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第3課 教師用資料:霊的な知識を得る


「第3課 教師用資料:霊的な知識を得る」『回復の礎 教師用資料』

「第3課 教師用資料」『回復の礎 教師用資料』

第3課 教師用資料

霊的な知識を得る

主は,真理の探求においてわたしたちを導く原則を示してくださいました(「霊的な知識を得る」『マスター教義に関する基本文書』参照)。このレッスンでは,霊的な知識を得るため,および情報源の信ぴょう性を評価するための原則を活用する能力を高めます。

教え,学ぶことを向上させる

生徒に,学習成果を伝えるようにしましょう。学習成果とは,生徒がその学習体験を通して学ぶべき知識とスキルを定義したものです。このコースの各レッスンの学習成果は,レッスンの概要に示されています。これらの学習成果を生徒に自由に伝えて構いません。レッスンの学習成果を参考にして,レッスン教材を応用し,また,生徒の学習体験が成功したかを評価してください。

教えるための提案

主は霊的な知識を得るためのパターンを作られた

次の質問を提示します。教会について疑問をもってもよいのでしょうか。それはなぜですか。2,3人の生徒に,考えを発表してもらいます。

クラス全体でジョセフ・スミス—歴史1:8-10を読み,ジョセフが宗教に関する疑問や懸念を言い表すために使った単語やフレーズを探します。生徒に,疑問について尋ねるということについて,ジョセフの記録から見つけたことや学んだことについて発言するよう促します。

ホワイトボードに次の文を書きます。わたしは霊的な知識を得ることができます。そのためにわたしは…

準備資料から,この文を完成させる3つの原則を探すよう生徒に指示します。生徒が以下の原則を見つけられているか注意し,書いていきます。

  1. 信仰をもって行動する。

  2. 永遠の視点から概念や疑問について調べる。

  3. 神が定められた情報源を通してさらに理解を深める。

これらの各原則について理解していることを生徒に説明してもらいます。必要に応じて,準備資料を確認する時間を少し与えます。

生徒に,ジョセフ・スミス—歴史1:11-14を読み,ジョセフ・スミスが疑問や懸念への答えを求めたときに行ったことが,霊的な知識を得るためのこれらの原則をどのようによく表しているかを見つけてもらいます。生徒に学んだことを発表してもらいます。

生徒からの質問で,霊的な知識を得るための原則を適用できるものを少なくとも1つ選択して提示します(準備資料のセクション 1の「自分の考えを記録する」活動を参照)。今回は出された質問の内,幾つかしか使用できないものの,後ほどコースのカリキュラムのどこかで,受け取った他の質問に対処するための時間を設けるようにすることを説明します。

注:このアクティビティの目的は,様々な疑問に対して霊的な知識を習得するための原則をどのように適用するかについて話す機会を生徒に与えることです。特定の疑問への回答を与えることは意図されていません。疑問や問題の詳細にとらわれないように注意してください。

選択した疑問に対して回答するために,生徒はボードに提示されている原則をどのように使うか話し合います。以下のフォローアップの質問が議論の一助になるかもしれません:

  • この疑問に対する答えを探すとき,どうすれば信仰をもって行動できますか。

  • 永遠の視点はこの疑問に答えるのにどのように役立つでしょうか。この疑問を永遠の観点から見るのに役立つ,天の御父とその救いの計画について,わたしたちが知っていることは何ですか。

  • このテーマについて理解を深めるのに役立つ,神が定められた情報源は何ですか。他のどのような信頼できる情報源が役立ちますか。(注:ChurchofJesusChrist.org福音のテーマのページを生徒に紹介し,聖文のリンクや預言者の話などの信頼できる情報源を示すことは有益かもしれません。)

霊的な知識を得るための3つの原則が,霊的な知識の探求においてどのように自分を祝福してきたか,1人または2人の生徒に発表してもらいます。

わたしたちは情報源の信頼性を評価できる

ビデオ「神が定められた情報源」の一部を見せます(タイムコード0:00-4:19)。

どのような種類の情報源が最も信頼でき,また真理の理解を損なう可能性があるかを生徒に見つけてもらいます。

ビデオを一時停止し,神が定められた情報源,信頼できる情報源,信頼できない情報源,破壊をもたらす情報源の違いを生徒が検討できるよう,次のような質問をするとよいでしょう。

