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第13課 教師用資料:神の律法


「第13課 教師用資料:神の律法」回復の礎 教師用資料

「第13課 教師用資料」回復の礎 教師用資料

第13課 教師用資料

神の律法

主は,ジョセフ・スミスとそれに続く預言者たちを通して,この神権時代に律法と戒めを再び啓示されました。生徒たちにとって本課は,神がどんな目的で御自分の子供たちに戒めをお与えになるのかを説明するための準備になります。また生徒たちには,主の戒めをさらに忠実に守るために何ができるかも,考えてもらいます。

教えるための提案

主はわたしたちの救いのために,律法と戒めを与えられる

  • 神の律法を抑圧だと誤解する人がいるのは,なぜでしょうか。

物理的な保護やこの世の試しだけではなく,神の律法にはもっと重要な目的があることを説明しましょう。預言者ジョセフ・スミスに与えられた啓示の中で,主は,神の子供たちに律法と戒めを与えるさらに高度な理由を聖徒たちに教えられました。クラスの半分の生徒たちに,教義と聖約93:19-20を黙読してもらい,残りの半分には,教義と聖約130:20-21を黙読してもらいます。生徒に,神の律法と戒めに従う人々に主が約束されたことを見つけてもらいます。見つけたことを,生徒たちに発表してもらいます。

教義と聖約93:19-20には,神の「完全」とは約束された永遠の命,つまり,神のもとに行き,御父と御子のようになることだと書いてあることを指摘してください(教義と聖約76:94参照)。

  • 天の御父が御自分の子供たちに戒めを与えられた理由について,これらの聖句から分かる真理を,あなたならどのように要約しますか。(生徒の言葉を使って,天の御父が子供たちに戒めを授けられるのは,彼らを祝福し,彼らが主のような者になるのを助けるためである,といったような教義をホワイトボードに書く,または見せます。)

生徒たちがこの真理をさらによく理解できるよう,十二使徒定員会のデール・G・レンランド長老の次の言葉を見せ,一人の生徒に読んでもらいます。

神の計画にはわたしたちに対する指示が含まれており,その指示は,聖文では戒めと呼ばれます。この戒めは,従順になる訓練をするだけのために定められた押し付けがましい規則の気まぐれな集合体でも,いいかげんな寄せ集めでもありません。神のような属性を伸ばし,わたしたちの天の御父のもとに戻り,永続する喜びを得ることに結びついているのです。(「きょう,選びなさい」『リアホナ』2018年11月号,105)

  • 戒めがわたしたちに対する天の御父と救い主の愛の表れなのは,なぜでしょうか。

  • 戒めを,神のような属性を身につけ,喜びを得るための愛ある教えと見るならば,わたしたちの人生はどう変わるでしょうか。

主は聖徒たちに律法を与えられる

預言者ジョセフ・スミスはオハイオ州のカートランドに移って間もなく,主から啓示を受けました。それは御自身の教会のための主の律法に関する啓示でした(教義と聖約42章参照)。このことを生徒に思い出してもらいます。その後数年の間に,主は,主の律法についてさらに聖徒たちに教えられました。

  • 主がわたしたちの神権時代に再度主張された古代の律法と戒めには,どのようなものがありますか。

割り当てが準備資料にあったことを生徒に指摘します。少し時間を取って,自分が学習してきた律法を,生徒たちに見直してもらいます。準備資料に載っている律法をまだ学習していない生徒には,この時間を使って学習するように言います。

教え,学ぶことを向上させる

少人数での話し合いと割り当てによって,生徒たちがより深く学べるようにする。クラスを二人組か少人数のグループに分けることで,生徒たちが自分の意見や感じたことを発表して互いに教え合えるようになります。有意義な話し合いができるようにするために,始める前に,話し合う内容の目的と関連事項を聖徒たちに理解してもらいましょう。また,話し合いのリーダーを一人決めるか,最初に発表する生徒を一人決めておいてもよいでしょう。

十分に時間を取った後で,それぞれが選んだ律法ごとにクラスを少人数のグループに分けます(2-5人)。例えば,奉献の律法を学ぶことを選んだ2-5人の生徒を一つのグループにします。同じ律法を選んだ生徒が5人以上いる場合は,複数のグループで話し合ってもらいましょう。(クラスの人数が少ない場合や,特定の律法を選んだ生徒が一人しかいない場合は,クラスのニーズに応じて,この活動の内容を変更します。例えば,生徒が学んだ内容を教師または別のテーマを学習したグループに発表してもらったりしてもいいかもしれません)。

グループの中でリーダーを一人決めてもらいます。配布資料「神の律法」のコピーを各グループリーダーに渡します。

神の律法

グループリーダーへの指示:各グループで以下の質問について有意義な話し合いをするよう導いてください。話し合いにはグループ全員が参加するようにしてください。

  1. その学習から,どんな真理を学びましたか。

  2. 現在,その律法に従うにあたって,どのような課題に直面していますか。それはどのように克服することができるでしょうか。

  3. この律法に従うことで,あなたやあなたの家族はどのような祝福を受けた経験がありますか。

  4. この律法に従って生活することは,いつか天の御父のように完全になるうえでどのような助けとなるでしょうか。

最後に,一人を指名し,グループでの話し合いで分かった大切な点を幾つかクラスで発表してもらいます。

神の律法

画像
神の律法の資料

グループに10分間,あるいは有意義な話し合いをするのに十分な時間を与えてください。十分に時間を取った後,各グループの代表者に,話し合いで分かった大切な点をクラスで発表してもらいます。今回学んだ律法に従うことは,天の御父のようになるためにどのような助けとなるかを,各代表者に発表してもらいます。

神の律法や戒めに従うと人生にどのような祝福があり,神の御父のようになるためにどんな助けとなるのか,教師が自分の証や体験を話します。

以下の質問を見せます。生徒たちには,それぞれの質問について深く考えて,受けた印象を書き出してもらい,実行したいと思う行動を決めてもらいます。感じた気持ちに従って行動できるように天の御父に助けや導きを求めるよう,勧めます。また,自分の決意したことをいつフォローアップするのかを決めておくよう勧めてもよいかもしれません。

  • 今日話し合った主の戒めのうち,わたしが最も忠実に守れそうなのはどれか。

  • その戒めをさらによく守るために,わたしは具体的に何を変え,何を行い,何をやめる必要があるか。

  • この戒めにさらに厳密に心から従うことによって,わたしの人生にどんな祝福や,神のような属性,喜びがもたらされるか。

次回に向けて

末日聖徒イエス・キリスト教会独自の信条の一つに,神はさらに聖文を与えることによって御自分の子供たちを引き続き導かれるというものがあることを説明します。次回のレッスンに備えて準備資料を学習し,さらに聖文が与えられることによって救い主の福音に対するわたしたちの理解がどんな点で明確になり,深まるかについて話し合う準備をしてくるよう,生徒たちに伝えます。