救い主の奇跡を認識する

クラスの前に，準備資料のセクション1にある「自分の考えを記録する」活動に対応する以下の奇跡の絵を掲示しておくとよいでしょう。レッスンが始まったら，生徒の注意を絵に向けてもらい，一人か二人の生徒に，イエスの奇跡についての全体的な印象を短く発表してもらいます。

水をぶどう酒に変える

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Marriage at Cana（「カナでの結婚式」）, by Carl Bloch

嵐を静める

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「嵐を静められるイエス」テッド・ヘニンガー画

死人をよみがえらせる

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死からよみがえった男性

5,000人に食物を与える

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5,000人に食物を与える

視力を回復する

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盲人の視力を回復されるイエス

準備資料のセクション1にある「自分の考えを記録する」活動を開き，クラスへの準備として研究した奇跡を復習するよう生徒に勧めてもよいでしょう。生徒が準備していなければ，研究する奇跡を選んでもらいます。数分時間を取って，自分が選んだ奇跡を復習または研究してもらい，その活動で出された二つの質問への自分の答えについて深く考えてもらいます。

復習のための時間を十分に取ってから，自分とは違う奇跡を研究したほかの生徒たちと少人数のグループを作ってもらいます。グループの参加者一人一人が，自分が研究した奇跡について簡単な要約を伝え，関連する二つの質問のうち少なくとも一つの質問への自分の答えについて説明する機会を設けるべきです。

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男性を癒されるイエス

また，一人の生徒に，準備資料のセクション1に出てきたマルコ2：5－12に記された，主が中風の男性を癒された話を簡単に紹介してもらうとよいでしょう。あるいは，この話をビデオ「イエスが罪人を赦し，中風の男を癒す」（2：58）で見ることもできます。

その後，生徒が理解を深められるよう助けるために，下の質問のうち一方または両方を尋ねるとよいでしょう：

• この奇跡から，救い主の癒しの力についてどのようなことを学べるでしょうか。（生徒が，「イエス・キリストはわたしたちを霊的にも肉体的にも癒す力を持っておられる」といった真理を見つけられるよう助けてください。）

• 皆さんや皆さんの知り合いは，これまでどのような霊的あるいは肉体的な癒しを受けたことがありますか。（クラスの前に，一人か二人の生徒に，この質問への答えを分かち合う準備をしてきてもらうとよいでしょう。きわめて個人的なことについては分かち合う必要はないことを伝えておきます。）

一人の生徒に，準備資料のセクション1にあるダリン・H・オークス管長の言葉を声に出して読んでもらい，生徒がさらに深く学べるよう助けるために，以下の質問を一つまたは幾つか尋ねるとよいでしょう：

• 心の大きな変化を，肉体的な奇跡よりも偉大な奇跡だと見なすことができるのはなぜだと思いますか。この奇跡を求めて救い主に頼ることが重要なのはなぜでしょうか。

• 心が変わるという奇跡がどういうものかよく分からない人に，このことをどのように説明しますか。

• この奇跡を望んでいることを主に示すために，どのようなことができるでしょうか。自分の心をさらに変えたいと望んでいることを主に示すために，皆さん自身は具体的にどのような行動を取ることができるでしょうか。（心の変化とは過程であって，一回の出来事ではないことを生徒に思い起こしてもらう必要があるかもしれません。生徒が自分の考えや印象を記録する時間を取ると助けになるかもしれません。）

救い主が現世での務めの間に行われた奇跡の一つは，重い皮膚病を患っていた人を癒されたことであると生徒に思い出してもらいます。一人の生徒に，新約聖書の時代，重い皮膚病にかかった人の生活がどのようなものであったか，また癒されることでその人の生活がどのように変わるかを簡単に分かち合ってもらいます。

マルコ1：40－42を一緒に読み，この重い皮膚病にかかった人は，奇跡を求めて主にどのように近づいたのかを生徒に見つけてもらいます。

• この話から，奇跡を求めるときに主に近づく方法について，どのようなことが学べるでしょうか。（準備資料のセクション2にあるホルヘ・F・ゼバヨス長老の言葉を読み返すとよいでしょう。生徒が次のような原則を見いだせるよう助けてください：わたしたちがイエス・キリストを信じる信仰を働かせるとき，主は御心のままに，わたしたちの人生において奇跡を起こすことがおできになる。）

• 奇跡を求めるとき，どうすれば主の御心を信頼する信仰を育むことができるでしょうか。（準備資料のセクション2にある教会指導者の言葉を復習するとよいでしょう。）

前もって，数人の生徒に，準備資料の「さらに深く知る」セクションにある「奇跡を求めるとき，どうすれば主の御心を信頼する信仰を育むことができるでしょうか」という質問の下にある，オークス管長かデビッド・A・ベドナー長老が分かち合った話を読み返すよう頼んでおくと助けになる場合があります。クラスの中でこれらの生徒に，奇跡と主の御心を信頼することについて，その話の一つと，そこから学んだことを分かち合ってもらうとよいでしょう。

準備資料のセクション3にあるロナルド・A・ラズバンド長老の言葉を読むとよいでしょう。生徒に，自分が目にした小さな奇跡の例を分かち合ってもらいます。（生徒が挙げる奇跡としては，啓示を受けること，悪い習慣を克服すること，人を赦す力を受けること，逆境に直面したときに強められること，難しい仕事をやり遂げるための能力が高まること，などがあるでしょう。）

• このような「小さな奇跡」が起こることで，天の御父とイエス・キリストについてどのようなことが分かるでしょうか。

生徒がこの課で学んだことを実践できるよう助けるために，時間を取って以下の質問について深く考えてもらい，考えたことや感じたことを記録に残してもらうとよいでしょう：

• 自分の生活における主の奇跡にもっと気づき，受け入れられるようにするために，何ができるでしょうか。

イエス・キリストが奇跡の神であられるという証を分かち合うか，一人または何人かの生徒にそのことについて証を述べてもらうとよいでしょう。