018年6月3日,『リアホナ』別冊,8,ChurchofJesusChrist.org;斜体は原文通り)。

  • 主の聖約の民の散乱と集合から,主とその属性について何を学ぶことができるでしょうか。

  • 主が聖徒に集まるよう望んでおられる理由にはどのようなものがありますか。

1830年の12月に,ジョセフ・スミスが,聖徒たちにオハイオへ移るよう命じる啓示を受けたことを説明します(教義と聖約37:1-3参照)。1831年1月の教会の大会で,ジョセフは主が聖徒たちに集まるよう命じた理由を伝える新たな啓示を受け,集合することに対して約束された祝福について説明しました。

オハイオに集まるという戒めに従うならば聖徒たちにどのような祝福があるのか考えながら教義と聖約38:28,31-33を読むよう,生徒たちに言います。分かったことを発表してもらいます。

主は御自分の民を守り,霊的に強めるために集められるという真理を強調してもいいかもしれません。

  • 今日,ワードやステーク,神殿に集まることでどのように主の保護や霊的な強さを受けることができますか。

  • ほかの聖徒たちと集まったときに,どのように守られる経験をしたことがありますか。

主は御自分の僕を召し,イスラエルの集合を助けておられます。

羽根の下にひよこを集めているめんどりの写真に再度注目してもらいます。主はわたしたちを召し,イスラエルの集合を助けておられる。という真理を提示してください。

イスラエルの集合を助ける際に主がわたしたちをどのように助けてくださるのか考えながら教義と聖約29:4-784:86-88を黙読するよう,生徒たちに言います。分かったことを,生徒たちに発表してもらいます。

主がどのようにしてイスラエルの集合を助けてくださるかを示す例として,準備資料のセクション 2に記された,ヒーバー・・キンボールがイギリスで伝道を行う話を生徒に読み返してもらいます。これは,少人数のグループでも行うことができます。キンボール長老の話を読み返した後に,グループ単位(あるいはクラス全体)で次の質問について話し合ってもらいます。

  • ヒーバー・・キンボールの経験を読むと福音をほかの人に伝えることによってイスラエルの集合を助ける自信がついてきますが,この話からどんなことが学べますか。

  • 福音を宣べ伝える助けを主がしてくださっているとわたしが感じたのはどんなときだったでしょうか。

  • 信仰を働かせてもっと人に福音を伝えるには,どうすればいいでしょうか。

十二使徒定員会のディーター・F・ウークトドルフ長老が語った次の言葉を見せます。その言葉を読んでから,自分自身が福音のメッセージを効果的だが自然なかたちで人に伝えた方法を紹介するよう生徒たちに言います。

皆さんはこの地上のどこにいても,出会う人やともに学ぶ人,ともに暮らす人,あるいはともに働く人や交流する人にイエス・キリストの福音の良い知らせを伝える機会がたくさんあるということです。……これを行うのに普通で自然な方法は多くあります。(ディーター・F・ウークトドルフ長老「伝道活動―心の中にあることを伝える『リアホナ』2019年5月号,15,17)

わたしたちはイスラエルの集合という驚くべき業に携わることができます。

ネルソン大管長が語った次の言葉を見せ,一人の生徒に読んでもらいます。

だれかを助けるために何かを行うときはいつでも,それが幕のどちら側であろうと,神と重要な聖約を交わして,救いに不可欠なバプテスマと神殿の儀式を行うことに向かって進むのであれば,あなたはイスラエルの集合を助けています。(ラッセル・M・ネルソン「シオンのつわもの」,8;斜体は原文通り)

  • ネルソン大管長の教えに基づき,主によるイスラエルの集合を助けるために,ほかにどんなことができるでしょぅか。(生徒たちが次のような真理を見つけられるよう助けます:神と聖約を交わしてそれを守るために一歩踏み出せるよう神の子供たちを助けるとき,わたしたちはイスラエルを集めている。

注:生徒たちは第19課「死者の贖い」でも,家族歴史と神殿奉仕を通したイスラエルの集合について,さらに話し合うことができます。

イスラエルの集合を助けるための具体的な方法を,幾つか生徒に発表してもらいます。生徒たちの答えをホワイトボードに書き出します。書き出した項目に関係する自分の体験を発表してもらってもよいでしょう。

生徒に時間を与えて,準備資料のセクション 2にある次の質問についてよく考えて,達成できると思う目標を書くよう言います。二人一組またはグループで,目標に向けた計画を立ててもらってもよいでしょう。今後の話し合いで自分の経験について報告してくれないかと,何人かの生徒に聞いてもいいかもしれません。

  • イスラエルの集合にもっと積極的に携わるために,あなたはこれからの数日間,数週間に何をしようと思いますか。

最後に,主が末日にイスラエルを集めておられるという証を,教師が伝えます。ほかの聖徒と集い,イスラエルの集合を助けるならば,主が守りと強さを与えてくださることを生徒に約束します。

次回に向けて

イスラエルの集合は,再臨に備えて地上にシオンを築くという主の業と密接な関係があることを説明します。生徒たちに,次回のレッスンに向けて準備資料を学習し,シオンとは何か,家庭やステークにシオンを築く助けをすることによってどのような祝福があるかについて話し合う準備をしてくるよう伝えます。