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第8課 教師用資料:イエス・キリスト教会の組織


「第8課 教師用資料:イエス・キリスト教会の組織」『回復の礎 教師用資料』

「第8課 教師用資料」『回復の礎 教師用資料』

第8課 教師用資料

イエス・キリスト教会の組織

預言者ジョセフ・スミスを通して,主は御自分の教会を地上で再び組織されました。このレッスンは,末日聖徒イエス・キリスト教会を「唯一まことの生ける教会」(教義と聖約1:30)とする要因を,生徒が説明する助けとなります。また,生徒は,主の回復された教会にさらに十分に携わるにはどうしたらよいかということについても学びます。

教えるための提案

主は預言者ジョセフ・スミスを通して御自分の教会を回復された

生徒に,教会に行くよう友人を誘ったら次のような返事をされたと想像してもらいます。「教会はいいと思うけど,組織立った宗教がない方が善い人間になれると思う。人にはそれぞれに神への道があると思う。そう思わない?」

  • この友人が主の教会の価値を理解することから妨げている誤解とは,何でしょうか。

主が地上に教会を設立された理由を友人にどう説明すべきか,生徒たちに数分間,少人数で話し合ってもらいます。(準備資料で学んだことを使用するよう生徒たちに勧めます。)

付属のニューヨーク州フェイエットにあるピーター・ホイットマー・シニアの家の絵を掲示します。準備資料のセクション 1で学んだことを思い出してもらい,教会が設立された日に,ホイットマーの家で行われたことを説明してもらいます。

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ピーター・ホイットマーの丸太小屋の外観
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聴衆の前で教えるジョセフ・スミス

クラス全体で,信仰箇条1:6を読んで,ジョセフ・スミスがイエス・キリストの教会の設立について書いたことを見つけます。必要に応じて,「牧者」はビショップのような管理役員を指すことを指摘します。

  • この言葉からどのような真理を学べるでしょうか。(わたしたちが学べる真理の一つは,末日における主の教会は,イエスの時代における主の教会と同じように設立されているということです。)

準備資料のセクション 2にある,タッド・R・カリスター兄弟の言葉の第2段落,「キリストの初期の教会の設計図を……」から始まる部分を一人の生徒に声に出して読んでもらいます。

次の聖句の参照先を掲示します。生徒に黙読する聖句を一つ以上選んでもらい,救い主の新約の時代の教会の組織や慣行,教えについて明らかにしていることを見つけてもらいます。

注:この活動は,包括的であったり,時間を費やすだけのものであってはなりません。主が回復された教会が,どのように主の古代の教会に倣って作られているのかを,生徒たちに理解してもらうためのものです。

  • キリストの元来の教会と,現在の教会との間に,どのような類似点が見られるでしょうか。現在の主の教会が,かつての主の教会に倣って組織されたということを知るのはなぜ大切なのでしょうか。

教会が設立されて約1年半後,主御自身が回復された教会の唯一性について教えられたことについて説明します。生徒たちに,教義と聖約1:30を黙読してもらい,主がわたしたちに宣言されたことを見つけてもらいます。

  • 30節で,主は教会をどのように言い表しておられますか。(次の教義を見いだせるように生徒を助けてください:末日聖徒イエス・キリスト教会は,地上にある唯一まことの生ける教会である)。

この真理についての生徒の理解を深めるために,次の幾つかの質問についてクラスで話し合ってもらいます。話し合いの際に,準備資料のセクション 2から学んだことについて検討したり考えるよう,生徒に勧めます。

  • この教会が「全地の面に〔おける〕唯一まことの生ける教会である」という意味について,あなたなら慎重かつ大胆にどう説明しますか。

  • なぜこの教会は「生ける」教会なのでしょうか。(植物などの生きているものを見せたり,生きていないものと比較して,生きているものの特徴を生徒に説明するように言っても良いでしょう。)

  • 救い主の福音の永遠の真理は変わらない一方で,主の啓示を通じて教会が成長と改革を続けることを理解することが大切なのはなぜだと思いますか。

  • 末日聖徒イエス・キリスト教会が救い主の唯一まことの生ける教会であると知るようになるうえで,これまでどのような経験が助けになりましたか。

主の教会は,福音の祝福を通して,すべての人に福音をもたらす

十二使徒定員会のD・トッド・クリストファーソン長老の次の言葉を掲示します。一人の生徒に,声に出して読んでもらいます。

「御自身と御父の業を成し遂げるために,イエスはなぜ一つの教会,御自身の教会を用いることをお選びになったのか,……その理由を深く考えることには,時間を割くだけの価値があります。」(「なぜ教会が『リアホナ』2015年11月号,108)

  • 御自身と御父の業を成し遂げるために,イエスはなぜ一つの教会,御自身の教会を用いることをお選びになったのだと思いますか。

クラス全体で,モロナイ6:3-6教義と聖約43:8-9を読み,主の教会の会員となることや奉仕を通じて得られる目的や祝福を見つけましょう。生徒たちに,これらの節から学んだことを分かち合ってもらいます。

準備資料のセクション 3にあるクリストファーソン長老とボニー・L・オスカーソン姉妹の言葉を簡単に読み返す時間を生徒たちに与えます。

  • あなたにとって,これらの言葉のどの教えが特に重要ですか。(生徒が答えたら,以下の真理を掲示します:主は,御自分のもとにわたしたちが来て,主の福音のすべての祝福を享受し,人々にミニスタリングする機会を与えるために,教会を組織された。

生徒たちに,この真理の各要素について考えるように言います。生徒たちに,それぞれの生活でこの真理が成就するのをどう目の当たりにしているか分かち合ってもらいます。次のような質問をしても良いでしょう。

  • 主の福音の「完全なる祝福」とは何でしょうか。

  • 皆さんがさらに天の御父のようになれるように助けるために,教会はどんな役割を果たしていますか。

時間を取って,生徒たちに次の質問について考え,それぞれの考えを記録してもらいます。

  • 教会にさらに積極的に参加し,教会の目的を達成することを助けるうえで,どんな方法がありますか。

十分な時間を取った後,レッスンの最初に紹介したシナリオのような友人の質問にこたえる際に,今日学んだことはどのような助けとなるか,生徒たちに質問してもよいでしょう。今日教えた真理について証を述べ,レッスンを終えます。

次回に向けて

福音の回復により,わたしたちは,2000年近くにわたってだれも理解できなかった救い主の特質や,贖いの犠牲について多くを学ぶことができることを説明します。生徒たちに,救い主イエス・キリストに近づくことからもたらされる祝福について考えてもらいます。次のレッスンの準備資料を丁寧に研究することで,神への理解と親交を深めてもらいます。