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第4課 教師用資料:主の創造物に目的と喜びを見いだす


「第4課 教師用資料:主の創造物に目的と喜びを見いだす」『イエス・キリストとその永遠の福音 教師用資料』(2023年)

「第4課 教師用資料」『イエス・キリストとその永遠の福音 教師用資料』

第4課 教師用資料

主の創造物に目的と喜びを見いだす

「御父の指示の下に,イエス・キリストは地球を創造されました。」(「生けるキリスト—使徒たちの証」,ChurchofJesusChrist.org)生徒はこの課で,主が地球を創造された理由と,主の創造物にさらに大きな喜びを見いだすために何ができるかを考えます。

教えるための提案

教え方と学び方を改善する

生徒が予習していると信頼する。クラス準備資料を研究するよう,生徒に勧める方法を考えてください。その後,クラスの中で生徒が予習してきた内容を生かすことで,生徒への信頼を示してください。そうすることで,自分の学習についてしっかりと責任を持つよう生徒を動機付けることができます。

神はわたしたちに救いをもたらすために地球を創造された

クラスを始めるに当たり,資料に載っている写真を見せて,数人の生徒に,夜空の星を見ながら考えたこと,感じたこと,疑問に思ったことを分かち合ってもらうとよいでしょう。または,生徒が持参した写真や生徒に送信してもらった写真を見せてもよいでしょう。写真の中の何に心が動かされたのか,自分の感想を分かち合ってもらいます。

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星を見詰める人

生徒に,モーセが驚くべき示現を受け,多岐にわたった神の創造物を見たことを思い起こしてもらいます。生徒が創造主と主の創造物についてもっと深く考えられるよう助けるために,少人数のグループに分かれて取り組んでもらうようにし,次の資料を配付します。

モーセは創造に関する重要な真理を学んだ

『イエス・キリストとその永遠の福音 教師用資料』—第4課

次のシナリオを読んでください:

  • グレッチェンは科学が大好きです。勉強することで,自然界がどのような仕組みになっているのか多くを学んだものの,なぜこの世が存在するのかについては,納得のいく答えは見つかっていません。また,地球がある目的や,人生の目的について疑問を幾つか抱いています。

  • 地球がなぜ創造されたのかを理解できない人は,どのような困難に直面するでしょうか。

モーセ1:27-39を一緒に読み,創造に対するグレッチェンの見方を豊かにできるような真理を見つけてください。その後,グループの各メンバーに,以下の黒丸の中から一つずつ選んでもらい,数分間で答えを用意してもらいます。その後,それぞれの考えをグループに分かち合ってもらいます。

  • 創造から創造主の性質についてどのようなことが学べるでしょうか。イエス・キリストが万物を創造されたという知識は,イエス・キリストを信じるあなたの信仰に,どのような影響を与えていますか。

  • 「わたしたちこそ神が宇宙を創造された理由である」と考えるとき,どのような思いや気持ちを抱きますか。(準備資料のセクション1にあるディーター・F・ウークトドルフ管長の言葉を読み返すとよいでしょう。)

  • ほかの人々が天の御父の子供としての可能性を発揮できるよう助けるために,あなたはこれまでどのような行動を取ってきましたか,またはどのような行動を取ることができるでしょうか。(グループの参加者に,知っている人のために行うよう促されたと感じたことは何でも記録するように勧めるとよいでしょう。)

  • 科学からどのような知識を得ることができますか。聖文からは,どのような知識を得ることができるでしょうか。なぜ両方の知識が必要なのでしょう。(準備資料のセクション3にあるラッセル・M・ネルソン大管長ダリン・H・オークス管長の言葉を読み返すとよいでしょう。)

モーセは創造に関する重要な真理を学んだ

『イエス・キリストとその永遠の福音 教師用資料』—第4課

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教師用配付資料

注:少人数のグループに,クラス全体に向けて発表してもらうとよいでしょう。あるいは,もしグループがこのテーマを十分に話し合うことができたと感じたら,レッスンを次に進めてもよいでしょう。

レッスンのこのパートを終えるに当たり,天の御父の指示の下にイエス・キリストが万物を創造されたことを強調または証するとよいでしょう。また,地球の創造は,天の御父の計画において,御自分の子供たちに不死不滅と永遠の命をもたらすために必要なことであることを証してもよいでしょう。

神はわたしたちの益と喜びのために地上にあるすべてのものを置かれた

このパートのクラスの話し合いを始めるに当たり,次の質問をするとよいでしょう:

  • 主の創造物の中で,特に感謝しているものにはどのようなものがありますか。これらの創造物に対して,どのように神に感謝の気持ちを表してきましたか。

次に,神が7日目に休まれ,「〔神〕が造ったすべてのもの〔を〕見て,……良しと〔され〕た」(モーセ3:2)ことを生徒に思い起こしてもらうとよいでしょう。神はその後,「第七日を祝福して,これを聖別〔されまし〕た。」(モーセ3:3)そして,現代において救い主は,わたしたちが安息日を尊ぶとき,「地に満ちているもの」がわたしたちのものとなることを(教義と聖約59:9-16参照),わたしたちに思い起こさせておられます。

教義と聖約59:16-20を一緒に読み,主がわたしたちに,御自分の創造物をどのように用いるよう望んでおられるかを説明している言葉を,生徒に見つけてもらいます。見つけた言葉(特に20節にある言葉)の重要性について話し合った後,次の真理を見せると助けになるでしょう:主の創造物はわたしたちの益と喜びのためにあるのであり,不義な目的のために誤用してはならない。

生徒がこの真理について深く考えることができるよう助けるために,次のうち幾つか質問するとよいでしょう:

  • 主の創造物に喜びを見いだすために,定期的に時間を取ることが重要なのはなぜでしょうか。(準備資料のセクション2の「行動する」にある勧めについてフォローアップするとよいでしょう。)主の創造物を楽しむ時間を定期的に確保するために,日々の生活の中でどのようなことを変える必要があるでしょうか。(生徒が自分の考えや印象を記録することのできる時間を取るとよいでしょう。)

  • これまで,地から生じる良いものから,どのような恩恵を受けましたか。これらのものに対して,どのように主にもっと感謝を示すことができるでしょうか。

  • わたしたちの体が神の創造物の中でも傑作中の傑作と呼ばれているのはなぜだと思いますか。(準備資料のセクション2にあるゴードン・B・ヒンクレー大管長の言葉を参照。)自分の体やほかの人の体の神聖さを尊重する方法には,どのようなものがあるでしょうか。自分の体に対して感謝を深める助けとなったのはどのようなことでしたか。

クラスの最後に,数分時間を取って,わたしたち一人一人に対する創造主の愛について証し,生徒にも証してもらいます。

次回に向けて

次のクラスまでに次のようなメッセージを生徒に送るとよいでしょう:生活の中で,力と守りをもっと感じたいと思いますか。第5課の準備資料を研究しながら,主との聖約を忠実に守る人々に約束された祝福を見つけてください。