  • わたしたちが答えを求めることができる,最も純粋な情報源は何ですか。

  • 情報源が信頼できるかどうかをどのように見分けますか。

  • 信仰を破壊することを意図した情報源に出会ったとき,あなたはどうしますか。

教会の歴史を学ぶときに信頼できる情報源を使用することの重要性を示すため,生徒に次の状況を想像してもらいます:あなたはモルモン書の三人の証人についてさらなる情報を探しています。検索すると,マーティン・ハリスと同時代に生きていたスティーブン・バーネットによる,以下の記述を見つけました。その記述が真実かどうかは分かりません。

わたしはこの教会の歴史を長い時間をかけて丹念に考え,その賛否両論の証拠について検討しました。 …しかし,わたしがマーティン・ハリスが公に語ったのを聞いたとき,彼は肉眼では版を見たことがなかったと言いました。オリバーとデビッドも示現または想像力の目で見ただけであると言い,…最後の根拠が崩れました。(Stephen Burnett, in Richard Lloyd Anderson, Investigating the Book of Mormon Witnesses[1981],155)

  • スティーブン・バーネットのマーティン・ハリスに関する主張を受け入れるかどうかを決める前に,あなたはどのような措置を講じることができるでしょうか。

準備資料の「情報源を評価するための質問」のセクションで,情報源の評価について学んだことを生徒に報告してもらいます。

情報源を評価するためのこれらのガイドラインを念頭に置き,生徒に「スティーブン・バーネットの声明の歴史的背景」の資料を配付し,マーティン・ハリスは金版を見なかったというスティーブン・バーネットの非難の信頼性を評価するのに役立つ情報を(クラスまたは小グループで)見つけるように生徒を促します。

スティーブン・バーネットの声明の歴史的背景

スティーブン・バーネットは1830年に教会に入り,1831年に長老に聖命されました。彼は1832年から1834年の間に米国東部で伝道を行いました。(see “Burnett, Stephen,” The Joseph Smith Papers, interim conten)。1838年までに彼は教会を去り,教会を「うそと策略に基づいた組織」であると考えました。

バーネットはマーティン・ハリスを個人的に知っていましたが,彼は3人の証人または8人の証人のうちの1人ではありませんでした。

1838年,バーネットは手紙を書き,マーティン・ハリスは「版を示現,あるいは想像で見ただけであって,肉眼では見たことがない」と主張しました。バーネットは,他に3人が彼の記述に「同意した」と書いています。この3人も教会を去った人物でした。

マーティン・ハリスは,彼の証に関するバーネットの主張に強く反論し,生涯を通してモルモン書の真実性を証し続けました。

バーネットの説明とは対照的に,「マーティン・ハリスに対して行われた多くのインタビューにおける彼の談話の一貫性は,1829年の天使と版の示現から,1875年の彼の死の瞬間まで,彼(ハリス)の話の確実性が決して揺らがなかったことを証明しています。」1871年に書かれた個人的な手紙で,ハリスは次のように宣言しました。「わたしはどんな形においても,モルモン書が真実であること,天使が遣わされて版を見せてくれたこと,また末日聖徒イエス・キリスト教会の組織を否定したことはありません。」(Richard Lloyd Anderson,Investigating the Book of Mormon Witnesses [1981],107–20,155–57)

スティーブン・バーネットの声明の歴史的背景

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教師用配付資料

生徒が資料を読んで話し合うのに十分な時間を与えてから,次の質問をします。

  • この資料から,スティーブン・バーネットの記述の信頼性に疑問を投げかける情報は何ですか。

  • 情報源の信頼性を分析することに加えて,他にどのように3人の証人の証言が真実であるかを知ることができますか。

生徒たちに,この経験から学んだことについて発言してもらいます。ビデオ「神が定められた情報源」の残りの部分(タイムコード4:20-9:16)を見せ,霊的な知識を得るための原則を適用することの価値について証をして,授業を締めくくってください。

次回に向けて

主がいつ語りかけてくださっているか認識するのに悩んだことがあるか,または,人生の中で個人的な啓示と導きをよりよく受ける方法を知りたいと思ったことがあるか,生徒に尋ねます。啓示の教義に関する次のレッスンの準備資料を注意深く研究し,気づいたことをクラスで発表するための準備をしてくるよう,生徒に指示します。