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第3課 教師用資料:前世におけるわたしたちの救い主であり指導者であるイエス・キリストを信頼する


「第3課 教師用資料:前世におけるわたしたちの救い主であり指導者であるイエス・キリストを信頼する」『イエス・キリストとその永遠の福音 教師用資料』(2023年)

「第3課 教師用資料」『イエス・キリストとその永遠の福音 教師用資料』

第3課 教師用資料

前世におけるわたしたちの救い主であり指導者であるイエス・キリストを信頼する

前世において,天の御父は,御自分の救いの計画についてわたしたちに教えられました。そこでは,わたしたちが御父の計画を支持し,イエス・キリストを救い主として支持するために立ち上がる機会がありました。生徒はこの課で,わたしたちが前世でイエス・キリストを救い主,指導者として信頼していた理由を見つけます。また,引き続き現世で繰り広げられている,サタンとその軍勢との戦いにおいて,主とともに立つ方法について考えます。

教えるための提案

教え方と学び方を改善する

生徒の学習をフォローアップする。前回のクラスで勧められたことを実際に行ったことで,どのような祝福を受けたかを分かち合う機会があるとき,生徒の信仰は強められます。聖霊の導きに従い,生徒が学んだことをどのように実践しているかをフォローアップする機会を見つけてください。

イエス・キリストは初めから,わたしたちの救い主,贖い主となるように選ばれていた

数分時間を取り,クラス全体で前世について明らかにされている真理を見つけます。(必要に応じて,生徒に準備資料のセクション12を選んでもらい,簡単に見直してもらいます。生徒は,次の真理を一つまたは複数見つけることができます:大会議において,天の御父は,わたしたちが御父のみもとに戻り,御父のようになることができるように,御自分の救いの計画を提示された。イエス・キリストが進んでわたしたちの救い主になられることは,御父の計画の成功に不可欠だった。前世において,イエス・キリストは,天の御父のすべての子供たちの中で,最も偉大であり,最も英知に優れておられた。

クラスの話し合いを進める際,以下の質問のうち,生徒に最も適した質問はどれかを考えてください。(注:改心に導く経験ができるよう,提案されている質問をすべて尋ねるよりも,質問を少なくし,特定のテーマについてより深く話し合う方がよいかもしれません。)

  • 救いの計画に関する知識は,人生に意味や目的がないと感じている人に,どのような祝福をもたらすでしょうか。(準備資料のセクション1にあるロバート・D・ヘイルズ長老の言葉を読み返すとよいでしょう。)困難な時期に,救いの計画に関する知識はどのような助けになりましたか。

  • 救い主が天の御父の計画に必要なのはなぜでしょうか(準備資料のセクション1を参照)。

  • イエス・キリストがわたしたちの罪を贖うために払われた個人的な犠牲を考えると,主が進んでわたしたちの救い主となられたことについて,どのような思いや気持ちを抱きますか(モーセ4:2参照)。

  • アブラハムは,前世におけるイエス・キリストの特別な立場について,どのようなことを学びましたか。(準備資料のセクション2で教えられている真理を引き合いに出すと助けになるかもしれません。)イエス・キリストが前世で偉大な御方であられたことを知ることは,困難に直面したときに主を信頼するうえでどのような助けとなるでしょうか。

レッスンのこの部分を終えるに当たり,大会議で,天の御父が救いの計画を提示され,イエス・キリストがわたしたちの救い主として選ばれたときに,その場にいることがどんなものであったか,生徒に想像してもらうとよいでしょう。一人か二人の生徒に,自分の考えや気持ちを分かち合ってもらいます。

イエス・キリストの助けにより,わたしたちはサタンとサタンに従う者たちとの戦いに勝つことができる

資料に載っている天での戦いの絵を見せます。生徒に,この絵が天での戦いに関する現代の啓示とどのように異なっているか分かち合ってもらいます。(モーセ4:1-4黙示12:7-11,準備資料のセクション3にあるゴードン・B・ヒンクレー大管長の言葉を参考にするよう生徒に勧めます。)

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St. Michael, the Archangel(「天使長,聖ミカエル」), by Gustave Doré

生徒に自分の考えを分かち合ってもらう際,次の質問をするとよいでしょう:

  • サタンはなぜ背いたのでしょうか。天での戦いにおけるサタンの策略はどのようなものでしたか(モーセ4:1,3-4黙示12:7-9参照)。現代において,サタンはこれらの策略をどのように用いていますか。

  • 黙示12:11によれば,わたしたちは前世でサタンとサタンに従う者たちとの戦いにどのように勝ちましたか。(準備資料にあるアーマド・S・コービット兄弟の言葉を復習するために,話し合いに取り入れるとよいでしょう。生徒が次の真理を見つけられるように助け,それをホワイトボードに書き出します:前世で行ったように,救い主の贖罪を信じる信仰と主への証によって,サタンの力に打ち勝つことができる。

  • イエス・キリストと主の贖罪に対するあなたの証は,サタンとサタンの誘惑との戦いにおいて,どのような助けとなってきましたか。サタンの力に打ち勝つのを助けてくださる救い主の能力への信頼を増し加えるために,何ができるでしょうか。

レッスンの締めくくりとして,七十人のヨーク・クレビンガット長老の次の言葉を見せ,声に出して読むとよいでしょう:

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ヨーク・クレビンガット長老

「〔天での戦いの間,〕イエス・キリストの来るべき贖罪を信じる信仰で武装し,イエス・キリストの神聖な役割についての証に励まされ,霊的な知識とその知識を使ってイエス・キリストの聖なる名前を擁護する勇気を持つわたしたちは,この言葉の戦いの前線で戦ったのです。それらの勇敢な霊たちとその他の者たちは『羊の血と彼らのあかしの言葉とによって』(黙示12:11;強調付加)ルシフェルを打ち負かしたとヨハネは教えています。

そうです,救い主が生まれ,ゲツセマネとカルバリで血を流されるという約束が前世の戦いで勝利を得たのです。さらに,前世におけるわたしたちの勇気と証,喜んでほかの霊たちに説明し,道理を説き,説得しようとする姿勢も,偽りの潮流が何の抵抗もなく広がるのを食い止めるのに役立ったのです。

主を擁護する務めという前世の旅を無事終えたわたしたちは,主の聖なる御名の証人となりました。戦いの中でわたしたちを試し,わたしたちの誠実さと勇気を確信した主は後にわたしたちのことをイスラエルの家の者と呼び,こう言われました。「『あなたがたはわが証人……である。』(イザヤ43:10)こう自問してみましょう—この宣言は今日のわたしたちにも当てはまるだろうか。」(ヨーク・クレビンガット「信仰を擁護する『リアホナ』2017年9月号,29-30)

生徒に,クレビンガット長老の言葉についてよく考えてもらい,現代においてイエス・キリストとともに立つために自分にできることを決意してもらいます。考えたことや感じたことを記録に残すよう勧めるとよいでしょう。

次回に向けて

この1週間の間に,生徒を次のように招くとよいでしょう:第4課の準備資料を読んで,創造の奇跡について深く考える中で,特に感銘を受けた神の創造物の写真を教師に送付するか,クラスに持参することを検討してください。